成功経営者インタビュー

経営者インタビュー 伊達晃洋氏(株式会社エードット 代表取締役社長)

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、伊達晃洋氏(株式会社エードット 代表取締役社長)です。

今回は株式会社エードット 代表取締役社長の伊達晃洋氏にお越しいただきました。手に職を付けたいと、高校卒業を機に上京。2年間のフリーター生活を経て、広告代理店に入社。その後、同僚が飲みの席で、会社や上司への愚痴を真剣に話す姿を見て、このままでいいのかと違和感を持ち、24歳で起業することを決意。2012年に株式会社エードットを設立し、2019年7月に東証マザーズに上場を果たしました。インタビューでは上場するまでのご苦労や、経営者として成功する秘訣をお話しいただきましたので、ぜひ、経営者インタビューをお聞きください。

新谷哲:今回の経営者インタビューは、株式会社エードットの伊達晃洋社長です。まずは、経歴をご紹介します。島根県生まれで、島根の高校卒業後、アーヴァンネット南十字社に入社、その後、ワイズインテグレーション入社、そしてアップクオリティ入社後、株式会社エードットを設立。2019年3月に東証マザーズに上場されています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

伊達晃洋:よろしくお願いします。

新谷哲:最初のご質問です。ご出身は島根県ですが、小学校・中学校時代はどのようにお過ごしになりましたか?

伊達晃洋:小学校・中学校は、ずっとバスケットボールをやっていました。小学校で副キャプテン、中学校でキャプテンをするくらい一所懸命やるバスケ少年でしたね。勉強はそんなに好きではなく、体を動かす方が好きでした。

新谷哲:では、運動神経もよろしかったのですか?

伊達晃洋:運動神経だけは良かったですね(笑)。

新谷哲:高校は松江東高校にご入学されていますが、高校時代はどのようにお過ごしになりましたか?

伊達晃洋:引き続きバスケ少年でした。高校は進学校でしたが、勉強は好きではなかったので、基本的にはバスケをしに高校に行くみたいな高校時代です。バスケではキャプテンを務め、インターハイにも出ました。

新谷哲:キャプテンということは、本当にバスケがお上手だったのですね。

伊達晃洋:そうですね、バスケだけというか、運動だけはできましたね(笑)。

新谷哲:高校卒業後は、東京に出てきてアルバイトをしていた、というご経歴をいただいているのですが、大学への進学は考えなかったのですか?

伊達晃洋:私は男3人兄弟の末っ子で、長男は横浜国立大学、次男は多摩美術大学に進学をしたのですが、大学で遊んでいるだけのように感じていました。また親父が自営業のカメラマンをやっていたので「自分は手に職を付けたい」と考えていました。手に職を付けるために美容師の専門学校に行くことが決まっていたのですが、高校3年の秋ごろに親父から「お金がないから進学は厳しい」と言われました。別に美容師になりたかったわけではなかったのですが、東京には出たかったので「フリーターとして東京に出よう」と上京しました。

新谷哲:島根から上京する時に、恐怖感などはなかったのですか?

伊達晃洋:上京する時には、恐怖感はありませんでした。上京して2日~3日は友達や親戚もいたので歓迎会みたいなことをしたのですが、3日目に初めて独りで朝起きた時「あれ?やることない」と初めて恐怖を感じました。

新谷哲:アルバイトは、恐怖を感じた後にお探しになったのですか?

伊達晃洋:そうです。

新谷哲:アルバイトはすぐに決まったのですか?

伊達晃洋:2つぐらい落ちてから決まりました。そこから2年間はフリーターをしていました。しかしある時に「このままフリーターをしていると、大学行っている同年代に負けてしまう」と気づきました。彼らに勝つためにはどうすればいいかを考えて、「早めに社会に出るしかない」と決意しました。いわゆるスーツを着てネクタイを締める会社に入ろうと、求人雑誌で広告代理店のアーヴァンネットのアルバイト募集を見つけ、「なんかモテそうだ」と思い入りました(笑)。

新谷哲:広告代理店を選ばれた理由が「モテそうだ」とおっしゃられましたが(笑)、他にも理由はございましたか?

