経営者インタビュー 池本克之氏(株式会社パジャ・ポス 代表取締役)Vol.3|経営ノート

経営者インタビュー 池本克之氏(株式会社パジャ・ポス 代表取締役)Vol.3|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、株式会社パジャ・ポスの代表取締役、池本克之氏です。池本克之氏は、現在、組織学習経営コンサルタントとして、数多くの企業の業績向上のご支援をなさっておられます。幼い頃から高校時代まで、野球に明け暮れる日々だったという池本克之氏が、経営者として成功を収められるまでのストーリーをお話しいただきました。また、経営者として成功した経験をお持ちだからこそ伝えられる「事業を拡大するコツ」を、惜しみなくお教え下さっています。どこまでも勤勉でストイックなお人柄が溢れるお話を、どうぞお楽しみください!

(2017年1月配信)



前回に続き、池本 克之氏(株式会社 パジャ・ポス代表取締役)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.2はこちら

池本克之:たまたま知り合いのベンチャーキャピタルの方から連絡があって、「辞めて何をしているのですか?」と言われたから「今はブラブラしているけど、そろそろ何かやろうと思っていたんだよね」みたいな話をしたら、「だったらちょうど良い話があるので紹介していいですか?」といって紹介していただいたのがネットプライスでした。

新谷哲:そのネットプライスに入られる時も、もう社長になるというのが最初から決まっていたのですか?

池本克之:いえ、全然そんなことはないです。

新谷哲:そうなのですね。

池本克之:これもまた僕は本当に上司に恵まれていて。とても優秀な、僕より10歳若い人が経営者をやられていて、めちゃめちゃ優秀なのです。こんな若くてこんな頭が良くて、性格も良くてナイスガイで、こんなやついないだろうというんです。当時は僕、ネットのビジネスってあんまり分かっていませんでした。ネットプライスはご存知の通りネットビジネス。だったらこの会社に入れてもらって、ネットビジネスをこの人から一から勉強しようと、そんな気持ちで入りました。なので、まさかその後「社長になってくれ」と言われるとは思っていなくて、もう本当に一から働こう、勉強させてもらおうという気持ちで就任しました。

新谷哲:ドクターシーラボを上場させた後で、勉強しようなんてちゃんと思うところが池本さんらしく、真面目で素晴らしいですね。

池本克之:今でも思っていますよ。勉強したいなと。

新谷哲:びっくりなお話ですが。ネットプライスに入られてから、社長に就任されるきっかけというのは、何かあったのですか?

池本克之:おかげさまでネットプライス自体も成長していきまして、どんどん売り上げも伸びるし、社員数も増えていく中で次の展開どうしようということになってきた時に、ホールディング化して、上場した後は得たお金で少しずつ投資をして、新しいビジネスを作っていくというようなことをやっていたので、じゃあそのホールディングのほうの役員を誰にしようかとか、それから実際に稼ぐ会社のほうのトップを誰にしようかといった時にたまたま僕が1番年上だったというようなこともあるし、他で以前にそういう急成長企業の役員、社長もやっていたという経歴もあるので、「やってください」という話になりまして、ネットプライス大好きでしたから、「全力でやらせていただきます」ということでお引き受けしました。

新谷哲:ネットプライスのほうは、何か伸ばせた要因があったのでしょうか?

池本克之:当時はまだまだスマホってなくて、ガラケーが主流だったのですね。その中でやらなければいけないことが、大きく2つあって。1つはやっぱり品揃え、商品の部分です。いかにそのガラケーの小さな画面上で物を買ってもらうか。当時、ガラケーなんかで人が物を買うものかと言われたのですよ。そこにチャレンジしていた訳です。

実際に僕が入ってみて、これいけるなという実感はすごくあったので、じゃあそういうふうな消費行動をしてくれる人達にピンとくるもの。小さい画面というところはどうしようもないので、限られた情報を今みたいに動画なんてありませんから、映像ですよね。それも画素数も限られていますから、潰れちゃって何かよく見えないみたいな限られた中で。あとテキスト、これしか情報がありませんから。それでも興味を持って買っていただけるような商品をいかに集めるかということが1つ。

