経営者インタビュー 吉田直人氏(株式会社イオレ 代表取締役社長) Vol.4|経営ノート

経営者インタビュー 吉田直人氏(株式会社イオレ 代表取締役社長) Vol.4|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、吉田直人氏(株式会社イオレ 代表取締役社長)です。今回は、PC・スマートフォン向け各種サービスの事業を経営する、株式会社イオレの代表取締役社長の、吉田直人氏にお越しいただきました。吉田直人社長は、1995年に咽頭がんの発覚、1997年に倒産そして自己破産という経験をされています。これらの苦難を乗り越えて、2001年に株式会社イオレを創業、2017年12月に東証マザーズに上場を果たしました。これらの経験を踏まえて、今、経営者の皆さんに伝えたいことは、「明けない夜はない」という言葉。大なり小なり、迷い悩みながら進んでいる吉田直人社長のお話は、経営者の皆様の大きな勇気となります。ぜひ、経営者インタビューをお聞きください!

(2018年4月配信)



前回に続き、吉田直人氏(株式会社イオレ 代表取締役社長)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.3はこちら

新谷哲:自己破産は、銀行借入の個人保証でしたか?

吉田直人:そうですね。20数億円を個人保証していました。

新谷哲:自己破産する前に、その後のことは、お考えになられたのですか?

吉田直人:当然ですが、自己破産の経験がある方は少ないと思います。僕も周りを探しても、自己破産をした経験のある方はおらず、「自己破産したらどうなるのだろう?」と、半分パニック、半分開き直るしかない、という中で時間が過ぎていきました。破産期間である半年間は、ダメージが大きいので立ち直れず、アルコール漬けの生活を送るような状況に陥りました。徐々に「こんなことやっていてもしょうがない」と、少しずつですが、普通の感覚を取り戻していきます。

新谷哲:自己破産から立ち直ったきっかけなどはございますか?

吉田直人:破産期間の半年間が、大きかったと思います。最初は、銀行のことを恨んだりとか、自暴自棄になったりとかしましたが、徐々に「元いた場所に戻りたい」という気持ちが大きくなりました。一旦免責を受けますと、個人保証している分も含めてゼロに戻ります。ゼロベースからまた経営をスタートできる環境をいただけたので、新しい事業を経営する環境はあります。その時に感じたのは「周りの友達」についてでした。自己破産することで離れていった友達は多かったのですが、自己破産したことで友達が増えてしまいました。これまで経営の仕事ばっかりやっていたので、人付き合いをしない人間だったと思います。でも自己破産をして、毎日楽しく飲むしかないダメ人間になるのです。そうしたら、飲んでいるうちに友達が増え、気がついたらすごい数の友達に囲まれていました。また昔からの友達も新しい友達も「もう1回頑張りなよ」と応援してくれるのです。そういう意味では、友達に恵まれたような気がします。

新谷哲:吉田直人社長のお人柄が素晴らしいので、友達が多くなったのだと思います。

吉田直人:死ぬほど飲んだのが良かったのかもしれませんね(笑)。

新谷哲:自己破産後は、どのような仕事を始めようと思ったのですか?

吉田直人:「リラクゼーション系のビジネスを経営しよう」と思いました。本当は、インターネットや、ゲーム、エンターテイメントの世界に戻りたかったですが、自信が回復していませんでした。リラクゼーション系のビジネスを経営しようと思った理由は、毎日深酒をする生活を送っていた時、マッサージで癒される経験を何度もしました。そこで、「どん底の人間を癒すことができるなんて、すごいビジネスモデルだな」と感じ、日本で初めてのタイ古式マッサージの店を作るのです。

新谷哲:これまでとは、全く違う分野の事業ですね。

吉田直人:そうなのです。そろそろご理解いただけたかもしれませんが、これまでの延長線上で事業経営をしないのです。しかし僕の中では、これまで経験していたことと繋がりがあるのです。タイ古式マッサージの事業経営も、これまで事業を経営し、自己破産し、深酒をして癒された、という繋がりがあります。タイ古式マッサージの事業経営を選んだ理由は、当時の日本になかったので、「面白い事業経営が可能ではないか」と思い選びました。日本初のタイ古式マッサージなので、雑誌やテレビで取材していただき、気がつくと4か月とか5か月先まで予約が埋まる、繁盛店になりました。

新谷哲:吉田直人社長は経営のセンスがあるから、新しい事業経営を成功されるのだと感じます。

Vol.5へ続く

 

[プロフィール]吉田直人氏
株式会社イオレ 代表取締役社長

株式会社ホワイトT&R、株式会社シオンコーポレーション(現・株式会社セレブリックス)、グラムス株式会社、株式会社サイバービズ(現・株式会社ザッパラス)など数々の会社を創業。2001年4月株式会社イオレを設立し代表取締役社長就任。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、吉田直人氏(株式会社イオレ 代表取締役社長)の経営者インタビューを取り上げました。

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