経営者インタビュー 有吉徳洋氏(株式会社ソーケン 代表取締役社長) Vol.2|経営ノート

経営者インタビュー 有吉徳洋氏(株式会社ソーケン 代表取締役社長) Vol.2|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、有吉徳洋氏(株式会社ソーケン 代表取締役社長)です。今回は、オフィス空間をプロデュースする、株式会社ソーケンの有吉徳洋社長にお越しいただきました。北海道出身、旅行会社へ就職後に、昭和42年にお父様にあたる、有吉徳礼氏が経営する株式会社ソーケンの2代目社長として就任されました。幾多の試練の時期もありましたが、ピンチをチャンスととらえ、新たな飛躍へのバネに変えて成長されたストーリーは、2代目社長に限らず、多くの経営者様にご参考にしていただけるかと存じます。「日本一にふさわしい企業になる」と事業に邁進される有吉徳洋社長の経営者インタビュー、ぜひお聞きください!

(2018年8月配信)



前回に続き、有吉徳洋氏(株式会社ソーケン 代表取締役社長)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.1はこちら

新谷哲:旅行会社は何年お勤めになったのですか?

有吉徳洋:3年ほど勤めました。もう1年目ぐらいから「お父さんはっきり言わないけど、会社を継いで経営者になってあげて」と母親から言われていたので、3年で辞めました。

新谷哲:お母様に何度も言われたことが理由とおっしゃいましたが、3年でお父様が経営する会社に戻られた理由は、他にもございますか?

有吉徳洋:学生時代から今の家内とずっと付き合っていて、辞める頃に結婚の挨拶をしに行ったのです。そしたら田舎の方なので、「長男なのに家業を継がない人間は信用しない。出直せ」と言われましたことが、父親の経営する会社に戻った最大の理由です。

新谷哲:義理のお父様の一言には、実のご両親は大変喜ばれたのではないですか(笑)?

有吉徳洋:喜んでいました(笑)。

新谷哲:お父様の経営する会社に戻られて、最初は何の仕事をしたのですか?

有吉徳洋:新規開拓をする仕事をしました。9割ぐらいが既存の企業との取引だったので、「何か起きたらまずい」ということで、任されました。

新谷哲:当時経営していた事業は、現在経営している事業とはあまり変わらないのですか?

有吉徳洋:現在と一緒で、オフィス内装を中心としたインテリア空間の事業を経営していました。

新谷哲:お父様の経営する会社を継がれ、経営者になったのは何年後ですか?

有吉徳洋:10年経たないぐらいです。経営者だった父親が、体調が悪いのに行かなかったので「これはいい加減に行ったほうが良い!」と検査入院をした時に余命3か月ということを言われました。父親は入院後99日後に亡くなりました。会社を継いで経営者になるのは「もうちょっと後かな?」と思っていたので、まさに青天の霹靂です。

新谷哲:事業承継の時に、何か苦労はされましたか?

有吉徳洋:士業の先生からは「引き継ぎをいろいろされたほうが良いんじゃないですか?」と言われていたのですが、父に「あんた亡くなるから引き継ぎしろ」とは言えないので、そのまま父は亡くなりました。亡くなってから、士業の先生や役員を呼んで引継ぎについて話すのですが、そこで初めて私には2人の姉がいることを初めて知りました。(お父様の愛人のお子様が二人いたということ)そこからは相続問題になり、3回忌までは何回も話し合いをするという、大騒ぎになりました。

新谷哲:大騒ぎになったということは、業績はよろしかったのですか?

有吉徳洋:バブル期過ぎた辺りでしたから、緩やかな下降線のような状況のところでしたね。

新谷哲:その状況で、急に有吉徳洋社長が経営者になるということで、部下の方達からの反発はございましたか?

有吉徳洋:経営者だった父が亡くなる1年ぐらい前に、お家騒動があって会社を継げる人間が全員いなくなっちゃったのです。緩やかな下降線のきっかけもお家騒動だったので、「経営者になるのは息子しかいないね」という状況でした。

新谷哲:では、業績がちょっと大変だけど、親戚は残っていないのでスッと受け継いで経営者になれたのですか?

有吉徳洋:そうですね。番頭格の社員も現場だけが得意な人間だったので、金融機関も「息子が継いで経営者になるんでしょ?」という認識でした。

新谷哲:会社を継いで経営者になった後、その超有名IT企業や美術館、博物館、世界遺産に入り仕事をしていますが、会社として改革が上手くいったなどの理由はございますか?

有吉徳洋:経営者だった父が亡くなったのが2004年8月で、全員が「このままだと会社がまずいよ」と必死になって仕事をしました。おかげでV字回復をし、「なんだ、俺って経営やれるじゃん」と勘違いします。そうしたところで、2008年のリーマンショックで、思いきり鼻を折られ「これ、会社が潰れるんじゃないか?」と感じます。仕事がなくなってしまいましたので「自分たちの強みを探そう」となり、「自社工場を持っている。なら、ちょっとマニアックな仕事を受けていこう」と、オフィス空間以外の範囲の仕事をする方針にしました。営業をする中で、美術館の仕事を取ることができ、色々な美術館からの仕事を受けることができました。そのご縁から、国宝や重要文化財を扱う神社仏閣の仕事を受け、IT系の企業からデザイン依頼がくるようになりました。

新谷哲:今のお話をまとめると、リーマンショックで下がった後、会社を大きく変えて、業績が大きく回復した、ということですよね?

有吉徳洋:そうです!

Vol.3へ続く

 

[プロフィール]
有吉徳洋 氏
株式会社ソーケン 代表取締役社長

1968年生まれ、北海道出身。2004年に株式会社の代表取締役社長に就任。オフィス、ショールーム、美術館、博物館の設計施工デザインや店舗再生、ITwebデザイン、木工の自社工場を持ち仕事の範囲は多岐に渡る。国内を拠点とし、公益財団法人理事・環境省登録団体での地域活性化プロジェクト、かわさきFMのパーソナリティ、CSRアニメ映画のプロデューサー、デザイナーや社会起業家の育成として携わり、本業を基本とした企業のCSR活動を中心に現在多数のプロジェクトが進行中。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、有吉徳洋氏(株式会社ソーケン 代表取締役社長)の経営者インタビューを取り上げました。

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