経営者インタビュー 三條慶八氏(株式会社Jライフサポート 代表取締役) Vol.3

経営者インタビュー 三條慶八氏(株式会社Jライフサポート 代表取締役) Vol.3

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、三條慶八氏(株式会社Jライフサポート 代表取締役)です。幼い頃はあがり症だったという三條慶八氏は、ある時に出会った「何でもいいから日本一になりなさい」という言葉を胸に、学生時代から商売に興味を持つようになります。そして大学入学と同時に父親の会社に入社。阪神淡路大震災後、会社が負った負債140億円を自力再生して完全復活させた経験から、現在は中小企業の事業再生のサポート業を経営されています。自身が倒産の危機という逆境を乗り越えられたからこそ、重みのあるお言葉はすべての経営者様必見です!

(2017年12月配信)



前回に続き、三條慶八氏(株式会社Jライフサポート 代表取締役)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.2はこちら

新谷哲:その後、倒産の危機を迎えることになりますが、危機に至った理由は地震ですか?

三條慶八:地震と、バブル崩壊で金融機関が潰れていったことです。山一証券や北海道拓殖銀行が潰れ、うちのメイン銀行も潰れて、取引銀行もどんどん潰れていきました。銀行が潰れていれば、取引している企業のことは考えられなくなるので「これはやばい」と思って東京の再生会社にお願いしましたが、そこが銀行と喧嘩しました。法的処理を銀行が打ったことがきっかけで、倒産の危機に追い込まれます。

新谷哲:借金が140億円になられたとお聞きしましたが、どうやって返済し、復活させたのですか?

三條慶八:その頃というのは今と違って、企業の再生ということに対し金融機関は後ろ向きの時代でした。今はリスケという方法がメジャーで簡単にできるようになっています。しかし当時は、銀行員によってはリスケなどの方法が通じないことがあり、リスケをするのに約半年かかりました。今だったら違うやり方をしたと思いますが、リスケをするために何度も銀行に足を運ぶ時代でしたので大変でした。リスケ以外にも、銀行がサービサーに債権を売って、そのサービサーから買い戻して処理をする方法も取りました。これは銀行も非常に協力的で「こういうふうにしたら良いよ」とアドバイスをいただきました。銀行との間に信頼関係がありましたので、色々とご協力いただき、その中で上手くいったので、140億円を1円単位で全部返していった訳ではないです。

新谷哲:それは、三條慶八社長のお人柄が銀行を動かしたのですね。

三條慶八:今となっては「銀行に対してどう信頼を築いくかが大切だ」と思います。

新谷哲:その経験を活かし、現在は、事業再生を支える事業を経営し、コンサルタントやアドバイザーをされていますが、これを事業にして経営しようと思ったきっかけはございますか?

三條慶八:倒産の危機を迎えた時、非常に悔しい思いをしました。大企業がよくおかしくなった時は、金融機関は何千億円もの債務カットし、大企業の社長が記者会見をして「すみませんでした」と言って再出発をすることがあります。そういうのを見て「中小企業はそんなことは絶対できない。個人保証しているし、経営者はケツの毛まで抜かれて全て失う。これはおかしい」、「中小企業にとって不条理な制度が色々あるので、それを改正したい」と思います。今の中小企業制度は、商売をして一度失敗をすると、なかなか浮上できません。簡単に今は金融機関や役所は、そういう経営者に対して「じゃあ自己破産したら良いではないですか?」と言うけど、自己破産するともっとマイナスなことがありまして、10年間、島流しみたいな状態になります。自己破産をすると、才能のある中小企業経営者が這い上がれません。私は「これはおかしい。一度失敗しても再チャレンジできる社会を作るのが正しいやり方だ」と思い、「失敗した経営者が再チャレンジできる社会になるように働きかけができたらいい」と考えたことが、現在の会社を設立した一番の目的です。

新谷哲:私も「チャレンジ社会を作るのだ」と思い起業し、経営者となっているので、非常に共感します。

三條慶八:ありがとうございます。

Vol.4へ続く

 

[プロフィール]三條 慶八 氏
株式会社Jライフサポート 代表取締役

立教大学経済学部経済学科卒業。大学入学と同時に父親の会社に入社し、新幹線通学しながら大学に通う。阪神淡路大震災で40億以上の損害を受けた負債140億の会社を自力再生して完全復活させる。その後、東北の大震災を契機に本格的に中小企業経営者のサポート事業を本格化させる。中小企業経営者の再チャレンジ社会の構築を目指し奮闘中。著書に『会社と家族を守って借金を返す法』(フォレスト出版)『あなたの会社のお金の残し方、回し方』(フォレスト出版)『借金回収リーマン日記』(徳間書店)

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、三條慶八氏(株式会社Jライフサポート 代表取締役)の経営者インタビューを取り上げました。

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