経営者インタビュー 古俣大介氏(ピクスタ株式会社 代表取締役社長) Vol.4|経営ノート

経営者インタビュー 古俣大介氏(ピクスタ株式会社 代表取締役社長) Vol.4|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、古俣大介氏(ピクスタ株式会社 代表取締役社長)です。今回は、デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」を運営する、ピクスタ株式会社 代表取締役社長の古俣大介氏にお越しいただきました。大学1年生の時、「広い世界に挑戦したい」というエネルギーが沸き上がったことをきっかけに、起業を真剣に目指すようになったという古俣大介社長。「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」という企業理念のもと、2015年に上場を果たされました。さまざまな経緯をたどり、現在のような多くのクリエーターに価値を提供するプラットフォームを拡大されるまでにどのような物語あったのか、ぜひ経営者インタビューをお聞きください!

(2018年3月配信)


前回に続き、古俣大介氏(ピクスタ株式会社 代表取締役社長)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.3はこちら

新谷哲:ピクスタさんは今、どのような事業を経営しているのか、お教えいただけますか?

古俣大介:いくつか事業を経営していますが、主力となっているは「ピクスタ」というデジタル素材のマーケットプレイスサイトです。これは誰でも写真やイラスト、動画を投稿して、販売できるという事業です。例えばテレビ局や雑誌社、ウェブデザインの会社が素材を買って制作に活かす。素材が買われたら、投稿クリエーターさんに一定の報酬が付与される、というインターネット上のマーケットプレイス事業を主力に会社経営をしています。

新谷哲:ピクスタさんは上場されていますが、いつから「上場しよう」と思い経営をしたのですか?

古俣大介:もともと、「自分ならではの事業を経営し、大きな価値を生み出したい」と思っていました。上場は「それを実現する有力な手段の1つだ」と考えていたので、創業時からある程度、上場を見据えながら経営していました。実際に上場準備をしようと考えたのが2011年~2012年ぐらいなので、創業6年~7年後ぐらいです。

新谷哲:2012年から3年後には上場なので、経営は順調でしたか?

古俣大介:ある程度は、順調な経営でした。

新谷哲:上場の苦労話は何かございますか?

古俣大介:海外展開をいつのタイミングでしようか、と考えていました。国内では良いポジションになりましたが、今後もっと価値を伸ばして売り上げを拡大させていくと考えた時に、「アジア市場はこれから期待できるだろう」ということで、海外展開を考えました。ただ新規市場を展開すると、コストはどうしてもかかってきます。上場するためには一定の利益規模が必要で、上場後も株主が利益を求めると考えた時に、「どのタイミングで投資していくのか」に悩みました。

新谷哲:そうでしたか。ここからは違う質問をさせていただきます。好きなこと、好きなものをお聞きしましたら、「サッカー観戦・読書」とお答えいただきました。サッカー観戦が好きということですが、昔からサッカー大好きなのですか?

古俣大介:サッカーが好きになったきっかけは、98年のワールドカップです。日本が初めて出た時のアジア予選、中田ヒデが最後、活躍したのを見て感動してサッカーに興味を持ちました。中田はそのままイタリアに移籍したので、「その姿を見たい」と思いスカパーでイタリアのサッカー、セリエAを見ていたら、ヨーロッパサッカーのダイナミックさに惹かれるようになりました。なので、20年ぐらい前からサッカーファンになった感じです。

新谷哲:ワールドカップなどがあると、観戦しにスタジアムに行かれるのですか?

古俣大介:基本インドア派なので、スタジアムに観に行くことはあまりないです(笑)。

新谷哲:インドア派でしたか(笑)。好きなことでもう1つ、読書。「ドラッカー」「カーネギー」を読むといただきました。うちの会社も実は「カーネギー」と「ドラッカー」は必読書としております。「ドラッカー」「カーネギー」をお好きというのは、いつ頃からですか?

