経営者インタビュー 柴原幸保氏(慈眼寺 住職) Vol.4

経営者インタビュー 柴原幸保氏(慈眼寺 住職) Vol.4

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、柴原幸保氏(慈眼寺 住職)です。今回は、経営者でもあり住職であり、そして作家でもある、柴原幸保氏にお越しいただきました。柴原幸保氏は780年続くお寺に生まれ、大学卒業後祖父の代から続くお寺に併設された幼稚園に就職。18年ほどの園経営の低迷を乗り越え、人口減少、少子高齢化、競合多数という幼稚園保育園経営にとって厳しい経営環境の秩父市で、5年連続で園児増を実現されました。この経験をもとに、現在は講演活動を開始。同業者にとどまらず、異業種にも広がっています。「成功の秘訣は成功するまでやること」のメッセージに始まり、住職ならではの奥深いお話をたくさんお聞きいただけます。経営者インタビューをぜひお楽しみください。

(2017年11月配信)


前回に続き、柴原幸保氏(慈眼寺 住職)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.3はこちら

新谷哲:違う質問をさせていただきます。お好きなもの・好きなことをお聞きしたら、好きなことをいっぱいいただきました。その中でやっぱり一番面白かったのは「仕事」。そんなに仕事がお好きなのですか?

柴原幸保:仕事は好きです。特に子ども相手、子どもの中に入ってしまえばそれだけで楽しいです。あとは職員の育成。私は、「人を支援することがやりたい」と気づきました。子どもの成長を支援することと、職員と組織がどんどん育っていくとことが、面白いです。

新谷哲:使命と理念が一致して、人生さえも一致したのですね。座右の銘は「死ぬまで成長 死んでも支援」。これはどういう意味でしょうか?

柴原幸保:私自身の言葉として作りました。本当は「死ぬまで成長 死ぬまで挑戦 死んでも支援」です。でもその挑戦という部分をちょっと抜きました。死ぬまで成長していたい、人間は死ぬまで成長できると思っています。でも「死んでも支援」というのは、実は父が社会福祉法人を立ち上げて、障害を持った方が高齢になってもずっと支える施設を作りました。創業の時は大変だったのですけど、10年経って全部任せています。父は創業者として退きました。それが先日、後を継いでいる事務長から聞いたら「今社員が250人いる」と言うのです。これが「死んでも支援」だなと思っています。組織がちゃんと育ち、大きくなれば、支えられている人もたくさんいる。私が死んだとしてもずっと支援され続けている、そういうようなことを目指したいと思っています。

新谷哲:今のお話はもう全国の経営者の皆様に、真似していただくべきお話です。本当にありがとうございます。

柴原幸保:とんでもないです。

新谷哲:では最後のご質問です。全国の経営者向け、これから起業する方に向けて、経営者として成功する秘訣をお教えいただけますか?

柴原幸保:経営の成功の秘訣は「成功するまでやる」。どなたかの言葉にもありますが、自分が何でその仕事をやっているかが明確になっていれば、もう成功しない訳がないのです。成功ってきっと自分が生まれてきた使命に気づいて、それを一生やり続けることができることが成功だと思います。「自分が何でその仕事を始めたのか、何でこれをやっているのか、何で引き継いだのか」が自分の腹の底から気がついて、それを頭なく心で理解して、毎日それに少しずつ進んでいるということができると良いと思います。

新谷哲:簡単なようで深いお言葉です。多分、全国の経営者様方も深く頷いていると思います。柴原幸保住職、今日はお忙しい中どうもありがとうございました。

柴原幸保:ありがとうございました。

 


 
編集後記(聞き手・新谷 哲 談)

柴原幸保住職のお話をお聞きいただき、多くの経営者様の参考になったのではないでしょうか。特に修行され勉強され、マネジメントやマーケティングを勉強され、そして、上手く自分の考え方を変えることでその学びを活かすことができ、成功されました。ある意味、経営者として成功された住職なのではないかなと思います。私も大変勉強になりました。やっぱり結果的にマーケティングとマネジメント、特に人を財産として生かしていくということが、経営者が死んだ後も事業と企業を大きくすると感じ、私自身が柴原幸保住職のお話を肝に銘じました。

 

[プロフィール]
柴原 幸保 氏
秩父札所十三番 慈眼寺20世住職
秩父こども園園長理事長

昭和34年9月秩父市の寺院に生まれる。大学卒業後、曹洞宗大本山総持寺で3年間修行。昭和62年に秩父幼稚園に就職後、平成9年に弘道学園理事長、平成10年に慈眼寺住職に就任。平成11年に墓地改修を発表し檀家から大反対に遭うものの、諦めず対話を継続し、平成16年車いす参拝可能な墓地区画整理を実現。その後、廃園の噂が出るほど厳しい状況の幼稚園を、平成18年に同一園舎内に保育園、0歳から2歳のこどもと保護者のための広場を開設し、幼保一体化施設を実現。また、それぞれの職員が自分らしく力を発揮できる、チーム弘道学園を目指し、オリジナル曲やムービーを制作し、方針発表会などを一体化のために取り組む。さらに自己革新と自分との約束を守るため、マラソン完走にチャレンジ。平成21年、東京マラソン完走。この年から園児が増え始め、平成24年度は、保育園入園希望者は定員の2倍が応募に。教職員幸福度を高め、この学園で働けてよかったと心の底から思える学園作りに取り組む。現在は、幼稚園保育園、寺院、中小企業経営者を支援するため未来創造経営研究所を設立し、三宝経営塾を主宰。セミナー、講演、研修会を実施している。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、柴原幸保氏(慈眼寺 住職)の経営者インタビューを取り上げました。

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