本コーナーでは、2019年6月に日本経済新聞出版社から出版された、新谷哲の著書「社長の孤独力」の内容を解説します。経営者へのアンケートで集めた1000個の悩みをジャンル分類した本書から、毎回1テーマを取り上げます。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「社長の孤独力 番外編」を編集して掲載しております。
本日は、『社長の孤独力』10章8項「上場したい」を解説いたします。
日本での上場企業数は約3,000社、個人事業主も含めた企業数は約380万社と言われています。その為、上場企業になれるのは0. 1%ぐらいの確率です。上場するのは難しいと思われがちですが、実はそこまでではございません。中には、年商800万円や、1兆円の赤字があっても上場した企業もあります。例えば過去、メルカリ、Amazon、楽天も上場当初は赤字でした。それでも、お客さんが増えぐんぐん業績が伸びているので上場することが出来るのです。これらのサービスが市場に出たときは、皆さんも「おぉっ!」となったのではないでしょうか?
自社を上場させたいということでしたら、まず戦略を練らなくてはなりません。上場するには条件がございます。まず、時代の風を上手く掴んでいないといけない。そして、年商、利益、営業利益率などが必要となります。赤字でも風を掴むことが出来れば問題ないのです。今の時代であれば、バイオ、ビックデータ、AIなどが挙げられます。今自分たちが持っている、もしくは作ろうとしているビジネスモデルがこれからの時代に合っているかどうかを考え戦略を立てる必要があります。その上で、どのように行動すればよいか考え上場準備を進めます。細かく言えば、内部統制や、役員、監査役をそろえる等たくさんあります。
弊社では「社長に聞くin WizBiz」という番組で、数多くの上場企業の社長様のインタビューを取っています。お話を聞きますと、皆さん上場をするまでに様々な苦労をされています。その中でも、きっちりと上場戦略を練り、上場計画通りに収益を上げ、予実管理をし、予算通りに達成し上場が出来ているのです。その為、内部統制、予実は上場をする上で大変重要です。
上場をするまでには苦労もありますが、メリットも多いです。社長様には資産が出来、企業にも多額の資金が入り会社は潰れにくくなります。私は、上場するには社長さんのやる気、根性があれば行けるのではないか?と思っています。そして、結果的に企業を倒産させないことに繋がります。是非皆さんも共に上場を目指していきましょう!
新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長
1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。
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本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の社長の孤独力番外編!「上場したい」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
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