成功経営者インタビュー

経営者インタビュー 平野哲也氏(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、平野哲也氏(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)です。

今回は、国内最大規模の経営者インタビューサイトを運営する、27歳の若手経営者、株式会社オンリーストーリーの平野哲也社長にお越しいただきました。テニス漬けだった学生時代を経て、偏差値30代から早稲田大学に入学。20代前半で病気をした経験から、「経営者になる」という思いに気付き、就職活動をせず2014年にオンリーストーリーを創業・起業され経営者となりました。現在は、1000名以上の経営者へのインタビューを無料掲載するという、日本初のビジネスモデルで会社経営をされています。若くして様々な経験をされ、強い志を持って事業経営をされる平野哲也社長のお話は、多くの経営者様に大変参考になるかと存じます。ぜひお聞きください!

新谷哲:今回の経営者インタビューは、株式会社オンリーストーリーCEOの平野哲也社長です。まずは経歴をご紹介します。神奈川県横浜市出身の現在27歳の若手経営者。早稲田大学受験時の偏差値70台でしたが、それまでの半年間で偏差値を30上げたことで、全国の受験雑誌に丸々1ページ特集されていらっしゃいます。大学在学中は130人規模の体育会系テニスサークルでキャプテンを務め、優勝に導きます。大学後半からプロの実演販売士として2年間活動し、トップの販売実績を記録されました。その後、起業家支援の会社にて半年間インターンを経験。オンリーストーリーを設立され、チラCEO等のサービスをリリースし、様々なコンテストで受賞を果たしております。本日はよろしくお願いいたします。

平野哲也:よろしくお願いします。

新谷哲:最初のご質問です。ご出身は横浜ということで、小学校・中学校時代はどのようにお過ごしになりましたか?

平野哲也:父親が経営者、叔父も経営者、近所も皆、経営者という変わった環境で育ちました。小さい頃から色々な中小企業の経営者様と関わる機会が多かったことが、大きな特徴の1つだと思っています。小学校・中学校時代は、「テニスの王子様」を見て憧れたので、テニスを頑張っていました。

新谷哲:錦織圭選手みたいな、プロのテニスプレイヤーになろうと思っていたのですか?

平野哲也:思っていました。

新谷哲:高校は横浜の高校に進まれたのですよね?

平野哲也:神奈川高校という、実家から徒歩15分ぐらいの場所でした。

新谷哲:高校時代もテニスを続けていたのですか?

平野哲也:ずっとテニスをやっていました。高校のテニス部に入りながら、クラブチームにも所属するという、二刀流でテニスをしていまいた。

新谷哲:テニス漬けだったのですね。経歴には、「40台だった偏差値を、70以上まで上げた」とございますが、なぜ急に勉強をできるようになったのでしょうか?

平野哲也:僕はどちらかというと、短期間で集中して勉強するのが得意なタイプでした。変わった勉強法をして、たまたま大学に受かったみたいな感じです。

新谷哲:その変わった勉強法というのは、ご自身で見つけられたのでしょうか?

平野哲也:そうです。人間の脳科学などを調べて、「自分の脳のタイプだったらどういう学習の仕方が効率が良いのか」を考えました。例えば、「五感を使って勉強をしよう」と考えたときは、「スルメイカを食べながら・モーツァルト系の音楽を聞きながら」など、色々な勉強を試しましたので、皆様におススメできるような勉強法ではないです(笑)。

新谷哲:今の平野哲也社長のご様子から、勉強姿が目に浮かぶ感じがします(笑)。早稲田大学に入学されていますが、選ばれた理由はございますか?

平野哲也:大学や学部が理由ではなく、挑戦したかったから受けました。入学の理由は弱かったかと思いますが、優秀な人達、すごく良い人達と出会えたので、早稲田大学に入ったことは自分にとって良い結果だったと思います。

新谷哲:大学では、テニスサークルに所属されていますが、活動は4年間されたのですか?

平野哲也:ほぼ4年間やっていました。

新谷哲:ではプロの実演販売士の仕事は、テニスを続けながらしていたという感じですか?

