経営者インタビュー 古俣大介氏(ピクスタ株式会社 代表取締役社長) Vol.2|経営ノート

経営者インタビュー 古俣大介氏(ピクスタ株式会社 代表取締役社長) Vol.2|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、古俣大介氏(ピクスタ株式会社 代表取締役社長)です。今回は、デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」を運営する、ピクスタ株式会社 代表取締役社長の古俣大介氏にお越しいただきました。大学1年生の時、「広い世界に挑戦したい」というエネルギーが沸き上がったことをきっかけに、起業を真剣に目指すようになったという古俣大介社長。「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」という企業理念のもと、2015年に上場を果たされました。さまざまな経緯をたどり、現在のような多くのクリエーターに価値を提供するプラットフォームを拡大されるまでにどのような物語あったのか、ぜひ経営者インタビューをお聞きください!

(2018年3月配信)



前回に続き、古俣大介氏(ピクスタ株式会社 代表取締役社長)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.1はこちら

新谷哲:そうすると多摩大学の2回目の1年生の時が、人生の分岐点の1つだったのですね?

古俣大介:分岐点、ターニングポイントだったということです。

新谷哲:その後、珈琲豆のEC販売や、女性向け古着販売の経営なさっていますが、それは2回目の1年生の終わりか、2年生になってから始めたのですか?

古俣大介:経営者になる決意は2回目の1年生の時にしましたが、経営者として活動するまで4年間ぐらいのブランクがありました。経営の勉強や、経営知識のインプットとか、これまで一切しておらず、世の中を知らなさすぎたのです。「経済がどう回っているのか?」とか、「世の中にどういう企業やビジネスがあるか?」とか「これからどういう事業が伸びるのか?」ということが全く分からない状況でしたので、「経営の勉強をしよう」とひたすら経営の本を読みました。

大学の授業にもちゃんと出るようになって、そこからは前から3番目以内の席に座って、真剣に授業を聞いたり質問をしたり、気に入った教授に頼んで勉強会を開催してもらったりもしました。そういう時期を2年ぐらい過ごし、色々と調べていくと「インターネットで新しい価値を生み出せる事業を経営したい」と思い「インターネットで自分が取り組める事業を研修がてら経営してみよう」と決めました。親戚で珈琲豆屋を経営する方がいたので、その人に頼んで仕入れをさせてもらい、ネットで珈琲豆のサイトを自分で作ったのが、大学3年生ぐらいです。

新谷哲:珈琲豆の通販サイト経営は、当たったのですか?

古俣大介:個人でやり始めて、広告費もかけずに、数か月で月に30~40万ぐらいの売上になりました。98年ぐらいで、他にそういう販売サイトなかったこともありましたが、そこそこ注文は入りました。

新谷哲:そのまま起業して経営者になることもできたと思いますが、なぜ卒業後、ガイアックスに入社されたのですか?

古俣大介:通販サイトの経営をしているとき、父親が経営する会社に、たまたま営業マンが来ました。経営者の父親が「面白い営業マンがいる」ということで合わせてもらい、その営業マンに自分の話をしたのです。そうすると、「それだったら自分の同期がインターネット会社の経営者しているので、1回会ってみたらどうだ?」と、ガイアックスの上田社長を紹介してもらいました。上田社長は私の2個上ぐらいの年が近い感じだったのですけど、事業や経営に対するアプローチみたいなものが私と全く異なっていまして、非常に衝撃を受けたのです。

私は「やれることから徐々に経営していこう」という考えだったのですが、上田社長はゴールイメージから考えます。「自分は最終的にこういう会社を創りたい。このくらいの期間でこのくらいの規模にする」と考えて経営しています。必要なリソースや資金、人材もゴールから逆算し、将来のために今から一気に調達するという経営方法を聞いて、「自分の経営の仕方では、経営者として大きな価値を生み出す、というゴールにたどり着けない」と衝撃を受けました。そこで「ガイアックスという会社で経営の修行をしたい」と思い「1か月でいいから、無料でいいから働かせてくれ」とオファーをしました。ちょうど卒業前の1か月ぐらい、期末テストが終わり、卒業が決まった時期でした。

新谷哲:では、就職活動はやっていないのですか?

古俣大介:全くやっていないです。

新谷哲:本当は、起業して経営者になる、という考えだったのですか?

古俣大介:そうです。

新谷哲:それがガイアックスの上田社長と出会って、そのままインターンに入ったのですね。

古俣大介:インターンとして入って、2週間ぐらい経って「社員でやらない?」と言われました。ガイアックスでの2週間が刺激的で面白かったので、「しばらくガイアックスで経営の勉強をしても良いかな?」と思って社員になりました。

新谷哲:社員になった当初は、どのくらい経営者の勉強をしようと思っていたのですか?

古俣大介:入社してすぐの合宿で、「1年後ぐらいには起業して経営者になると思いますので、よろしくお願いします」と挨拶した記憶があります。

新谷哲:何年いらしたのですか?

古俣大介:10か月ぐらいですか。

新谷哲:10か月でもう起業し、経営者になったのですか?

古俣大介:はい、経営者になりました。

新谷哲:ガイアックスでは、経営者としてどのようなことを学ばれたのですか?

古俣大介:先程申し上げたように、「ゴールから逆算して考えて動く」という考え方は、今でも経営に役に立っています。あとは経営ビジョンを打ち出すことの大切さです。「経営ビジョンをしっかり打ち出して、経営ビジョンへの共感を周囲から得られれば、資金や優秀な人材を集められて、徐々に事業経営の可能性というのが高まっていく」ということが、非常に勉強になりました。

Vol.3へ続く

 

[プロフィール]
古俣 大介 氏
ピクスタ株式会社 代表取締役

多摩大学在学中から起業し、ECサイトなどの運営を手がける。大学卒業後に株式会社ガイアックスに入社。同社でいくつもの新規事業立ち上げに参画。その後、いくつかのECサービスを起業したのち、2005年8月に株式会社オンボード(現ピクスタ株式会社)を設立。翌年の2006年5月に「PIXTA」をリリース。2015年9月にマザーズ上場

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、古俣大介氏(ピクスタ株式会社 代表取締役社長)の経営者インタビューを取り上げました。

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