成功経営者インタビュー

経営者インタビュー 大江正孝氏(サンプラスチック株式会社 代表取締役)

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、大江正孝氏(サンプラスチック株式会社 代表取締役)です。

今回は、シュリンクフィルム業界で国内トップシェアを誇る、サンプラスチック株式会社の大江正孝社長にお越しいただきました。千葉県出身、大学卒業後プラスチックフィルムメーカーに入社。入社3年で総務経理担当取締役に就任。その後、サンプラスチック株式会社を起業し経営者となりました。わずかな期間で、熱を加えて収縮させるシュリンクフィルムの分野で国内トップシェアを誇る企業へと成長させた大江社長のお話は、多くの経営者様に大変参考になるかと存じます。ぜひお聞きください!

新谷哲:経営者インタビューは、サンプラスチック株式会社の大江正孝社長です。ご経歴のほうをご紹介させていただきます。大江正孝代表取締役、千葉県ご出身でいらっしゃいます。大学卒業後、2年3カ月でお勤めになった企業の取締役経理部長に就任。同社を退職後、サンプラスチックを起業され経営者となります。フィルムの業界では日本一のシェア率を誇る会社の経営者です。本日はよろしくお願いいたします。

大江正孝:よろしくお願いいたします。

新谷哲:最初の質問です。千葉県ご出身ということですが、小学校・中学校時代はどのようにお過ごしになりましたか?

大江正孝:大人しく静かな面と、リーダーシップを発揮する面、両方がありました。例えば、自宅で1人もくもくと遊ぶ子どもでしたが、小学5年生の時に生徒会に入ってリーダーシップを発揮して学校をまとめるような、そんな子どもの時代です。

新谷哲:千葉県の高校に進まれていますが、高校時代はどのようにお過ごしになりましたか?

大江正孝:高校時代は普段の教室の中では非常に大人しくて、あまり目立たないような感じだったのですが、剣道部に入りました。3年生になったら部長になり、県大会に出たり、先生にしごかれながら楽しく過ごしました。

新谷哲:大学は千葉工業大学に進まれますが、選ばれた理由はございますか?

大江正孝:父親が建設の仕事をしており、小さいころから工具に触れるのが好きだったので、「ものを作る仕事がしたい」と思っていたからです。何校か受け、唯一受かったのが千葉工業大学でした。

新谷哲:大学時代はどのようにお過ごしになりましたか?

大江正孝:大学時代はクラシックギターのサークルに入り、遊びながら過ごした大学時代でした。

新谷哲:大学卒業後、プラスチックフィルムメーカーに新卒で入社をされていますが、その企業を選ばれた理由はございますか?

大江正孝:2つあります。1つ目はものづくりがしたかったこと。2つ目が、その企業の経営者の名前が私と同じ「正孝」だったので、興味を持って入社いたしました。

新谷哲:ご入社後、2年3カ月で取締役経理部長にご就任されますが、経緯などはございますか?

大江正孝:本当は生産の部門に入りたかったのですが、なぜか経理部門に配属されるという縁がありました。入社当初は管理部門に数名の社員がいたのですが、私以外が退職して1人残ってしまいました。負けず嫌いだったことと、管理部門に1人しかいないという責任感から仕事をして、認めていただいた結果だと思います。

新谷哲:スピード出世でいらしたのですね。その6年~7年後に同社を辞めになり、起業をして経営者となりますが、お辞めになった理由はございますか?

大江正孝:会社の業績があまり当時良くなく、事業を存続するのが難しくなりました。その事業の経営を引き継ぐ形で、サンプラスチック株式会社を起業し経営者となりました。事業の経営を引き継いだ理由としては、プラスチックフィルムという製品が大好きだったこと。プラスチックフィルムの可能性はまだあると思っていたことで、経営を引き継ぎました。

新谷哲:経理ご出身で、営業部ではない方が経営者になることは珍しいと思うのですが、決断することは勇気が必要ではなかったでしょうか?

大江正孝:1人で経理を担当していたため、経営者の近くで経営を学んでいました。また、銀行や仕入先、お得意先への営業を私が行うこともあり、経営の勉強をするには恵まれた環境だったと思います。商品に対する考え方、ホームページを自分で立ち上げて成功させた経験、新規のお客様を増やした経験もあったので、経営者としてやっていく自信はつけていました。

新谷哲:サンプラスチック株式会社を起業後、経営で苦労されたことはございますか?

大江正孝:本社と工場の距離が遠かったことで、人間関係に苦労をしました。起業した当時、本社は神奈川県、工場は栃木県にありました。製造部門の人となかなか会えないことは会社として一番の課題であり、「どうやって縮めようか?」と苦労しました。

新谷哲:現在、本社は栃木にございますが、人間関係の課題を解決するために移転したのですか?