平野哲也:実演販売の仕事は、アルバイトに近い形でした。サークル活動だけでは生活ができないので、実演販売で生計を立てる、というイメージです

新谷哲:普通の方は選ばない、実演販売士の仕事を選んだ理由はございますか?

平野哲也:理由はいくつかあります。1つ目は単純に「自分の裁量で働けること」。決められているのは、販売する場所と、販売目標だけで、それ以外の部分は自由に動けました。経営にも通じる要素があったと思います。2つ目の理由は「毎回違う現場に行く」です。同じ現場の方もいるのですが、自分の場合は毎回違う現場に行きました。毎回新しい土地に行って、1人で成果を出して帰ってくるという、セレンディピティ制みたいな部分が面白いなと思いました。最後の3つ目は、単純にお金が稼げたからです(笑)。

新谷哲:お給料は、歩合制ですか?それとも時給制ですか?

平野哲也:登録している会社によって違いますが、自分の場合は「1日いくら」という料金体系だったので、歩合制ではなかったです。でも売れる販売員には指名が入り、指名が入ると基本給が上がる、という仕組みでした。

新谷哲:面白い仕組みですね。販売員としてトップの実績を記録しておりますが、トップになった理由は何でしょうか?

平野哲也:良い意味で、PDCAを回せたことが良かったと思います。例えば、「今だけ半額」というポップを出すときは、高さや位置を色々と調整しました。あとは経験豊富な先輩方の営業方法を盗み、それを自分に落とし込むこともしました。それによって販売成績が上がったと思います。

新谷哲:大学卒業後、起業家支援の会社に入られていますが、これは在学中にインターンをした会社ですか?

平野哲也:そうですね。大学を卒業する1か月前に、起業家支援の会社にインターンではいりました。インターンの期間は約半年間です。

新谷哲:就職活動はされなかったのですか?

平野哲也:はい、1社も受けませんでした。

新谷哲:就職活動をしなかった理由はございますか?

平野哲也:自分の中に「起業をしたい、経営者になりたい」という思いがあったのですが、退路を断たないと経営者になれないと分かっていたので、「就活しない」と覚悟を決めた形です。

新谷哲:では、大学在学中に、起業して経営者になることを決めていたのですか?

平野哲也:経歴には書いていませんが、割と長く病気生活をしていました。大学2年生の時に、頭にウイルスが入る髄膜炎という病気になります。大学4年生の時には、肺に穴が開く肺気胸に2回かかりました。また社会人1年目の時には盲腸破裂、腹膜炎にもかかっています。色々と死にかける経験をして、人生について考えるようなりました。「死んで後悔が残らないようにしたいが、自分は本当は何がしたいのだろう?」と考えて「やっぱり自分は経営者になりたい」という気持ちと「経営者を応援したい」という思いが強かったのです。父親や叔父、周囲が経営者だったので、経営者への興味は昔から持っていたのですが、踏み出すきっかけになったのは病気でした。それで「就活をしない」と覚悟を決めました。

新谷哲:その後、オンリーストーリーを創業・起業し、経営者となられますが、インターンで入られた会社には就職しなかったのですか?

平野哲也:していないです。

新谷哲:インターンを半年間行って、すぐに起業して経営者になったのですか?

平野哲也:そうですね。ただ、インターン先の経営者や経営幹部、社員の方とは今でも仲が良いです。8月にインターンを終わって、準備期間の半年間を経て、2014年のバレンタインデー、2月14日に会社を立ち上げて経営者になりました。

新谷哲:このオンリーストーリー様を起業した当初、どのような戦略、どのような方向性で経営しようと思われたのですか?

平野哲也:実は、戦略も方向性もなく起業して経営者になりました。それこそ「企業経営って何だ?テニスしかやっていなかったから分からない」という状態でした。とりあえず、経営者や中小企業の応援がしたい」という思いがあったので「日本中の経営者を無料で取材して、記事を作って掲載して拡散すれば、いつか何か良いことがある」と、無料の経営者インタビューサイト「オンリーストーリー」というサービスだけ立ち上げます。

新谷哲:経営者インタビュー「社長に聞く!in WizBiz」も無料で配信しているので、似ていますね。現在は、どのような事業を中心に経営されているのですか?

