経営者インタビュー 黒野源太氏(アイティクラウド株式会社 代表取締役社長兼CEO)|経営ノート

経営者インタビュー 黒野源太氏(アイティクラウド株式会社 代表取締役社長兼CEO)|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、黒野源太氏(アイティクラウド株式会社 代表取締役社長兼CEO)です。大学時代から経営者になりたいと考え、2004年に最初の起業を行う。その事業を解散後にソフトバンクに入社。仕事をする中でレビューサイトが事業になると確信し独立したエピソードから経営のヒントが得られます。ぜひ、黒野源太氏の経営者インタビューをお読みください。

(2020年1月配信)


新谷哲:今回の経営者インタビューは、アイティクラウド株式会社の黒野源太社長です。まずは経歴をご紹介します。静岡大学卒業後、アルバイトタイムスに入社。その後、独立をして起業をされます。起業をした会社の解散を経て、ソフトバンクに入社。そして、アイティクラウド株式会社の取締役副社長に就任。その後、代表取締役社長兼CEOとなられました。黒野源太社長、本日はよろしくお願いいたします。

黒野源太:よろしくお願いします。

新谷哲:最初の質問ですが、ご出身は静岡ですか?

黒野源太:生まれは東京で、5歳の時に父親の転勤で静岡県沼津市に引っ越しました。

新谷哲:小学校・中学校時代はどのように過ごされましたか?

黒野源太:ごく普通の野球少年でした。ただ、静岡はサッカーも盛んだったので、野球とサッカーの両方やっていた感じです。

新谷哲:運動神経はよかったのですか?

黒野源太:多分、学校で2番目か3番目ぐらいだと思います。

新谷哲:優秀なスポーツ少年だったのですね。高校も静岡の学校ですか?

黒野源太:そうですね。沼津の高校に通っていました。

新谷哲:高校時代はどのように過ごされましたか?

黒野源太:坊主が嫌だったので、高校は硬式テニス部に入りました。どちらかというと、「女の子にモテたいからテニスをやる」みたいな軽いノリでした。

新谷哲:黒野源太社長は美男子ですのでモテたと思いますが、モテ話はございますか?

黒野源太:いや、特にないですね(笑)。

新谷哲:そうでしたか(笑)。その後、静岡大学に入学されますが、静岡大学を選ばれた理由をお教えいただけますか?

黒野源太:東京の大学を目指す友人は多かったのですが、私はなぜか静岡がすごく好きでした。そこで「実家から通える大学に入りたい」という理由で静岡大学にしました。

新谷哲:なるほど。国立の大学ですから、頭脳明晰でいらっしゃるのですね。アルバイトタイムスに入社されていますが、これは静岡大学卒業後ですか?

黒野源太:卒業後ですね。アルバイトタイムスは静岡が本社の企業で、求人情報誌や中古車情報誌をやっています。いわゆるリクルートさんの静岡版です。若い頃でしたので、あまり東京で働こうと思っていなかったです。

新谷哲:地元愛があるのですね。アルバイトタイムスに就職したのは、地元静岡の企業だからですか?

黒野源太:そうですね。静岡に本社だったからです。その他には、ベンチャーのような企業に就職したいとも考えていました。アルバイトタイムスは色々な新規事業をやられていたので、それも理由になります。

新谷哲:なるほど。アルバイトタイムスでの思い出や、勉強になったことはございますか?

黒野源太:リクルートさんと同じような社風があって、とにかくザ・営業会社みたいな形でした。自分が担当しているエリアに1000社ぐらい担当を持って、それを本当にぐるぐるルート営業したり、新規で回ったりと、とにかく数をこなす営業スタイルでした。そこは非常に勉強になりました。

新谷哲:なるほど。2004年には、アーティストライセンスのアジア展開事業を起業されていますが、起業しようと思ったきっかけは何でしょうか?

