社員の能力を伸ばす人事評価制度を作る方法とは？

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く！in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容：「社員の能力を伸ばす良い方法をお教え下さい」

• ご相談者：I社様
• 業種：広告業
• 従業員数：30名

こんにちは。私は社員数30名の広告会社を経営しています。

会社の経営も軌道に乗ってきたため、営業強化を目指して、新たな社員を採用しようかと考えておりました。しかし、先日ふと自問自答しました。

私は、本当に今いる社員の能力を引き出せているのだろうか？今いる社員の能力を伸ばすことにフォーカスせず人を増やすという方法で解決しようとするのは正しい方法なのか？これではどんなに人を採用したところで会社は急成長しないのではないか？

WizBizさんは、日々多くの有益な経営情報を届けてくださりますが、聞くところによると、弊社よりも少ない社員数で毎日メールマガジンを作成し、月何十ものセミナー運営等をされていると聞きました。

まさに新谷社長は、社員の能力を伸ばすという秘訣をご存じなのではないかと思いお恥ずかしい話なのですが、質問させていただきます。社員の能力を伸ばす方法についてお教え下さい。よろしくお願いいたします。

ご相談者へ回答（回答者：新谷 哲）

社員の能力を伸ばすには、人事評価制度を作ることから始めます。

人事評価制度を作る方法は、I社様が欲しい社員、社員に持ってほしい能力を定義することから始めます。例えば「経営者の右腕にはこんな人が欲しいな」「こんな能力があると良いな」と考えて、人事評価制度を作る。次に、社員が人事評価制度の能力を身に付けるための教育の手順を考え、プログラムを組む。このような流れで人事評価制度を作り、教育プログラムも考えます。

人事評価制度は「No2に必要な能力を10点とすると、課長に必要な能力は5点だな」という形で決めると、「5点の能力はこれだから、こんな教育プログラムが必要だ」と、人材教育の手順も自然と決まります。そのため、まずは人事評価制度を作ることが、社員の能力を伸ばすうえで必要になります。

また、このような方法で人事評価制度を作ると、実は採用基準も変わります。I社様に合った人材を採用することが出来ます。また採用した人材も、人事評価制度に合わせて成長するので、よりI社様に合った人材へと成長します。

ですので、社員の能力を伸ばすため、人事評価制度はもちろんとして、就業規則や経営理念もきちんと作るべきです。人事評価制度や経営理念があれば、社員はそれに沿って成長をします。まずは社員たちにどう育ってほしいか、どのような能力を付けて欲しいか、を定義した人事評価制度をお作り下さい。

人事評価制度は作るのが難しい部分がございますので、ご希望があればいつでもご相談に乗らせいただきます。是非、弊社にお越しください。ご一緒に社員の能力を伸ばす仕組みをつくりましょう。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く！in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決！「社員の能力を伸ばす人事評価制度を作る方法とは？」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。