平野哲也:基本的には、「オンリーストーリー」という経営者のプラットフォーム事業と、「チラCEO」という決裁者アポイント獲得代行サービスの、2本柱の事業で経営をしています。「オンリーストーリー」の具体的な事業内容としては、日本中の経営者をひたすら無料でインタビューをして、記事を作って掲載・拡散をするというものです。普通の経営者取材サイトとの違いは、規模です。累計1000人以上の経営者、それも1都3県で社員を雇用している会社の経営者に取材しています。あと、「オンリーストーリー」は裏で経営者のSNSになっているのが特徴です。

新谷哲:面白い事業ですが、「オンリーストーリー」思い付いた、理由はございますか?

平野哲也:無料の経営者インタビューサイトを作った理由は、もとから「インタビューはすごく面白い」と思っていたからです。若者は「信頼されにくく、応援されやすい」ことが特徴だと思っています。信用されにくいので「売る」ことは苦手です。でも応援されやすいので「若者のために時間を使ってあげよう、と思われやすい」ことは強みです。だから普段会えない経営者にも、「無料インタビューという形なら会える」と思ったのです。また「経営者と会うことで、経営者との繋がりを作ってビジネスに繋げよう」と考えました。個人的な思いの部分では、「経営者インタビューを無料で配信すれば、経営者の魅力を広めることができる」と意義と感じていました。

新谷哲:素晴らしいです。何か経営をしていて苦労などはございましたか?

平野哲也:苦労しかなかったです。経営の苦労もありましたが、病気生活が長かったことの方が、10倍ぐらい大変だったと思います。20代で3回も死ぬ思いをしたので、単純にその回数が大変でした。経営という面で見ると、経営者インタビューサイト「オンリーストーリー」は無料だったので、半年ぐらい経って預金残高がほぼゼロになっていました。僕バカだったので、無料で取材していたらお金なくなることに気づいていなかったです。

新谷哲:平野哲也社長のお話を聞いていると、飄々とされ、苦労っぽいことがない印象を受ける点が、素晴らしいと感じます。オンリーストーリー様の将来の事業構想などをお聞かせいただけますか?

平野哲也:伝わりにくい部分があるので、先に「チラCEO」のビジネスモデルをお話しします。「オンリーストーリー」という無料の経営者インタビューサイトは、「チラCEO」という日本初のビジネスモデルを作って収益化をしています。簡単に言いますと、インタビューでお会いする経営者の方に「宣伝チラシをお渡しする」という事業です。例えば、コピー機を売っている会社があるとします。営業マンが外回りをし、経営者でない人に「コピー機半額です」と営業しても決裁権がないのでなかなか決まりません。しかし「テレアポやメルアポしても、経営者に直接営業することが難しい」という悩みがあるのです。そんな中で僕達は経営者インタビューサイトの取材の際に、経営者に会えます。取材のときに、「チラCEO」で契約した会社の商品とかサービスのチラシを一緒に持っていきます。

取材先の経営者には「経営者インタビュー・記事作成・掲載・拡散を全て無料で行う代わりに、「チラCEO」を契約した会社の商品やサービスを説明する時間を作ってください」というお願いをしています。今の事業内容としては「チラCEO」があるから、収益化できています。また「チラCEO」は「オンリーストーリー」という無料の経営者インタビューサイトがあるから機能します。弊社のビジネスモデルは、双方向で成り立っているのです。このビジネスモデルの強みとしては、ストックで収益化が得られること。積み上がりやすいので、売上はどんどん伸びてきています。もう1つの強みは、経営者のネットワークとデータベースの獲得ができる点です。

ご質問の前置きが長くなりましたが、今後は経営者のネットワークとデータベースを活かしながら、様々な面に横展開して経営しようと考えています。例えば「経営者の繋がり」という部分にフォーカスをしますと、日本中の経営者を集めて経営者交流会ができ、M&Aの支援ができます。「データベース」にフォーカスをすると、帝国データバンクのような営業領域や、金融の方面など、様々な領域に展開できます。そんな形で、経営者のネットワークとデータベースを活かした経営を考えています。

新谷哲:違う質問をさせていただきます。お好きなものをお聞きしたところ、「テニス・漫画・麻雀・ひとり旅」とお答えいただきました。お若いのにひとり旅をされるのですか?

