Q: 『あの会社、大丈夫?』と言われる時の対処法は?

本コーナーでは、2019年6月に日本経済新聞出版社から出版された、新谷哲の著書「社長の孤独力」の内容を解説します。経営者へのアンケートで集めた1000個の悩みをジャンル分類した本書から、毎回1テーマを取り上げます。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「社長の孤独力 番外編」を編集して掲載しております。

本日は、『社長の孤独力』章項「 『あの会社、大丈夫?』と言われる」を解説いたします。

「あの会社、大丈夫?」と言われる理由はいくつがございます。例えば雰囲気が悪い、売上が下がっている、債務超過になっているなどです。売上が下がっている、債務超過になっているなどの理由であれば、一所懸命営業して利益を出せば良いのですが、雰囲気が悪い場合は営業をしても改善しません。飲食店などに行って「この店の接客が悪くて雰囲気が良くない」と話をした経験がある方は多いと思います。それが悪い雰囲気によって「あの会社、大丈夫?」と言われている状態です。

昔、従業員の態度が非常に良く「この店はすごく儲かる」と思った焼肉屋に行ったことがあります。BSE(狂牛病)問題が起こり、「焼肉なんて食べるな」という雰囲気になった時も、この店はなぜかBSE問題が起こる前よりも売上が上がりました。その理由は、お客様が「アルバイトの○○ちゃんが心配だから」「BSE問題で売上が下がって大変だろうから食べに行くか」というお店のファンが多くおり、結果的に売上が上がりました。飲食店では、アルバイトの従業員がお店の顔になりますので、やはり社員教育は重要になります。これは飲食店に限らず、どの業種にも当てはまることですので、社員教育は非常に重要となります。

社員教育を成功させる方法ですが、やはり経営理念の浸透が重要になります。経営理念の中に顧客主義などが出てくる場面を作り、社員に浸透させることで、社員自らがお客様のために動く体制が整えることが良い方法でしょう。「あの会社、大丈夫?」と言われないために、ぜひ、社員教育について考えてください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

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本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の社長の孤独力番外編!「 『あの会社、大丈夫?』と言われる」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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