経営者インタビュー 伊藤健太氏(株式会社ウェイビー 代表取締役社長) Vol.4

経営者インタビュー 伊藤健太氏(株式会社ウェイビー 代表取締役社長) Vol.4

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、伊藤健太氏(株式会社ウェイビー 代表取締役社長)です。今回は、株式会社ウェイビーの代表取締役社長、伊藤健太氏にお越しいただきました。慶應義塾大学卒業後、23歳の時に病気をきっかけに小学校親友4名と資本金5万円で起業。起業当初はお金がなさ過ぎて、カードで借金をしながらの企業経営を行う。その後、年間3,000件以上の起業に関わる事業を経営し、会社は急成長。日本最大規模の起業イベントや、累積4,000人以上が参加する「TERACOYA」、起業支援ポータルサイト「助っ人」の運営等に携わる、起業に関する日本の第一人者である経営者です。

(2017年11月配信)


前回に続き、伊藤健太氏(株式会社ウェイビー 代表取締役社長)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.3はこちら

新谷哲:その後、現在の事業である起業支援の経営を始めるまでは、どのような経緯があるのですか?

伊藤健太:事業は、比較的すぐに成長して、会社設立を初年度で、200社ぐらいやらせていただきました。お客さんは全員が経営者だったので資金の相談がすごくきます。そこで資金調達の手伝いを始めました。この会社設立と資金調達の2本軸で、会社は大きくなりました。でも、そのお手伝いをしても「お客さんの会社は何も良くならない」「会社設立しても上手くいかない」「お金あっても上手くいかない」と感じてしまい、その時に自分のやっていることの意味のなさに気付いてしまいます。自分の会社はキャッシュフローがあったので、「この会社は他のメンバーでやってください」と言って辞めました。

次に興味を持ったのは「お客さんの売上はどうやったら上がるのか?」という部分。最初はお客さん同士のマッチングからスタートさせました。小さなマッチング事業から初めて、ゲーム感覚で「100人お客さんを呼べるか1回やってみよう」といって、120人ぐらい来ていただきました。業界的にも、やっぱりインパクトがあったんですよ。翌年に「去年は120人集められたから、時間をかけてやったら1000人集められるのではないの?」といって、「TERACOYA」というのをやったら1000人ぐらい集まった、という感じです。ただ「マッチングだけでは意味がない。もうちょっと上手くこの人達に関与できないか?」と思って、コンサル事業の経営を2年目か3年目ぐらいに始めます。

新谷哲:現在、御社はどういう事業を一番の主力にして経営をしているのですか?

伊藤健太:弊社は「商工会議所を現代版に作り直す」、「経営者にとっての最大最高のインフラになる」というイメージの会社です。一応、マネタイズしている部分というのはコミュニティ事業で、ライザップの起業家版みたいなものを経営しています。これは2年間のコミュニティで、参加費を60万円ぐらいもらっています。ここが今400社ぐらい参加してくださり、色々な会社が広告を出したいと言ってくださいます。

あとは、私の行政書士の事務所はもともと、ネット集客がとても得意な会社です。今の起業家向けのメディア自体も全部内製で作り、強い検索の仕組みとかも持っていたりするので、そこを作ってほしいという受託系が、もう1つの軸です。ただあまりやりたくないので、受託系は抑えて、自社サービスみたいなのを強化して、企業経営をしています。

新谷哲:大変面白いお話ばかりだったのですが、少し違う質問をします。好きなもの・好きなことで「コーンスープと世界遺産に行くこと」といただきました。世界遺産はどれぐらい周られたのですか?

伊藤健太:あまり行っていないです。でも、死ぬまでには全部行きたいと思っています。

新谷哲:それは何か理由がございますか?

伊藤健太:単純に「すごい」と思っています。小さい頃から、「世界で一番になりたい」という夢あったのと、「時代を超えて残り続けているものになりたい」と思っています。だから世界遺産を見るのは、「会社としてはどうしたら良いのだろう?」と自分に問う機会でもあるので好きですね。

新谷哲:お聞きしていると、本当に生まれながらの経営者だと思います。次に座右の銘は、「誰かがやるはずだったら自分がその誰かになりたかった」。ちょっと変わった座右の銘ですが、これはどういった意味ですか?

