経営者インタビュー 黒川治郎氏(一般社団法人経営者ファースト 代表) Vol.3|経営ノート

経営者インタビュー 黒川治郎氏(一般社団法人経営者ファースト 代表) Vol.3|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、黒川治郎氏(一般社団法人経営者ファースト 代表)です。今回は、一般社団法人経営者ファーストの黒川代表にお越しいただきました。1979年、イラクのバクダッド生まれ、日本育ち。学生時代はプロサッカー選手を目指し、イギリスにも留学をされました。飲食店を複数店舗経営後、2010年には購入して数カ月の家を売却し、現地法人を立ち上げたカンボジアへ家族と共に移住をする行動力にあふれたお話は、多くの経営者様に大変参考になるかと存じます。ぜひお聞きください!

(2019年7月配信)



前回に続き、黒川治郎氏(一般社団法人経営者ファースト 代表)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.2はこちら

新谷哲:その後、カンボジアに移住されますが、経営していた飲食店を畳んでから移住されたのですか?

黒川治郎:そうです日本の事業は全て譲渡や売却をし、会社も整理をして移住しました。

新谷哲:カンボジアを選ばれた理由はございますか?

黒川治郎: 3年ほど経営を続ける中で、「世界でチャレンジをしたい」という思いが強くなり日本を出ることを決めました。どの国に進出するかを決めるために、ヨーロッパ、アフリカ、アジアなど世界中を周ります。カンボジアに決めた理由は、現地の方の笑顔や純粋なハートが魅力的だと思ったことです。

新谷哲:当時、奥様やお子様もいらっしゃいましたが、反対はされなかったのですか?

黒川治郎:それが特になかったんです。(笑)当時は娘が1歳半で、都内に家を建ててしまったばかりという、最悪なタイミングでした。カンボジアに行くことを勝手に決め、「この家売ります」と嫁に言ったのですが、本当に何もなく決まりました。

新谷哲:黒川治郎代表の奥様もベンチャー・リンク出身で、私の以前の部下という間柄なのですが、そんな人だとは思いませんでした。大変優秀だなと今度褒めたいと思います(笑)。カンボジアではどんな事業を経営されたのですか?

黒川治郎:カンボジアには8年おり、いろいろな事業を経営しました。最初は孤児院の支援から始めます。支援事業を続ける中で、「主役はカンボジアの方達だ。彼ら彼女達が自立していかなければいけない」と感じ、養豚や養鶏、農業の事業を経営します。ピークは800ヘクタール、ディズニーランド16個分ぐらいの大きな規模で、農業の事業を経営しました。他にも色々な事業を経営し、上手くいかなかった経験もしています。その中でも非常に力を入れて経営したのは「絆ストリート」という日本のストリートを作るという事業です。日本の飲食店、美容室、ペットショップなどにストリートに集まって出店していただくプロジェクトです。現在は技能実習生の分野に力を入れています。

新谷哲:2019年に日本に帰国されますが、戻られるきっかけはございますか?

黒川治郎:いくつかありますが1つはタイミング的なものです。日本で4年間、カンボジアで8年間、合計で12年間経営者を続けてきました。僕の経営者としての師匠は「12年という周期が1つの区切り」という生き方をしていました。また2019年は僕が40歳になるというタイミングであり、日本が元号も令和に変わるタイミングでもありました。そこで経営者ファーストという会社を起業しようと決めました。

新谷哲:では、一般社団法人経営者ファースト様の事業内容お教えいただけますか?

黒川治郎:経営者ファーストの前身グループには、少額短期保険の会社を中心とする11の企業グループがあり、その中で「保険に近い形での共済」という事業を経営しています。これは経営者のための共済で、イメージでいうと「経営者同士の助け合いのインフラやプラットフォームを作る」というものです。経営者の方達が掛け金を少しずつ出し合います。ある経営者の会社が倒産し、自己破産するという時に共済金を受け取れるというシステムです。今回、経営者の共済をやろうと思った理由の1つは、「日本人の挑戦が減っている」と感じたからです。8年間いたカンボジアは親日の国で、「日本人と一緒に仕事をやりたい」と言っていただけることが多いです。これは先人の方々が作り上げた日本の価値ですが、現在は中国の勢いに負けています。パスポートを持つ人も減り、行動しなくなっているので、「挑戦する日本人がもっと増えるべきじゃないのか?」と感じました。経営者が挑戦しやすい環境になればと思い、この事業をスタートいたしました。

Vol.4へ続く

 

[プロフィール]黒川治郎氏
一般社団法人経営者ファースト 代表

1979年、イラク・バクダット生まれ日本育ち。27歳で起業し、東京都内で飲食店複数店を経営する。2010年にカンボジア現地法人HUGSを立ち上げ、家族とともにカンボジアへ移住。2014年には第40回経済界大賞グローバルチャレンジ賞を受賞。2019年4月に一般社団法人経営者ファーストを設立する。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、黒川治郎氏(一般社団法人経営者ファースト 代表)の経営者インタビューを取り上げました。

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