経営者インタビュー 松井忠三氏(株式会社良品計画 名誉顧問) Vol.3|経営ノート

経営者インタビュー 松井忠三氏(株式会社良品計画 名誉顧問) Vol.3|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、松井忠三氏(株式会社良品計画 名誉顧問)です。「無印良品」を展開する良品計画の名誉顧問である松井忠三氏にお越しいただきました。松井忠三氏は、一時38億円の赤字を抱えるまでに低迷していた2001年に社長に就任。そこから業務を見える化する企業改革を断行することで、わずか1年で業績をV字回復させた功績は、多くのメディアなどでも取り上げられています。

(2017年7月配信)



前回に続き、松井忠三氏(株式会社良品計画 名誉顧問)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.2はこちら

新谷哲: 2年目以降、無印良品さんの仕組み化が出来てきたのですね?

松井忠三:そうです。3年くらい経ってくると、本当の原因が、セゾングループの社風だと気付く訳です。「この人が辞めてしまうと財産が何も残らない、見えない」となると、会社の成長がほぼなくなるので、しょうがないので仕組み作りをする。人を育てる、販売をする、出店をする、とかを仕組みにしていったのです。仕組みにすると問題が見えるので、8割は解決をする。そして、標準化という過程を踏むので積み重なるのですね。本格的に入り込んでいくのが、2~3年の時ですね。

新谷哲:標準化というのは、チェーンストア理論の1つだと思うのですが、それは西友にご入社された時に学ばれたのですか?

松井忠三:チェーンオペレーションは、現実的にセゾンでは機能しなかったですね。例えば前橋とか、郡山に西武百貨店を作る。でもこの西武百貨店は規模も小さいので、西友が運営する西武百貨店ということになるのです。もちろん池袋には大きな西武百貨店もある。地方には、量販店をちょっと大きくした西武百貨店もある。西友のようにGMS(総合スーパー)がある。スーパーマーケットもある。ファミリーマートの着手も早くて、コンビニもある。つまりこれだけ多岐多様な店の大きさを持っていると、チェーンオペレーションが基本的にできないのですよ。ですから僕が、良品計画の営業本部長になった時に、お店を3つのタイプに分けて、チェーンオペレーションをやることにしたのです。

新谷哲:松井忠三氏が、チェーンオペレーションを学ばれたのは渥美先生からですか?

松井忠三:そうですね。すべての商業技術みたいなものは自然と身に付いてきます。チェーンオペレーションは、今でも有効な量販店スーパーマーケットのオペレーション技術だと思いますね。

新谷哲:私自身も、チェーンストア理論を勉強していないと、チェーンのコンサルタントはできないと言っておりますから。やっぱり勉強されてらっしゃるのですね。

Vol.4へ続く

 

[プロフィール]松井 忠三 氏
株式会社松井オフィス 代表取締役社長
株式会社良品計画 名誉顧問
ほか社外取締役多数

西友時代は主に人事畑を歩み、各種制度の構築、幹部社員の意識改革研修等を担当する。良品計画に移ってからは、人事・営業・物流・インターネットビジネスを担当。 2001年、急激な業績不振の責任を取って退任した前社長のあとを受け、急きょ社長に就任。38億円の赤字を経て大掛かりな経営改革を断行。一時は撤退したアジアにも再出店。 創業以来11年続いた海外の赤字も2002年には黒字に転換させ、現在25の国と地域に300店舗を展開する礎を築く。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、松井忠三氏(株式会社良品計画 名誉顧問)の経営者インタビューを取り上げました。

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