本コーナーでは、2019年6月に日本経済新聞出版社から出版された、新谷哲の著書「社長の孤独力」の内容を解説します。経営者へのアンケートで集めた1000個の悩みをジャンル分類した本書から、毎回1テーマを取り上げます。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「社長の孤独力 番外編」を編集して掲載しております。
本日は、『社長の孤独力』6章5項「会社の知名度を上げたい」を解説いたします。
知名度を上げる方法はいくつもございます。例えば、ネットのニュースに取り上げられる、テレビに出演するなどの方法です。いくつもある方法の中で、私がおススメする方法は、本を出版することです。私も『社長の孤独力』という本を、日経新聞出版社から出しています。すると名刺交換などをするときに「日経新聞から本を出すなんて凄いですね」と反応してくださいますので、本を出版することは知名度を上げるには効果的です。
しかし、自費出版で出しても意味がありません。日経新聞出版社やダイヤモンド社などから、商業出版という形でなければ、知名度アップには繋がりません。商業出版で本を出版しますと、出版社の営業マンが一所懸命営業をして本を売ってくれます。自費出版の場合は自分で営業をしなければなりませんので、商業出版と比べて知名度アップに繋げることが難しいです。
ただし、商業出版をする前に、企業としてのブランドイメージを固めなければ、知名度アップには繋がりません。私も、本を出版することを7年~8年遅らせました。弊社WizBizは、経営者様が抱える様々な課題を解決する、経営者向け総合スーパーになるという目標を持っております。この目標を達成するために、商品・サービスを確立すること、ブランドを広めること、という2つのことをやってまいりました。本を出版してブランド力、知名度を上げることは、起業当初から戦略として考えていました。しかし、ブランドイメージを作る前に会社の知名度が上がっても、一過性のものとして終わってしまいます。そのため、商業出版をする前に、企業としてのブランドイメージを固めなければなりません。
また、商業出版以外にも、テレビ出演などをすることで知名度を上げることができます。しかし、テレビに出演することはハードルが高いです。地方のテレビやFMラジオならば出演しやすいですが、知名度アップの効果は高くありません。やはり、テレビ出演をするのなら全国区でなければ難しいです。他の方法としては上場もございますが、これもハードルが高いです。商業出版はこれらと比べればハードルが低い方法ですので、ぜひ商業出版をして知名度を上げて下さい。
新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長
1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。
※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。
本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の社長の孤独力番外編!「会社の知名度を上げたい」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
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