大江正孝:そうです。やはり経営者が現場に立つことはメーカーにとって大事です。本社を移転してからは、製造部門の方との距離が縮み会社の雰囲気も良くなりました。

新谷哲:もしよろしければ、サンプラスチックが経営する事業について、お教えいただけますか?

大江正孝:サンプラスチックは、包装フィルムをメインにしたフィルムメーカーです。シュリンクフィルムという熱で縮む包装フィルムをメインに作っております。これは化粧品やペットボトル、本などの包装に使われる透明なフィルムで、国内でシェアが約50%と、日本一のシェアを持っている事業を経営しています。

新谷哲:おそらく、起業して2年~3年でシェアNo.1になられたと思うのですが、なぜシェアNo.1になれたと思われますか?

大江正孝: 1つは、「コストを取るか、お客様が望んでいるものを取るか?」と悩んだときに、「お客様が望んでいるもの」を取る決断をしたことです。プラスチックは環境規制が非常に厳しい分野です。環境の良い材料を使うことで、原料コストが10%ぐらい上がります。業界で唯一環境問題に取り組んだ製品を作ったことで、お客様に評価していただいシェアが増えたと考えております。

新谷哲:ここからは全く違う質問をいたします。好きなこと・好きなものをご質問したところ「川崎フロンターレの応援・登山」とお答えいただきました。登山をされるのですか?

大江正孝:もともとは嫌いでしたが、あるきっかけがあって好きになりました。起業して経営者になるにあたって、支援してくださった経営者が行っている後継経営者の研修に行きました。それは1年間のハードな研修で、「経営者になるには、座学だけではなくて心技体が大事だ」という理由で、「神戸にある六甲山を56キロ縦走する」という項目がありました。当然、いきなり挑戦しても達成できないので、短い距離を登ることから始めます。最初は黙々と足元を見て登っていたのですが、だんだん周りを見ながら登れるようになります。登山をしている時の視野が広がってきた時に「コツコツと積み上げていくことは非常に大事だ」と身をもって体験します。最終的には頂上に登った達成感が気持ちよかったので、登山が好きになりました。

新谷哲:そうでしたか。「座右の銘」では「克己心」とお答えいただきましたが、こちらを選ばれた理由はございますか?

大江正孝:選んだ理由は2つあります。1つ目は、「己に勝つ」という武道でよく言われる精神であること。2つ目は、大学3年の時に、クモ膜下出血でなくなった父の存在です。父は克己(かつみ)という名前で、まさに名前を体現しているような人物でした。その父を目指して経営をしていきたいという思いで、座右の銘にいたしました。

新谷哲:お答えいただきありがとうございます。次が最後の質問です。全国の経営者、これから起業する方に向けて、経営絵者として成功する秘訣・方法をお教え下さい

大江正孝:経営者として成功する秘訣・方法は「経営者自身が、企業を継続的に発展・成長させる覚悟を持って経営をすること」です。私も、起業をして経営者になる時、本社を栃木県に引っ越す決断をした時は、覚悟を持って行いました。決断をするたびに、社員や取引先、お客様といった様々な関係者いて企業経営ができることを自覚します。自分がその人達を守っていくためには、企業を継続的に発展成長させていく覚悟を持つことが一番大事です。克己心ではないですが、「経営者として、1人の人間として強くあらねばならない」という気持ちが、覚悟に繋がり、成功に繋がると思います。

新谷哲:覚悟というお話で、私もマネしなければいけないと思いました。大江正孝社長、本日はどうもありがとうございました。

大江正孝:ありがとうございました。

編集後記

大江正孝社長は経理出身の経営者という珍しい経営者であり、2年~3年でシェアNo.1を取られた素晴らしいな経営者です。何よりも素晴らしいのは「覚悟」というお話。私も覚悟を何度かしていますが、覚悟することは経営者として一番重要だと感じています。経営者の皆様もぜひ覚悟を持って、成功経営者になっていただければと思います。

大江正孝氏
サンプラスチック株式会社 代表取締役

1982年10月31日生まれ。千葉工業大学プロジェクトマネジメント学科卒業後、プラスチックフィルムメーカーに入社。入社3年で総務経理担当取締役就任。2014年、事業承継のためサンプラスチック株式会社を創業。日本国内トップシェアのPVCシュリンクフィルムで新市場を開拓し、世界一のフィルムメーカーを目指す。

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本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
今回は大江正孝氏(サンプラスチック株式会社 代表取締役)の経営者インタビューを取り上げました。

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