伊達晃洋:よくよく考えていくと、親父がカメラマンで、島根の広告代理店の人達とよく働いていました。その姿が楽しそうだったという印象があったので、それが理由の1つだと思います。あと当時の広告代理店は花形というイメージがあったので選びました。

新谷哲:アーヴァンネットの後、2社をご経験されていますが、そこも広告関係の会社でしたか?

伊達晃洋:そうですね。アーヴァンネットでは正社員にもなりましたが、当時はフリーペーパーなどが全盛の時代でした。ただ、インターネットが出てきた時代だったので「紙媒体の事業は未来がないのではないか」と感じて退職します。その後に入社したワイズインテグレーションという会社は、サニーサイドアップという上場している会社のグループ会社だったので、「より規模感がある仕事ができる」と思い選びました。

新谷哲:ワイズインテグレーションでは、どのようなお仕事をされたのですか?

伊達晃洋:大手広告代理店の下請けをやっていました。その上で、セールスプロモーションの企画提案をする仕事を3年間やっていました。

新谷哲:その後はアップクオリティに入社をされますが、どのようなお仕事をされたのですか?

伊達晃洋:アップクオリティには25歳で入社をしましたが、実は24歳の時に会社を作ろうと決めていました。入社をする段階で「起業をする上で、どのようなスキルをつけなければならないか」を考えていました。アップクオリティを選んだ理由は、当時は15人ぐらいの会社だったので、「この規模感の会社なら、経営者の横で経営について学べる」と思ったからです。アップクオリティは人材派遣の事業をメインに経営していました。スーパーの試食販売しているおばちゃんを派遣したり、イベントスタッフを派遣したりする事業です。

新谷哲:経営者を目指されるようになった理由は、なにかございますか?

伊達晃洋:ポジティブな理由ではないのですが、24歳の時に同僚と飲みに行った時に、同僚が会社の悪口や上司の悪口を真剣に話していました。その時に「こういう人生を送っていいのか?」と違和感を覚えました。こんな建設的でない生き方をやめる方法を考えて、「会社を起業して経営者になって、自己責任で生きよう。サラリーマンよりも経営者として生きる方が自分には向いている」と思い、経営者を目指しました。

新谷哲:2010年に株式会社エードットを起業して経営者となられますが、どのような事業を経営しようと考えて起業したのですか?

伊達晃洋:24歳で会社を作ろうと決めて、アップクオリティに入ってから、営業のトップをやらせてもらいました。従業員が15人~25人くらいの頃で、その時には「広告業界の中で圧倒的な会社を作りたい」と考えており、現在の取締役の仲亀と私の2人で株式会社エードットを起業して経営者になります。その時は会社に何もないので「自分達がやれるところで、特化した内容の事業にしないと駄目だ。ただの広告会社です、と言うのではなくて、食品に強い、流通に強い、といったキーワードを出さないといけない」と思い、会社を起業しました。

新谷哲:2019年7月に東証マザーズに上場をされていますが、起業当初から上場を目指していたのですか?

伊達晃洋:上場については何かも分かっていなかったですが、「上場はすごい」という空気感があるじゃないですか。会社経営を始めたばかりの頃は、誰も入ってくれないので「上場企業に入るよりも、上場企業を作る人生のほうが格好良いと思わない?」と言って従業員を口説きました。上場が何かはよく分からなかったのですが、口説き文句で「上場」と発したことによって、ぼやっと上場が出てきたという感じですね。

新谷哲:それで上場できるのは、素晴らしいことですよ!

伊達晃洋:いえいえ(笑)。

新谷哲:上場の苦労とかはありましたか?

伊達晃洋:上場は2年半でいこうと思ったのですが、1年延びて3年半になりました。やはり経営者である私が大株主で、かつ代表で創業者という体制で「私がルールだ」という状態から色々な縛りが出てきます。例えば、事業を始めるにしてもいろいろ承認を取る必要が出てくるので、初めの頃はすごくストレスになりました。

新谷哲:では、いわゆる内部統制が一番大変だったのですか?

伊達晃洋:そうですね。そこの部分はストレスになりました。

新谷哲:よろしければ、株式会社エードットの事業内容をお話しいただけないでしょうか?

