経営者インタビュー 吉田 浩氏(株式会社天才工場 代表取締役)Vol.2|経営ノート

経営者インタビュー 吉田 浩氏(株式会社天才工場 代表取締役)Vol.2|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、天才工場の代表取締役、吉田浩氏です。「出版業界のジャイアン」と呼ばれる、業界No1.出版プロデューサー吉田浩氏の経営者インタビューです。自ら200冊を超える童話、ビジネス書を執筆しながら、33年間で1900冊の本を世の中に送り出しています。吉田浩氏が「本」というテーマを追求するようになったきっかけ、出版プロデューサーまでの道のり、そして今後のビジョン等も語っていただきました。本の出版を通して、800名の経営者と接してきた吉田浩氏だからこそ語れる「成功経営者の共通点」、ぜひお聞きください!

(2017年2月配信)



前回に続き、吉田 浩氏(株式会社天才工場 代表取締役)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.1はこちら

新谷哲:警備会社は何年ぐらいいらっしゃったのですか?

吉田浩:警備会社は11年いたのですよ。しかも退職金もめちゃくちゃもらって辞めました。

新谷哲:存じませんでした。初めてお聞きしました。

吉田浩:これは誰も知らない私の秘密史です。この頃、たくさんの童話を発表しています。

新谷哲:何冊ぐらい童話はあるのですか?

吉田浩:童話は100冊以上ですね。あとはビジネス書とかです。そういう企画物を自分自身で自分の名前で出している本も100冊近くあります。ですから童話、紙芝居、絵本、そしてビジネス書、実用書全て含めて自分自身の名前で200冊ぐらい出ていると思います。

新谷哲:それは警備会社にお勤めになられながら出版しているものも結構多いですか?

吉田浩:結構多いですね。私メモで本を書くのですけど、その時のメモって今でも2万枚ぐらいありますね。

新谷哲:お辞めになった後は、いわゆる出版プロデューサーになられた感じなのですか?

吉田浩:最初はライターとして10年間。全く食べられない時代でした。それから編集プロダクションを10年間。もっと食べられなかったです。それから出版プロデューサーとして10年、ここが大ブレイクしました。大成功しました。

新谷哲:ライターとか編集プロダクションがなかなか上手くいかなかった理由というのは、どういう感じなのですか?

吉田浩:ライターは労働集約型なので、どんなに頑張ってもやっぱり2か月か3か月で1冊書き上げる。それで原稿料を50万もらう、もうかつかつですよね。結局、年収としては300万ぐらいだったと思います。編集プロダクションは事務所を借りる、それから人を雇う、機材を入れるということで、結局、必要経費がどんどん出ていくのです。あるいは出版社が倒産したりするのです。ですから出版社が倒産しなかったら、今頃天才工場はビルが建っています。やっぱり一番苦しいのは、今は編プロだと思います。なかなか良い仕事がないし、単価も安い、叩かれてしまう。これではいけないと思って、やり始めたのが出版プロデューサー。これもきっかけがあるのですが、お世話になっている社長さん、名古屋にありますマーケティング・トルネードの佐藤昌弘社長が「吉田さんのやっているのは高額商品ですよ」という一言です。この一言が自分の運命を変えたのです。それから出版プロデューサーを目指すようになりまして、ガラリと変わりました。

新谷哲:どのぐらいガラリと変わられました?

吉田浩:今まではやっぱり出版社からお金をいただいていたのですが、お金をいただく先を変えさせていただきました。経営者です。成功している経営者に、「私のほうで本をプロデュースさせていただきます。しかも講談社、集英社、幻冬舎、PHP、三笠、徳間、そういうところから本が出せます。実際に100%、全部商業出版です。本も売れます、販促もお手伝いします」と。私自身が直接関わる場合はかなり高額です。でも私がプロデュースして本を出した経営者は800人がいますが、800人800社、1社も売り上げは下がった会社はないです。ということで、出版プロデュースに切り替えてから、非常に会社が上手く回り出しました。

新谷哲:編集プロダクションと出版プロデュースって、割と近いご商売のような感じがイメージがありますが、違いは何だと思いますか?

吉田浩:お金をどこからもらうかですね。出版社は今苦しいので、なかなかお金は払えません。

新谷哲:編集プロダクションは出版社からお金をもらうのですか?

吉田浩:出版社からもらいます。

新谷哲:つまり商品は一緒だけども、お金をもらう先を変えて、イメージを変えたというような感じなのですね。

吉田浩:出版プロデューサーは2つの仕組みがあるのですが、ひとつが全く無料で本を出す仕組みを今から12年前に作りました。それが「企画のたまご屋さん」というNPOです。こちらは全国の優秀な著者、まだ世の中に出ていない企画を集めまして、それを無料で出版社1000人に毎日企画書を送ります。こちらは本が出た時に成功報酬として、印税の3割をいただいています。こういう形で無料で出せる出版と、私自身が直接関わって100%プロデュースする、100%出版保証、そして本が出なかったら100%返金保証、というこの2つでやっています。NPOのほうは非営利団体ですので、もう大赤字です。多分、過去の赤字というのは数千万になっていると思います。これは企画のたまご屋さんの出版プロデューサーが30人ぐらいボランティアでやってくれているから存在しているのであって、会社としてやっていたら大赤字です。天才工場は株式会社で、利益を追求するのが目的なので、こちらのほうはきちんと著者さんと話し合って、お金をいただいて商業出版をしています。

新谷哲:商品を変えずにお金をもらう先を変えるなんていうのは、ある意味戦略転換なので、経営者の方に大変勉強になるのではないかと思います。

Vol.3へ続く

 

[プロフィール]吉田 浩 氏
株式会社天才工場  代表取締役
NPO法人 企画のたまご屋さん 会長理事

日本で最も古くから「出版プロデューサー」を名乗り、年間100冊以上もの書籍を生み出す。33年間でプロデュースした書籍の数は1900冊にのぼる。アーティストでは、アルフィーの高見沢俊彦から小室哲哉、お笑い芸人では、所ジョージ、片岡鶴太郎、オリラジ。そしてサルの次郎からオバマ大統領まで、幅広くプロデュースを手掛ける。最近では作家の本田健さんの書籍も手掛け、その著書の中でNo.1出版プロデューサーとして推薦されている。『低インシュリンダイエット』『動物キャラナビ』など累計100万部を越える本なども多数手掛ける。自身は童話作家としても活躍しており、著作の『日本村100人の仲間たち』は45万部のベストセラー。また2014年4月には「本を出したい人の教科書~ベストセラーの秘密がここにある~」(講談社)を出版。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、天才工場の代表取締役、吉田浩氏の経営者インタビューを取り上げました。

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