経営者インタビュー 柴原幸保氏(慈眼寺 住職) Vol.1

経営者インタビュー 柴原幸保氏(慈眼寺 住職) Vol.1

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、柴原幸保氏(慈眼寺 住職)です。今回は、経営者でもあり住職であり、そして作家でもある、柴原幸保氏にお越しいただきました。柴原幸保氏は780年続くお寺に生まれ、大学卒業後祖父の代から続くお寺に併設された幼稚園に就職。18年ほどの園経営の低迷を乗り越え、人口減少、少子高齢化、競合多数という幼稚園保育園経営にとって厳しい経営環境の秩父市で、5年連続で園児増を実現されました。この経験をもとに、現在は講演活動を開始。同業者にとどまらず、異業種にも広がっています。「成功の秘訣は成功するまでやること」のメッセージに始まり、住職ならではの奥深いお話をたくさんお聞きいただけます。経営者インタビューをぜひお楽しみください。

(2017年10月配信)


 

新谷哲:今回の経営者インタビューは、780年以上続く秩父のお寺の住職であり経営者の柴原幸保氏にお越しいただきました。まずは、ご経歴をご紹介します。秩父に生まれ、大学卒業後、曹洞宗のお寺で3年間修行。その後、秩父幼稚園に就職し、慈眼寺の住職にご就任をされます。保育園が危機だったのを立て直しをされて、今は大成功。入園希望者が定員の2倍にもなる保育園の経営者であり、住職である柴原幸保氏にお越しいただいております。本日はよろしくお願いします。

柴原幸保:よろしくお願いします。

新谷哲:最初のご質問ですが、埼玉県秩父市ご出身ですが、小学校・中学校時代はどのように過ごされましたか?

柴原幸保:小学校、中学校、非常に引っ込み思案でした。適当に頭は良くて運動もできましたが、自信がない感じですね。小学校の4年生ぐらいまで自分から積極的に何かをするということができず、手を挙げることもできませんでした。プラモデル屋さんなんかに行っても、恥ずかしくて買えなかったことが記憶に残っています。

新谷哲:今の柴原幸保住職からは想像がつきませんね。

柴原幸保:自分自身でも想像つかないです(笑)。小学校5年生ぐらいの時に、ガラッと変わったのです。多分、何かいろんな役目を当てられたことがきっかけで、自分から先頭に立つように変わっていきました。

新谷哲:では中学時代はリーダーシップがあったのですか?

柴原幸保:中学の時は、自分のやりたいことを積極的にやるという感じです。

新谷哲:では今の経営者としての柴原幸保住職に近い感じですね。

柴原幸保:それよりもっとひどかったです(笑)。中学になると他の学校の人達も来るので、「何で私の足引っ張るんだ」と感じ、ちょっとやりにくかったです。でも中学の時もやりたいことをやりました(笑)。

新谷哲:なるほど(笑)。高校時代はどんな感じでしたか?

柴原幸保:高校は、電車で1時間ちょっとかかる進学校でした。各学校のトップの子達が来るので、「こいつら、無茶苦茶頭が良い。すごいやつや面白いやつがいっぱいいる」とショックを受けました。非常に自由な学校で、皆サンダルや私服。入学式が終わって次の日ぐらいに授業が終わって歩いていたら、中庭を先輩がパンを食べながら歩いているのがすごく印象的でした。でもいわゆる自主自立というか、学生の主体で色々とさせてくれる学校だったので、そこでの刺激が私の人生を大きく変えました。

あと、素晴らしい先輩と先生に出会い、組織やチームの中で自分の役割をどうやって果たせば良いか、チームとして強くなるにはどうすれば良いか、を教えてもらいました。そこがある意味、経営者として行っていることの原点でもあります。

新谷哲:では柴原幸保住職が今やっていらっしゃることの原点は、高校時代にあるのですか?

柴原幸保:そうです。高校時代にスポーツをやっていて、非常に厳しく、苦しかったです。あれが耐えられれば何でも耐えられる、と感じました。

新谷哲:スポーツは何をやっていらしたのですか?

柴原幸保:バレーボールです。一応、全国大会に出ました。

新谷哲:すごいですね!その後、大学に進まれたと思うのですが、仏教系の大学ですか?

柴原幸保:駒澤大学の仏教学部です。

新谷哲:なるほど。

柴原幸保:もう仏教に染まっているので、染まらなかったです(笑)。

新谷哲:そうですか(笑)。高校の時から、住職になるのは決まっていたのですか?

柴原幸保:生まれる前から既定路線でしたが、それが嫌でした。いろいろあって大学は入りましたが、1年目の時は4日ぐらいしか大学に行かず、は毎日映画を見ていました。当然、留年し、さらにもう1回ダブって、卒業に6年かかりました。

新谷哲:卒業後は、曹洞宗のお寺に修行に3年間行かれる訳ですが、既定路線に乗ったということですか?

柴原幸保:そうです、腹をくくりました。そんなに長くいる気はありませんでしたが、入ってしまうと一生懸命やりたくなってしまうので、3年いました。身内で不幸があり、家に帰って幼稚園の経営に携わらなくてはならなくなり、修行を切り上げました。

新谷哲:修行のほうは大変でしたか?

柴原幸保:最初は体が慣れないので大変した。修業は上手くできていて、人間はだいたい3か月で慣れるので、3か月ぐらいで場所が変わるのです。また1年目の最初と、2年目の最初と、3年目の最初に立場が変わる。1年目は自分のことだけ、2年目は上と下がいるので中間、3年目になると指導する立場になります。ただ縦社会なので、下の者は上の者の言うことを何でも聞くのです。それが幼稚園の経営では逆に作用しました。

Vol.2へ続く

 

[プロフィール]柴原 幸保 氏
秩父札所十三番 慈眼寺20世住職
秩父こども園園長理事長

昭和34年9月秩父市の寺院に生まれる。大学卒業後、曹洞宗大本山総持寺で3年間修行。昭和62年に秩父幼稚園に就職後、平成9年に弘道学園理事長、平成10年に慈眼寺住職に就任。平成11年に墓地改修を発表し檀家から大反対に遭うものの、諦めず対話を継続し、平成16年車いす参拝可能な墓地区画整理を実現。その後、廃園の噂が出るほど厳しい状況の幼稚園を、平成18年に同一園舎内に保育園、0歳から2歳のこどもと保護者のための広場を開設し、幼保一体化施設を実現。また、それぞれの職員が自分らしく力を発揮できる、チーム弘道学園を目指し、オリジナル曲やムービーを制作し、方針発表会などを一体化のために取り組む。さらに自己革新と自分との約束を守るため、マラソン完走にチャレンジ。平成21年、東京マラソン完走。この年から園児が増え始め、平成24年度は、保育園入園希望者は定員の2倍が応募に。教職員幸福度を高め、この学園で働けてよかったと心の底から思える学園作りに取り組む。現在は、幼稚園保育園、寺院、中小企業経営者を支援するため未来創造経営研究所を設立し、三宝経営塾を主宰。セミナー、講演、研修会を実施している。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、柴原幸保氏(慈眼寺 住職)の経営者インタビューを取り上げました。

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