伊達晃洋:エードットは簡単に言うと、広告業界のベンチャー企業です。今までの広告業界はマス広告が主流です。しかし今はインターネットやSNSが発達しており、「テレビ広告だとかマス広告を打つのが果たして費用対効果が良いのか?」という時代です。マス広告の方が費用対効果が良い商材もあるのですが、そうじゃないものもすごく散見されます。そんな中で、面白い企画やアイディアをインターネットやSNSの力を使って、勝手に拡散するというコスパの良い広告事業を経営しています。

新谷哲:伊達晃洋社長は大変お若いのですが、今おいくつですか?

伊達晃洋:34歳です。

新谷哲:34歳で上場企業の経営者になるのは大変素晴らしいですね。ここからは違う質問をいたします。「好きなもの・好きなこと」を事前にお聞きしたところ「仲間と飲むこと・温泉」とお答えいただきました。仲間好きでいらっしゃるのですか?

伊達晃洋:寂しがり屋なので、社員と飲んでいるとかが一番楽しいです。

新谷哲:週何回ぐらい社員さん達と飲んでいるのですか?

伊達晃洋:月1、2回は社員と飲んでいます。

新谷哲:羨ましいですね。私なんか社員が飲みに行ってくれなくて、ひとり酒が多いのです(笑)。

伊達社長:僕も強引に連れて行っているだけなので(笑)。

新谷哲:そうですか(笑)。次に座右の銘も事前にお聞きして、2つ挙げていただきました。「チャンスはピンチの顔をしてやってくる」と「言い訳をしない」。この2つを選ばれた理由はございますか?

伊達晃洋:経営者だけでなくビジネスマンにも絶対に当てはまると思いますが、一所懸命やればやるほど、トラブルやアクシデントのような悪い情報がやってきます。初めは「目の前が真っ暗」という感じになると思いますが、実はすごいチャンスなんです。目の前が真っ暗な状況に潰れずに取り組んでいくとトラブルやアクシデントが結果的に次のチャンスを生んでいると気が付きます。なので、何か都合が悪いことが起こった時に「これってチャンスなんだ」と自分を洗脳してアクションすることがすごく重要だなと思っています。それから、私は基本的に言い訳をする人は好きではありません。「何が起こっても自分の責任の中で改善をしていく」という姿勢が重要です。当たり前の話ですが、このような考えで「チャンスはピンチの顔をしてやってくる」と「言い訳をしない」を座右の銘に選びました。

新谷哲:上場企業の経営者らしい座右の銘で素晴らしいです。次が最後のご質問になります。全国の経営者、これから起業する方に向けて経営者として成功する秘訣をお教え下さい。

伊達晃洋:経営者として成功する秘訣は「大きな夢を持って、ひたすらそこに向けて自分自身も頑張ること」です。悪いことや何かが起こった時って、心が折れるタイミングというのがあると思います。私は経営で一番重要なのはメンタルだと思っているので、「どんなことがあっても心を折らずに、夢をぶらさずに、黙々と毎日をそこに向かってやれるハートの強さ」が経営者として成功するためには必要です。また仲間を信用することもすごく重要だと思っているので、「皆で大きな夢に向かって頑張ろうぜ」という空気を作ることも重要です。

新谷哲:大変素晴らしいお話をいただきありがとうございました。伊達晃洋社長、本日はどうもありがとうございました。

伊達晃洋:ありがとうございました。

編集後記

伊達晃洋社長は、聡明な経営者でいらっしゃいます。高卒とかって学歴は経営者として成功することに関係ない、ということを見せつけられた感じでございます。頭も良いし、根性もあるところが素晴らしい経営者です。全国の経営者様も是非、夢を諦めずに経営を続け伊達晃洋社長のようになりましょう。

伊達晃洋氏
株式会社エードット 代表取締役社長

1984年生まれ。島根県松江市出身。高校卒業後上京し、アルバイトからキャリアをスタートさせ2005年広告会社入社。2007年ワイズインテグレーション、2010年アップクオリティを経て2012年7月に株式会社エードットを設立。2019年7月に東証マザーズに上場。

※本インタビューへの出演をご希望の方はこちらよりご応募ください。

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
今回は伊達晃洋氏(株式会社エードット 代表取締役社長)の経営者インタビューを取り上げました。

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