経営者インタビュー 稲生奈穂子氏(株式会社巴工務店 代表取締役) Vol.3|経営ノート

経営者インタビュー 稲生奈穂子氏(株式会社巴工務店 代表取締役) Vol.3|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、稲生奈穂子氏(株式会社巴工務店 代表取締役)です。今回は、株式会社巴工務店の稲生奈穂子社長にお越しいただきました。短大卒業後、東京電力に就職。入社式で「歯車の1つになって働いてください」という言葉に反発し、退職。輸入雑貨、アロマ店を経験し、工務店の経営者となられるという経歴をお持ちの経営者です。座右の銘で「一期一会」と掲げるように、人の縁を大切にしているお話しは、多くの経営者様に大変参考になるかと存じます。ぜひお読みください!

(2019年8月配信)



前回に続き、稲生奈穂子氏(株式会社巴工務店 代表取締役)の経営者インタビューをお届けします。(Vol.2はこちら

新谷哲:その後、スポーツアロマセラピストの資格を取得され、愛知県の半田でアロマセラピーの自宅サロンを開かれますが、なぜアロマサロンを経営しようと思ったのですか?

稲生奈穂子:ここが私の人生の転機でした。夫は「愛知県に戻りたい」とずっと言い、私は「愛知県には行きたくない」と言っていました。理由として、私は子供の頃、転勤続きだったので自分の地元というのがなかったので、子ども達には地元というものを作ってあげたいと思っていたからです。一度は「離婚しようかな?」と思ったのですが、娘が「バラバラに住んだら家族じゃなくなる」と言われて納得したので、愛知県に移住します。その時に「愛知県に行くのなら何かしよう」と思い、「2002年のワールドカップに向けてスポーツアロマセラピストを養成します」という新聞記事が目に入ったのでアロマセラピストの勉強を始めました。

新谷哲:勉強をして資格を取られたのは良いのですが、自宅でサロンまで開くのは普通ではないと思います。経営することに怖さは感じなかったのですか?

稲生奈穂子:そうですね。経営せずにどこか勤めても、アロマセラピーはエステと一緒にされてしまうことがある時代でした。私がやりたかったものもケアで、いわゆるエステサロンではないと思っていました。また下の子が小学校2年生だったので、経営すれば私が勤めに出なくてもいいなという思いもあって、自宅で経営しました。

新谷哲:結構、儲かったものなのですか?

稲生奈穂子:そうですね、主婦が1カ月パートで稼ぐぐらいは1週間ぐらいで稼げていました。

新谷哲:それは儲かっていますね(笑)。その後、東京に戻って、鍼灸の先生と一緒に鍼とアロマを融合した治療に専念されますが、こちらは事業として経営したのですか?

稲生奈穂子:事業経営でしたが、採算が取れなかったのでほとんど趣味でした。

新谷哲:その後、現在の巴工務店の経営者だったおば様より「経理のアルバイトをしてくれない?」と声がかかってアルバイトで入社されますが、それは二足の草鞋ですか?

稲生奈穂子:そうです。東京のアロマサロンは週に2日減らして、巴工務店を週に3日でしたので、完全に二足の草鞋です。

新谷哲:入社から約2年で、巴工務店の代表取締役を引き継ぎ経営者となりますが、何かあったのですか?

稲生奈穂子:これは経営者だったおばの陰謀です(笑)。二足の草鞋を履いていたのですが、アロマで結果が出せなくなっていました。自分の中で「中途半端な気持ちでお客様に向き合うのは良くない」と思っていました。また巴工務店の方では、私なりに「これもっとこうしたほうが良いよね?ああしたほうが良いよね?」と、会社を経営する楽しくなってきていました。初めは、5:5だったの配分が6:4になって、7:3になっていきます。「アロマではお客様からお金を頂くことはできない」と思っていたところで、おばから「社長になって」と話をされました。断ったら、「分かった。あなたが社長やらないなら会社潰すわよ」と言われました。会社を潰されたら生きていけないという状況でしたので、「私が社長を引き継ぎます。経営者になります」と返事をしました。

新谷哲:株式会社巴工務店では現在、どのような事業を経営しているのかお教えいただけますか?

稲生奈穂子:工務店ですので、家を作る、直す、壊すという全てやっております。65年間経営をしていますので、昔からのお客様もいらっしゃいます。だいたい企業様が7割、個人のお客様が3割で、今は新築というよりもリフォームが中心となります。うちが得意とするものは古い戸建ての家の改修です。私は古い建物が好きなので、壊して立て替えて新築にするよりは、使えるものは長く使っていきたいと考えているのもあり、住宅の部分でお客様の夢や希望を形にするお手伝いをしています。

Vol.4へ続く

 

[プロフィール]
稲生奈穂子氏
株式会社巴工務店 代表取締役

大学卒業後、東京電力に就職。その後、輸入雑貨、アロマサロンを経て、株式会社巴工務店の代表取締役に就任。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、稲生奈穂子氏(株式会社巴工務店 代表取締役)の経営者インタビューを取り上げました。

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