本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。
相談内容:「人材を定着させ、離職を減らす方法をお教え下さい」
- ご相談者:K様
- 業種:飲食店
いつも拝聴しています、こんにちは!
大学進学の為、地元の徳島から上京し、アルバイトをしていたラーメン店に、卒業後、就職をしまして、3年前に自身の店を独立開業しました。私が修行していた店は、「The体育会系」であり、厳しくも熱い指導のもと、成長させてもらいました。
しかし、厳しいだけでは人はついてこないというのは肌で感じてきましたので、自身の店では、自分が思っている以上、懇切丁寧に指導をして人材育成に取り組んでいるつもりです。しかし、給料も待遇も他の店舗と比べても特段悪いわけではないのですが、スタッフが離職して定着しないことに悩んでいます。
設立当初は、店舗展開やFC展開を考えていたのですが、今現在、1店舗の経営に追われ、継続する事だけにとらわれてしまっています。私は若干、ワンマンぎみなところがあるので、もしかしたらスタッフに対し、人材育成と言いながら高圧的に接してしまっていたことが定着せずに離職していく原因ではないか、と考えさせられます。
順調に店舗展開をしていく競合店に比べ、私には経営者として何が足りないのか、人材が離職せず定着するために何をすればよいのか、お恥ずかしながらさっぱりわかりません。人材育成の方法について、人材定着の方法について、離職防止の方法について、ご意見を賜りたいです。よろしくお願いします。
ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)
弊社も、会社を設立した時は、どんどん離職をして、離職率が100%近い時もございました。しかし、現在の離職率は10%~20%で、多くの人材が離職せず定着しています。
離職率が低下した理由は、採用基準を変えたことです。「経営理念、就業規則、人事評価制度」などを整えて、採用した人材が能力アップする環境を整えました。また、副業規程も作り、副業推奨の体制にいたしました。その結果、弊社に合う人材しか入らなくなりました。弊社に合った人材なので、離職せずに定着します。また人事評価制度や経営理念があるので、成長します。成長できるので、さらに離職しにくくなります。こういう理由で、離職率が低下し、社員が定着するようになりました。
飲食店は、離職率が高い業界ですので、人材の定着化は難しい問題です。しかし、雇った人材が成長できる場、または居心地の良い場を与えることが離職防止に重要だと思います。
何が合っているかは、1社様ごとに違い、経営者のご性格や行動によっても変わります。細かなご相談に乗らせていただきますので、是非、弊社までお越しください。
新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長
1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。
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本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「人材を定着させ、離職を減らす方法とは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
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