黒野源太:大学は経済学部で、経営理論などを学んで「自分も経営者になりたい」と思っていました。大学卒業後にすぐ起業する、とは考えていませんでしたが、「ベンチャー企業や、チャンスがありそうな会社に入りたい」と思っており、アルバイトタイムスに入社します。そこで2年~3年ぐらい求人の営業担当をし、営業の成績も上がってきたところで、社内起業がありました。そこではフリーペーパーの流通事業を立ち上げることにあるのですが、その立ち上げを一緒にやらないかと上司に誘っていただきました。立ち上げた事業が大きくなる中で、ある意味自信がつき「自分でも事業の立ち上げをしよう」と思い、起業をするに至ったというのがあります。

新谷哲:アーティストライセンスというのは、どんな事業ですか?

黒野源太:漫画などのキャラクターの、海外展開を行う事業です。日本のキャラクターって、アジアの人達にはかわいいとか、格好良いと見られています。ただ、キャラクターのライセンスノウハウを持っているアーティストは、割と日本の中だけで展開をしていて、海外に展開をしていませんでした。私の友人にユナイテッド航空のパーサーをしている者がおり、海外の人ともやり取りがありました。彼と話をする中で「キャラクターの海外展開をする事業は面白いのではないか」と思い始めました。

新谷哲:新規事業の立ち上げ後は、アルバイトタイムスの子会社にいらしたと思うのですが、辞める時に「辞めにくい」と思うことはございましたか?

黒野源太:特にそういうのはなかったです。フリーペーパー事業がある程度軌道に乗ったら、管理職になって本社に戻りました。フリーペーパー事業は東京で展開をしていたので、静岡に戻ったという形です。静岡には愛があり、ずっと静岡で暮らしていると思ったのですが、外の世界を経験して考えが変わりました。東京でのビジネスはものすごく刺激的で、東京でビジネスをしたいと思ったことも、起業のきっかけになりました。ちょうどその時に、アーティストライセンスの輸入輸出の事業があり、それに飛びついた形です。

新谷哲:この事業は、どのくらいの期間やられたのですか?

黒野源太:3年ですね。

新谷哲:なぜ、3年で事業をお辞めになったのですか?

黒野源太:よくありがちな、メンバー達との方向性が合わなくなって、経営者である私が抜けました。

新谷哲:なるほど。その後、ソフトバンクにご入社されるのですね。経営者からサラリーマンに戻る形になりますが、葛藤などはございましたか?

黒野源太:葛藤はありました。アーティストライセンスの事業は、上手くいっていませんでした。当たりもあれば外れもあって、売上も安定しません。売上がない時代は自分の資金を出しておりました。はっきりと言いますが、自分の資金が枯渇してしまい、もう辞めた方が良いと決断をして、私が抜けました。

新谷哲:なるほど。ソフトバンクへ入社後は、どのような部署に配属されましたか?

黒野源太:最初は人材事業でしたが、すぐに社内で新規事業が立ち上がることになりました。ソフトバンクモバイル、旧モバイルの中の広告事業で、そこに公募があったので手を挙げます。ドコモさんには「D2C」、KDDIさんは「mediba」があったのですが、ソフトバンクだけなかったのです。それでソフトバンクも広告事業を始めるになり、入ることになります。

新谷哲:アルバイトタイムス、アーティストライセンスの時もですが、割と新しい事業に携わっているという経歴ですね。現在のアイティクラウド株式会社は、その広告事業の後に立ち上げられたのですか?

黒野源太:はい。ソフトバンクの広告事業を3年ぐらいやった後に、社内のイノベンチャーという公募制度を利用しました。年間で5,000件ほどの応募があり、最後はソフトバンクの孫正義氏にプレゼンをします。私はマーケティングソリューションの流通事業を提案して、孫正義氏にプレゼンをして「まずは流通事業をやりなさい」とOKをいただきました。その事業は、いわゆるクラウドサービスを色々集めて販売をするという仕事で、その中で今のアイティクラウドに繋がるものがありました。アイティクラウドは、ソフトウェアのレビューサイト、口コミサイトをやっています。

