経営者インタビュー 鈴木清幸氏(株式会社アドバンスト・メディア 代表取締役会長兼社長) Vol.3|経営ノート

経営者インタビュー 鈴木清幸氏(株式会社アドバンスト・メディア 代表取締役会長兼社長) Vol.3|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、鈴木清幸氏(株式会社アドバンスト・メディア 代表取締役会長兼社長)です。今回は、音声認識ソリューションの企画・設計・開発を行う、株式会社アドバンスト・メディア鈴木 清幸社長にお越しいただきました。愛知県ご出身、学生時代は勉強とテニス、生徒会長などを同時にこなされながらも、独学で京都大学に合格されます。京都大学大学院、博士課程に進んだ後、東洋エンジニアリング株式会社にご入社され、AIの普及活動に邁進されます。その後1997年に起業をされ、株式会社アドバンスト・メディアを設立。2005年には東証マザーズに上場されました。学生の頃より目的志向・飽くなき成長への探求を絶やさず、事業では一貫して最先端の技術で社会を変えることに取り組まれている、素晴らしい経営者です。

(2019年3月配信)



前回に続き、鈴木清幸氏(株式会社アドバンスト・メディア 代表取締役会長兼社長)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.2はこちら

新谷哲:1997年に株式会社アドバンスト・メディア様を起業し経営者となっていますが、起業して経営者になろうと思ったきっかけはございますか?

鈴木清幸:12年間、日本でのAIの普及活動をしましたが、儲かりませんでした。第二次AIブームは「人間の頭脳に近づく学問」だったので、人間を超えられません。AIよりも人間の価値が高かったため、「AIは儲からない。このままやっても資金を使い切ってしまう」と思ったことが1つ目の理由。2つ目は、優秀な方に「一緒に起業しないか?」と声を掛けて、受けてくれたことです。私はカーネギーメロン大学で短期集中コースを受けていました。そのコースで優秀な方々と出会い、声をかけたのです。

新谷哲:そうでしたか。アドバンスト・メディアは起業当初、音声認識の事業を経営されていましたが、現在でも経営されていますか?

鈴木清幸:今も経営しています。私はしつこくやる人間なので、起業当初から経営ビジョンは変わっていません。12年間、日本で普及活動をしていたのは「AIが溢れた世界を作ろう」という経営ビジョンを持っていたからです。AIを普及するためには、「AIと人間のコミュニケーションを取るインターフェイスが必要だ。それには音声認証だ」と考えて、経営をしていました。

新谷哲:もしよろしければ、アドバンスト・メディアが現在、どのような事業を経営しているかお教えいただけますか?

鈴木清幸:音声認識はこれまでなかった分野ですので、音声認証の市場を作ることから、事業の経営を始めました。20年間で7つの市場を作ることに成功しています。その1つが、医療事業です。医療の中で、患者さんの話を聞いて医者が電子カルテに記録する際、目がコンピューターに釘付けになって、患者さんを見ず不信感を与える問題がありました。でも音声認証があれば、患者さんと目を合わせながら電子カルテが作れます。その医療事業の経営は好調で、起業当初から経営の太い柱になっています。その次の大きな柱がコールセンター分野、あるいは議事録を文字化する分野です。この3つの他に4つほど分野で、事業の経営をしています。

新谷哲:本当に最先端の事業を経営されているのですね。2005年には東証マザーズに上場されますが、上場を目指すきっかけはございますか?

鈴木清幸:音声認識を当たり前にするために、どうしても通らないといけない階段として上場を位置付けました。我々のビジネスには優秀な人が必要です。口コミで集めることはできますが、それ以上の人数が必要ですので、人を集めることが1つ目の理由。もう1つの理由は顧客を集めるためです。我々の事業について説明すると、多くの人は拍手してくれますが、使うまではいきません。使っていただくためには、素晴らしい技術の他に信用が必要です。信用を得るために、上場を決意しました。

新谷哲:上場するにあたり、ご苦労された点はございますか?

鈴木清幸:東証マザーズは、利益は度外視というか、赤字でも上場できる市場とされていますが、結局は上場するには黒字にすることを求められましたので、その部分で苦労しました。それ以外はあまり感じてはいないです。

Vol.4へ続く

 

[プロフィール]鈴木清幸氏
株式会社アドバンスト・メディア 代表取締役会長兼社長

京都大学大学院工学研究科化学工学専攻博士課程中退。1978年、東洋エンジニアリング株式会社に入社。1986年に株式会社インテリジェントテクノロジーへ転職後、1987年に米国カーネギーグループ主催の知識工学エンジニア養成プログラム(KECP)を修了。1989 年に研究開発部長を経て常務取締役に就任。1997年、株式会社アドバンスト・メディアを設立して代表取締役社長に就任。2005年、東証マザーズ上場。2010年に代表取締役会長兼社長に就任。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、鈴木清幸氏(株式会社アドバンスト・メディア 代表取締役会長兼社長)の経営者インタビューを取り上げました。

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