本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。
相談内容:「少ない投資で新規事業を始め際の注意点をお教え下さい」
- ご相談者:T様
- 業種:小売業(地域密着型スーパー)
はじめまして。地元、栃木で小さなスーパーを経営して18年になります、Tです。
半径5キロ以内にスーパー、コンビニがなく、近隣住民の方の台所として長年愛され営業をしてきましたが、ついに、ついに!私の店の近くにも半年前に、コンビニエンスストアが進出してきました。当然に、売上は激減です。現状、人件費を切り詰める事しかできず、
日中パートに来てくれていた知人の奥さん、そして夕方からアルバイトに入ってもらっていた高校生には、大変申し訳ないが辞めてもらい、現在は家族総出で店に出ています。
一度、車でコンビニに視察に行き、駐車場で3時間張り付いて見ていましたが、ごひいきにしてくれていた奥様方が次から次へと現れるではありませんか。正直、泣きそうになりました。一過性のものであってほしいですが、正直、このままでは廃業も時間の問題だと思っています。
幸い、妻は、将来的に店を畳むことになったとしても、「店を閉めたら一緒に新規事業を始めればいいじゃない!」と背中を押してくれています。まったく頭が上がりません。お恥ずかしながら、妻のこの言葉で泣きました。
きてしまう最後を迎える前に、狭小スペースで開業でき、低投資で始められる新規事業を検討し、本格的に始めようと思っています。新規事業を始めるにあたって、未経験からでも始められる事業・業界なども含め、新規事業のアドバイスをいただきたいです!
よろしくお願いします。
ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)
企業というのは10年で95%が倒産すると言われています。ですので、生き残り戦略として新規事業を検討することは、素晴らしいです。
全くの未経験の業界であれば、フランチャイズで新規事業を始めることをおススメします。
小売業と全く関係のない業界としては、フィットネスクラブ・塾・もしくは介護・障害者向けビジネス・飲食店などがございます。
一方で、T様の本業である小売業で、新規事業を行う手もございます。例えば、今やってきたスーパーを、ライバルのコンビニエンスストアに変えるなど。弊社では、新規事業を行う場合は、自分の本業に近いところから業界をおススメします。しかし、本業に近い業界で、良い新規事業が見つからない場合は、フランチャイズでの新規事業を検討することが良いです。
新規事業に関して詳しいご相談も乗らせていただければと存じます。是非、弊社までお越しください。
新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長
1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。
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本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「低投資で新規事業を始めるための留意点は?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
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