そしてもう1つはコンテンツ。いかに「買う」という行為、消費行動を楽しんでもらうか、このコンテンツの充実。これに非常にエネルギーを割いて、差別化していく。楽天とかもう始まっている頃ですからね。インターネットで、それからガラケーで携帯でも物を買うというのが始まっていた頃なので、いろんな人達が出てきていましたから。そういう人達と何が違うのかというのを示していくということ。この2つを通してやっていった訳です。

新谷哲:やっぱりネットプライスのほうでも、理路整然と池本さんらしく分析をされたという感じですね。

池本克之:ありがとうございます。

新谷哲:2社上場されているのですが、逆に上場する企業を作るコツなんていうのはございますか?

池本克之:これいろんなパターンがあるので、ちょっとまとめてお伝えしたほうがいいと思うのです。3つあるとすると、1つはまずちゃんと成長できる市場に軸足を置いてビジネスを展開しているかどうかだと思います。優秀な方は世の中たくさんいらっしゃるし、情熱を持っている方もたくさんいらっしゃいますが、その知識だとか情熱だとかをぶつける場所を間違えてしまうと全然駄目なのですよね。衰退産業の中でものすごく頑張っても、たかだか知れています。なかなか今は少なくなってきていますが、もうちょっと世界に目を向ければまだまだあると思います。そういう成長産業の中で全力を発揮するというようなポジション選びというのが、まず第一にあると思います。

その上で2つ目として世の中を変えていけるような、何か新しいものを持っている必要があるのではないかなというふうに思います。だんだんと時代のスピードが速くなってきて、インターネット時代なんていう言い方がもう既に古い感じがしますよね。ネットは当たり前の時代で、誰もが大量の情報にアクセスできるという状況の中で、新しいものってなかなか見つけづらいと思います。それでも何か世の中を変えられるぐらいの新しいものを見つけて、そこに集中していかないと駄目ではないかなというふうに思いますね。

3つ目は「それに取り組むにあたっての経営者の方の熱意」だと思います。どれだけ本気で全力でやれるか。少なくとも私の周りで会社を大きくした方や上場した方を見たり、お話を伺っていると、なんか左うちわで、楽勝で朝ゆっくり来て、夕方早めに帰ってぼーっとしていて、会社でっかくなりましたという人は1人もいないのですよ。皆めちゃめちゃ苦労しているのですよね。端で見ていると、なんか良いなと、会社も有名になって多分お金もいっぱい個人的にも入って、ビジネス順調で羨ましいなと思いますよね。僕も思います。でもそれを実現するだけのものすごい努力をしているのですよ。

だから上場したいとか、会社大きくしたいと言う人いますけど、言うんだったらそれぐらい働けやと思いますね。僕はよく言うのですけど、もう寝食忘れて、食う寝ることを忘れて仕事に没頭するような時期が少なくとも数年間はないと絶対無理だと思います。

新谷哲:私にも耳の痛いお話で、もっともっと仕事しなきゃいけないなという気になります。

池本克之:頑張ってください(笑)

Vol.4へ続く

 

[プロフィール]池本 克之 氏
株式会社パジャ・ポス 代表取締役

1965年神戸市生まれ。資金調達、海外ホテルマネジメント、生命保険営業の後、マーケティング会社設立、通販会社の経営を経て、ドクターシーラボ、ネッ トプライスなどの社長を経験。両社の上場、成長に貢献する。現在は、プロフェッショナルマネジメントの経験をクライアントに提供するブレイクスルー戦略コ ンサルタント。一部上場企業、業界トップ企業からベンチャー企業まで100社以上にコンサルティングを行い、業績の向上率は96.4%を超える。著作、講 演、メディア出演多数。株式会社パジャ・ポス代表取締役、NPO法人Are You Happy Japan 代表理事。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、株式会社パジャ・ポスの代表取締役、池本克之氏の経営者インタビューを取り上げました。

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