新谷哲:黒野源太社長は本当に、新しい事業を次々と作っていらっしゃるのですね。

黒野源太:そうですね。ビジネスデブロップメントとか、それしかできないような体になっている感じです。

新谷哲:素晴らしいですね。そうしましたら、アイティクラウド株式会社の事業について、ご説明をお願いします。

黒野源太:アイティクラウドでは「ITreview」という名前のサイトを運営しています。サイトでは、いわゆるクラウドサービスの口コミが見れます。例えばウェブ会議だったらZoom、オンラインストレージだったらDropbox、情報共有のツールだったらSlack、などがありますが、そういったクラウドサービスの口コミを見て、どの製品が良いか、を選択することが出来ます。

新谷哲:皆様も是非、ITreviewをお使いいただければと思います。ここからは違う質問をいたします。事前に「好きなもの・好きなこと」を事前にお聞きして、「ジョギング・テニス・ギターの弾き語り・新橋の立ち呑み屋巡り」とお答えいただきました。この番組を収録している田町も飲み屋街なのですが、飲むのはお好きですか?

黒野源太:好きです。お酒自体が好きというか、お酒を飲んで人と話したりすることが好きです。

新谷哲:飲みながらギターの弾き語りもされるのですか?

黒野源太:飲みながら弾き語りはしませんね(笑)。

新谷哲:そうですか(笑)。次に座右の銘もお聞きしました。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」という山本五十六の言葉と、「勝つまでやれば負けはなし」という吉野家の元社長、安部修仁氏の言葉の2つをお答えいただきました。こちらを選ばれた理由をお教えいただけますか?

黒野源太:「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」という山本五十六の言葉は、自分が事業をする上で「やっぱり最初は自分で動かなきゃいけない」と思ったからです。アイティクラウド株式会社の立ち上げた時も、まず自分が営業に行って、自分が売って見せる。やっぱりそれがないと、部下の営業マン達もどうやって売っていいかが分かりません。山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」はまさにマネジメントの王道です。それを戦時中の言っていたことに非常に感動し、胸にスッと入ってきた言葉なので選びました。もう1つの「勝つまでやれば負けはなし」ですが、実は吉野家の元社長、安部修仁氏の言葉だと知らなかったのです。私は色々な事業を経営しています。失敗した事業もありましたが、今の事業は順調に進んでいます。最後に勝てば「以前の負けなんて小さい、誤差だ」と思えるようになるので、とにかく続けて、勝つまで続けることが大事だと思っています。

新谷哲:ありがとうございます。次が最後の質問になります。全国の経営者、これから起業する方に向けて、経営者として成功する秘訣をお教え下さい。

黒野源太:座右の銘の「勝つまでやれば負けはなし」と同じですが、やっぱり続けることが非常に大事です。続けることで知見が広がり、事業に対するアイディアも出てきます。また色々な方とお話する機会とか出会い生まれることで、次のアイディアがどんどんでききます。アイティクラウドを立ち上げる前は、マーケティングツールの流通事業を経営していましたが、それがなければ、マーケティングツールが多くあることや、口コミサイトを見つけることはできませんでした。やり続けることで新しい出会いがありますので、続けることが成功の秘訣だと思っています。

新谷哲:黒野源太社長、本日はどうもありがとうございました。

黒野源太:ありがとうございました。

 

 


 
編集後記(聞き手・新谷 哲 談)

黒野源太社長は、新しい事業を次々と立ち上げておれる経営者でした。根性もあり、頭脳明晰でもいらっしゃいます。お話をお聞きしする中で、黒野源太社長の頭の良さを垣間見ることができました。座右の銘では「勝つまでやれば負けはなし」とおっしゃっていましたが、私もそうしなければと反省をいたしました。皆様も是非、黒野源太社長をマネて成功経営者になって下さい。

 

[プロフィール]黒野 源太 氏
アイティクラウド株式会社 代表取締役社長兼CEO

旧ソフトバンクモバイル株式会社マーケティング本部のデジタル広告開発部門、SB C&S株式会社(旧ソフトバンクコマース&サービス)にてマーケティングソリューションやツールの流通事業の統括業務を経て、2018年4月にSB C&S株式会社とアイティメディア株式会社の合弁会社として設立されたアイティクラウド株式会社の取締役副社長兼CEOに就任。2019年7月より代表取締役社長兼CEOに就任。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、黒野源太氏(アイティクラウド株式会社 代表取締役社長兼CEO)の経営者インタビューを取り上げました。

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