経営者インタビュー 実川香名美氏(株式会社RABBITSCOMPANY 代表取締役) Vol.1|経営ノート

経営者インタビュー 実川香名美氏(株式会社RABBITSCOMPANY 代表取締役) Vol.1|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、実川香名美氏(株式会社RABBITSCOMPANY 代表取締役)です。当番組初の「女性経営者」にお越しいただきました。お二人のお子様を育てながら、株式会社RABBITS COMPANYの代表取締役でいらっしゃる、実川香名美氏の経営者インタビューです。妻として、母として、経営者として、そして女性として、すべての幸せを手に入れるためには、どのような心の持ち方が大事なのでしょうか?女性経営者やこれから起業を目指す女性は、聞いていただければ必ず勇気をもらえることと思います!

(2017年2月配信)


 

新谷哲:今回の経営者インタビューは、お二人のお子様を持ち、かつ専業主婦から経営者になられた実川香名美氏です。実川香名美氏はIT分野の本も多数出されています。本日はよろしくお願いいたします。

実川香名美:よろしくお願いいたします。

新谷哲:まずは経歴をご紹介します。実川香名美氏は1986年株式会社オービックに入社。その後ご結婚されて退職。お二人のお子さんをお産みになり、そして今、RABBITSCOMPANYという会社の経営者をされています。それでは最初のご質問ですが、オービックにお勤めになった理由とか、入社の経緯とかは何かございますか?

実川香名美:入社の経緯ですが、大学の時、私は工学部の情報通信工学科におりました。コンピューター会社に入社しようと考えていたのですが、就職活動を真面目にしておりませんで。会社説明会がたくさん開かれている中、友人達が全員心配して、「ものすごいイケメンの課長がいる会社があるから、1回その説明会に行ったほうがいい。課長の顔を見たほうがいい、あと声が素晴らしく良い」と言われました。そこで説明会に行こうと思い、オービックに電話をしたところ、まだ男女雇用均等法が出るちょっと前ぐらいだったのですが、男子の説明会は今やっているけど、女子の説明会はやっていないと言われました。ちょうどテストが始まるところだったので、その日程では女子の説明会の日程で行けないので、じゃあ諦めますと電話で言ったところ、先方が渋々「では男子の説明会、女子1人でよければいらっしゃってください」と言われました。

新谷哲:女性1人で、他は皆、同期は男性ということですか?

実川香名美:いえ、その説明会では、ですね。「説明会が全員男性ですがいいですか?」というので、別に説明会なので伺わせていただきました。そこで決してやってはいけないことを私はやったのです。15分遅刻して会社に行きました。会社に行きましたところ、丸くなって全員男性なのでダークスーツを着て、真ん中ですごい怖そうな顧問が話しているのを男性陣は聞いているところに、15分遅れで入っていきました。明るめのお洋服を着ていたので、ものすごく目立つことになり、顧問があまりに怖そうなのでどうすればこの場を怒られずにしのげるか、出て行けと言われずにしのげるかと考えたところ、ひたすら目を見て笑顔で顧問の話していることをうなずく、「そうですね」と言うことしか思いつかず、ずっとそれをやりました。

新谷哲:その頃からもう営業の才能が開花されていらっしゃったのでは?(笑)

実川香名美:怖かったので、とにかく怒られない方法を考えて、ひたすら。しかも15分遅れていますから、追い出されてもしょうがない、つまみ出されても怒鳴られてもしょうがない状況だったので、来なきゃ良かったなと思いながら、ひたすらお話を聞いているふり。話が頭には入らないので、笑顔でうなずいておりました。

新谷哲:それでお受かりになったのですか?

実川香名美:そしたらその日の夜にもう電話がかかってきまして、明日来てくれと。もちろん怒られるのではないかと、明日も呼び出されて怒られるのではないかと思っていたので、次の日はもう1日空けて何時まででもいれるようにして伺いました。そしたらその友人が言っていた、会いたかった、かっこいい…、

新谷哲:イケメンですか?(笑)

実川香名美:イケメン!声も素晴らしく素敵な人事課長が出てきまして、あっ、今日は来て良かったと。もうニコニコで面接をやったら、その課長が「今日時間ありますか?」と。「はい、あります」「じゃあちょっと筆記もやらせてください」「わかりました」、という流れで筆記をやりました。「採点してくるから待てますか?」「待ちます」そんなやり取りをしてちょっと待っていたら、人事課長が帰ってきて、「いやびっくりしたよ。君、意外と点数良いんだね」と呆れられたように言われました。「もうちょっと時間ありますか?」「はい」「役員面談もできますか?」「はい、できます」と言ったところ、役員面談までその日にすることになり、役員室のドアをトントンと叩いてドアを開けたら、役員の方がいきなり両手で握手をしてきて「おめでとうございます。4月から君と一緒に」ということで説明会に行った次の日に就職が決まってしまったのです。

新谷哲:実川香名美氏らしく、イケメン課長で選んだということですよね。(笑)

実川香名美:選んだというか、就職活動それしかしていないのです。

新谷哲:本当に、今お聞きになっている方は怒りがこみ上げているかもしれませんが…、

実川香名美:すみません。すみません。(笑)

新谷哲:オービックにお勤めになった後、その後ご結婚なさっています。退職されたのはその後だとお伺いしましたが、退職された理由は何かあったのですか?

実川香名美:一応、オービックの社内結婚で、1年間一緒に社内で働いていのですが、仕事をしないOLだったもので、風当たりは強く。結婚しても居づらいし、迷惑をかけるのも悪いなというのもありました。あと、うちの父がもう絶対に女は結婚したら家庭に入るという主義で育てられていたので、専業主婦をするのが女の幸せでそれが当たり前と思っていました。そこでちょうど1年ぐらい働いたので、安易に子どもも産まれるかもしれないし、仕事をこの辺で辞めよう、憧れの専業主婦になって家事をやろうと心に決めて、課長とかにいじめられていたのもあるのですけど、1年で退職することを決めました。

新谷哲:それが今は経営者で、びっくりな部分があります。

Vol.2へ続く

 

[プロフィール]実川 香名美氏
株式会社RABBITSCOMPANY 代表取締役

1963年7月、東京都生まれ。玉川大学工学部情報通信工学科卒業。卒業後、株式会社オービックに就職。結婚退職。その後、非常勤講師など各種講習会講師として活動。1997年に有限会社ラビッツスタッフ設立。カリキュラム作成や講習会企画、インストラクター養成、パソコン教育全般において幅広く活動。政府・官庁をはじめ、企業約百数十社のメーカー講習、各種学校など、のべ1万人以上に対して、データベース、プレゼン、人材教育、Microsoft Office全般の講習を精力的に行う。その後、子育てと経営の両立に悩み、廃業。専業主婦を経て2012年株式会社RABBITSCOMPANYを設立。町おこし、キャリア教育などの社会貢献事業に取り組む一方で、facebookページやホームページの企画、運営、教育などにも取り組む。2013年11月参加型女性支援団体「フェアリークラブ」設立。「女性が活躍できる未来を創りませんか?」を合言葉に、一度なんらかの事情で仕事をやめた女性の、再活(再び活動、再び活躍)支援と仕組み作りに取り組む。昨年は、都立高校でのキャリア教育の実績も認められ、地域教育推進ネットワーク東京都協議会の広報誌とホームページに、支援団体として紹介されている。実川香名美氏の著書に「実習 情報基礎」(インプレス教育テキスト)などがある。

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、実川香名美氏(株式会社RABBITSCOMPANY 代表取締役)の経営者インタビューを取り上げました。

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