平野哲也:例えば今年は、5日間鈍行列車乗り放題券を1万2000円ぐらいで買って、ひとり旅をしました。僕の場合は「恵比寿、渋谷のオフィスで仕事をするのも、旅しながら仕事をするのも、一緒じゃないのか?」と思っています。この間は、1日目静岡、2日目名古屋、3日目大阪、4日目兵庫、5日目鳥取まで行ってきました。電車に乗りながら仕事をして、各地で何かおいしいものを食べる、そんなひとり旅が好きですね。

新谷哲:平野哲也社長らしいですね。ひとり旅をしながらも、仕事をするということなのですね。

平野哲也:そうです。大変な時もありますけど、割と楽しんで、旅と仕事をしています。

新谷哲:経営者になるべくして経営者になられたのだ、と感じています。座右の銘は、「変えられるものを変える勇気を。変えられないものを受け入れる冷静さを。そして両者を引き寄せる知恵を与えたまえ」。という大変難しい座右の銘ですが、どういう意味でしょうか?

平野哲也:これは「ニーバーの祈り」が基にあります。ニーバーの祈りは、状況別に分かれているところが綺麗なのです。例えば、僕が「今からイケメンになる」ことは無理でも、「今から細マッチョになる」ことは、筋トレしたらできます。でも普通の人は「イケメンになれないから、細マッチョになる筋トレをサボろうか」となってしまうことが多いです。バーニーの祈りでは、「変えられないもの受け入れ、変えられるものを勇気を出して変えていこう」と住み分けができている綺麗な名言だと思います。

新谷哲:経営者らしい座右の銘ですね。最後のご質問です。全国の経営者、これから起業する方に向けて経営者として成功する秘訣・方法をお教え下さい。

平野哲也:今まで取材をさせていただいた、1,000人の経営者達の言葉を集約してお伝えします。成功の定義によって変わりますが、失敗しない為には「グリット力」必要で、会社を大きくするには「仲間を巻き込む力」が必要になります。

失敗しないためには、潰れにくいビジネスモデル・体制を作るのが一番良い方法ですが、逆境のときにこそ諦めないグリッド力がなければ、簡単に潰れてしまいます。会社が大きくなっていくと、社員を始めとして事業経営に関わる人が増えるので、彼らをいかに巻き込んでいけるかが、会社を大きくしていく秘訣です。経営者として成功するには、この2つが必要だと思い、自分自身が成功し続ける経営者になっていきたいと頑張っています。

新谷哲:大変私も勉強になりましたので、真似したいと思います。平野哲也社長、本日はどうもありがとうございました。

平野哲也:こちらこそありがとうございました。

編集後記

平野哲也社長は頭が良く、深く考えているタイプの経営者でした。経営者になるべくしてなった経営者で、羨ましいです。20ぐらい歳が離れているのですが「ああいう経営者になりたかった」と反省をしなければならないお話ばかりでした。皆様も、平野哲也社長のようにご活躍されることを祈念しております。

平野哲也氏
株式会社オンリーストーリー 代表取締役

大学を卒業後、起業家支援の会社にて半年間インターンを経験。同社インターン生として初の新規事業立ち上げ責任者となり、学生向けフリーマガジンを創刊する。黒字化するとともに、1万部を配布。その後、同社にて『起業家スーパーカンファレンス』を主催。ビッグサイトを貸し切り、渡邉美樹氏、茂木健一郎氏、堀江貴文氏等、著名な方々と学生1000人を集めた。

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本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
今回は、平野哲也氏(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)の経営者インタビューを取り上げました。

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