古俣大介:20歳の時に経営者になろうと思ったとき「経営者になるには、どんな本を読んだら良いのか」といろいろ調べていき、ドラッカーやカーネギーが出てきました。その時から読んでいたのですが、事業を経営していない大学生が読んでも、なかなか本当に理解できません。なので、理解するために同じ本を繰り返し読むことをしていました。今は「自分が経営する会社には当てはまるか」、「自分が経営者ならどう動くか」と考えながら、繰り返し読んでいます。

新谷哲:うちの社員にも「ドラッカー」の「現代の経営」は毎年くり返し読みなさい、と言っています。

古俣大介:大変素晴らしいです。

新谷哲:うちの社員が読んでも、古俣大介社長みたいな経営者になれるか分かりませんが、大変有り難いお話です。座右の銘をお聞きしたところ「成功とは成功するまでやり続けることで、失敗とは成功するまでやり続けないこと」「この世に起こることは全て必然で必要、そしてベストのタイミングで起こる」と松下幸之助のお言葉をいただきました。このお言葉を選ばれた理由は何でしょうか?

古俣大介:経営者の両親からよく「商売というのは『飽きない』だから『商い』と書くんだ」と言われました。同じ事業でも、続けて経営をすれば良い方向に磨かれていきます。創業して12年ぐらい経ちますが、経営の課題は多く、まだ良くなる部分は多いので、事業経営を続けるということの大切さを身に染みて感じます。特に私達のようなインターネットのマーケットプレイス事業というのは、軌道に乗るまで人を集めないといけません。「売る人がいないと買う人も出てこない、買う人がいないと売る人も出てこない」からです。事業経営が成り立つまで色々な苦労があり、数年間、経営を続けない事業が成り立たない状況もありました。その時に諦めずに色々な試行錯誤やチャレンジをしながら経営を続けた結果、今があります

新規事業を立ち上げる時も、「立ち上がるまで数年間かかる」という目線を持って経営する必要があります。経営をする中で色々なことが起こりますが、その都度ショックを受けたりとか、状況に左右されすぎてしまうと判断を間違ったりしてしまいます。なので「起こることは全て自分にとって必要なのだ。自分にとっての学びなのだ」と考えて経営をすれば、良い方向に動くと思うので、その2つを意識して経営をしています。

新谷哲:大変勉強になるお話をありがとうございます。最後に、全国の経営者向け、これから起業する方に向けて、経営者として成功する秘訣をお教え下さい。

古俣大介:これは全ての経営者に当てはまるか分りませんが、経営を続ければ上手くいったり、成功したりというのは結構可能性が高くなっていくので、「自分が想いを持てる事業領域、分野を選ぶこと」が大事です。想いを持てていれば、経営者ならではの経営ビジョンや経営方針を打ち出せますし、経営ビジョンに共感して人がついてきます。色々なことが良い方向に働くと思いますので、想いが持てる事業を選んで経営を続けることが非常に大事です。

新谷哲:古俣大介社長、本日はありがとうございました。

古俣大介:ありがとうございました。

 


 
編集後記(聞き手・新谷 哲 談)

古俣大介社長は、私より年下ですが大変優秀な経営者です。お話を聞いていても「なるほど」と思えることが多く、深く考えています。私の前職の後輩であるガイアックスの上田社長が育てた人材ということで、「私より年下の方々が活躍して羨ましい。もっと勉強しないといけない」と私自身が反省しております。

 

[プロフィール]古俣 大介 氏
ピクスタ株式会社 代表取締役

多摩大学在学中から起業し、ECサイトなどの運営を手がける。大学卒業後に株式会社ガイアックスに入社。同社でいくつもの新規事業立ち上げに参画。その後、いくつかのECサービスを起業したのち、2005年8月に株式会社オンボード(現ピクスタ株式会社)を設立。翌年の2006年5月に「PIXTA」をリリース。2015年9月にマザーズ上場

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、古俣大介氏(ピクスタ株式会社 代表取締役社長)の経営者インタビューを取り上げました。

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