伊藤健太:これ、カール・ルイスの言葉なのですよね。人間が100メートル10秒をきれなかった中で、10秒を切った人です。オリンピックを見る側と出る側って全く違うではないですか。私は見る側はもう早く終えたいと思っていて、私も誰かにとってのオリンピックの選手というか、人に対して勇気を与える側にいきたいと思っています。それが悪い訳ではないですが、ほとんどの人ってオーディエンス側、受け身側にいるではないですか。そうではなくて、逆のサイドにいきたいのです。それは今の社会問題、特に日本の経済のところでです。私はもともと、本当に国連に行ってみたいという気持ちがありました。それは、世界をもっと良くしたいからです。良くすることは簡単にできると思っていて、その1つは日本の価値観です。皆が「自分が自分が」ではなくて、「全体最適を考えて一度、着地させる」という価値観が政治の世界に入っていかないと駄目なのだと思っています。または商品としてその価値観が、エンドユーザーに伝わっていって、世界が変わっていくと思っています。

経済の領域で、「自分の会社が世界平和にどう貢献できるのか?」を考えながら企業経営を行っています。弊社はお客さん達が起業の応援を事業として経営する会社なので、関わったお客さん達が「社会的にすごく面白い」、「こんな商品があったから自分の人生がより幸せになった」という商品やサービスを生み出す会社になるお手伝いをしたい、という思いで会社経営をしています。

新谷哲:もう本当に伊藤健太社長らしい座右の銘です。最後のご質問になります。全国の経営者向け、これから起業する方に向けて経営者として成功する秘訣をお教え下さい。

伊藤健太:当たり前なのですけど、分かりません(笑)。成功の定義を「キャッシュフローとか利益を出すこと」と置くこと自体が、もはやドラッカーが言っていることと違います。実際に経営をやっている中にも、「ドラッカーの言っていることなんてどうでもいい」と思う部分はあります。それは、全部手段に過ぎないからです。1人ひとりが生きている目的は違うはずですが、お客さんを喜ばすとか、社会を良くする、という意味では共通する部分はあります。なので、極めて当たり前のことだと思うのですけど「手段である利益を目的にしない」こと。私が「良いな」と思う経営者は極めて自分らしい人です。「利益を出す為にどうしたら良いか」というのは、これかなり戦術戦略的な話になり、合理的な発想になります。しかし、合理性と自分らしさって本来相反する部分です。「自分らしくあること」が結果として他社との違いになり、他社と違うような商品・サービスとか会社の在り方になっていく。なので、すごく合理的な発想ばかり持ってしまうと「目的の設定が利益」になってしまいます。ですので、成功する秘訣は「自分らしくあること」に行き着くと思います。

新谷哲:なるほど。大変深いお話で、また私の反省が始まりました(笑)。

伊藤健太:いやいや、全然そんなことないです(笑)。

新谷哲:経営者の皆様にも大変参考になったのではないかと思います。伊藤健太社長、本日はどうもありがとうございました。

伊藤健太:ありがとうございます。

 


 
編集後記(聞き手・新谷 哲 談)

伊藤健太社長のお話をお聞きまして、お若いですが、大変素晴らしい経営者だと感じました。お若いからか、考え方が今風です。マネジメントの考え方、リーダーシップの考え方がちょっと違います。逆に言えば、それぞれ各々が活躍している事業主達を結びつけて、ご自身がリーダーシップを取るという新しい形態の事業を経営し、リーダーシップを取っています。まさに、なるべくして経営者をやっていると感じさせていただきました。私自身、反省することが非常に多く、伊藤健太社長ぐらい1本筋がスッと通ったら良いと感じました。

 

[プロフィール]
伊藤健太氏
株式会社ウェイビー代表取締役社長

慶應義塾大学卒業後、23歳の時に病気をきっかけに小学校親友4名と資本金5万円で起業。企業支援業務をスタートさせ、年間3,000件以上の起業に関わる。日本最大規模の起業イベントや、累積4,000人以上が参加している「TERACOYA」の主催、起業支援ポータルサイト「助っ人」の運営に携わる。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、伊藤健太氏(株式会社ウェイビー 代表取締役社長)の経営者インタビューを取り上げました。

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