経営者インタビュー 鵜飼裕司氏(株式会社FFRI 代表取締役社長) Vol.3|経営ノート

経営者インタビュー 鵜飼裕司氏(株式会社FFRI 代表取締役社長) Vol.3|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、鵜飼裕司氏(株式会社FFRI 代表取締役社長)です。今回は、日本発のサイバーセキュリティをリードする専門家集団、株式会社FFRIの鵜飼裕司社長にお越しいただきました。1973年徳島県生まれ、小学5年生の頃からコンピューターに没頭する、自称オタク少年だったとのこと。徳島大学大学院では情報工学を熱心に学ばれました。卒業後はKodak研究開発センターを経て、2003年に渡米しカリフォルニア州の企業にて研究開発に従事。帰国後、2007年に株式会社FFRIを起業し経営者となりました。コンピューターセキュリティという、現代において不可欠な課題に取り組むことをミッションとし、会社経営に挑む経営者の素晴らしいお話を伺うことができました。座右の銘・経営者として成功する秘訣も、すべての方にご参考にしていただけます。

(2019年4月配信)



前回に続き、鵜飼裕司氏(株式会社FFRI 代表取締役社長)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.2はこちら

新谷哲:2007年に起業して経営者となられますが、経営者になろうと思われたきっかけはございますか?

鵜飼裕司:アメリカの企業は、エンジニアとしては刺激的で、ものすごく良い環境でした。一方で、アメリカから日本を見ていると、アメリカのサイバーセキュリティー技術を輸入して使う現状は変わっていませんでした。「この現状を放っておくのは良くない」と思ったことが、起業して経営者になったきっかけです。サイバーセキュリティー技術の源流を作るアメリカ、それを使う諸外国、という立ち位置が続いているのでアメリカの会社は非常に強いです。ビジネスの観点で見ると、0を1にした人達は大きな利益を得られますので、「サイバーセキュリティー技術を作る工程のない日本は、産業的な意味合いでも良くない。日本でサイバーセキュリティー技術を作る環境にしたい」また、サイバーセキュリティー業界の話として、「日本に研究開発能力がない状態で、サイバーセキュリティー上の大きな問題が起きたら独自に解決できない」という危機感もありました。

新谷哲:なるほど。7年後にはマザーズに上場していますが、起業当初から、上場を視野に入れて経営をしていたのですか?

鵜飼裕司:上場を目指して経営していました。サイバーセキュリティーの技術を研究開発していくことも大事ですが、信頼される会社にもならなければいけません。信頼される強い会社になり、事業を大きく伸ばしていくためには、上場すべきだと起業当初から思い経営をしていました。

新谷哲:上場の苦労などはあったのですか?

鵜飼裕司:上場の苦労というよりも、事業を伸ばしていく経営をすることが大変でした。良いものを研究開発するだけでは、事業経営は伸びていきません。最初は、「何をすれば事業が伸びていく経営ができるのか?」が分からないことが多く大変でした。経営パートナーやお客様に支えられたから上場を果たしたと思います。

新谷哲:なるほど。よろしければ、現在の株式会社FFRIが経営されている事業をお教えいただけますか?

鵜飼裕司:弊社はサイバーセキュリティーの研究開発に特化して経営している企業です。日本のテクノロジーの多くは、海外に依存しています。海外で作られた基礎技術や製品を日本に輸入して、日本の中で展開しています。弊社は、その輸入されている技術の源流を作ることに特化をして経営している企業です。現在の主力は、サイバーセキュリティーの中でも深刻な問題になっている、標的型サイバー攻撃などからコンピューターを守る製品を販売する事業になります。

Vol.4へ続く

 

[プロフィール]鵜飼裕司氏
株式会社FFRI 代表取締役社長

1973年2月、徳島県生まれ。1993年3月、詫間電波工業高等専門学校卒業後、徳島大学工学部知能情報工学科に編入、2000年3月、同大大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。Kodak研究開発センターにてデジタルイメージングデバイスの研究開発に従事した後、03年に渡米。eEye Digital Security社に入社。セキュリティー脆弱性分析や脆弱性診断技術、組み込みシステムのセキュリティー脅威分析等に関する研究開発に従事。2007年7月、セキュリティーコア技術に関する研究、コンサルティングサービス、セキュリティー関連プロダクトの開発・販売を主事業とする株式会社FFRIを設立する。独立行政法人情報処理推進機構非常勤研究員のほか、多数の政府関係プロジェクトの委員、オブザーバーを歴任。第13回「情報セキュリティ文化賞」受賞。米国BlackHat Conferenceの審査員も務める。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、鵜飼裕司氏(株式会社FFRI 代表取締役社長)の経営者インタビューを取り上げました。

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