本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。
相談内容:「商品クオリティを担保する方法をお教えください」
- ご相談者:S様
- 業種:個人事業主
新谷さんこんにちは、Sと申します。副業で販売しているハンドクラフト商品の売れ行きが好調なため、人を雇い事業化しようと計画をしています。しかし、これまで人を雇った経験がないので、どのように品質管理の基準を設ければよいのかさじ加減が分かりません。ブランド価値を守れるよう、ハンドクラフトらしい「ゆらぎ」を大切にしながらも、商品クオリティを担保する方法がありましたらお教えください。
ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)
事業活動を行う上では、物品に関わらず、全ての商品・サービスに品質管理基準を設け、クオリティを追求し続けることが大切です。品質管理は、主に工程管理・品質検証・品質改善の3つで構成されます。S様の場合はハンドクラフト商品で、工場の大量生産とは異なりますから、まずはそれぞれの基礎を徹底し事業として成り立つかの検証をして行きましょう。
1つ目の工程管理では、生産工程に必要な労働力・原料・設備などを管理し、効率よい生産体制を整えていきます。具体的には、S様が製造方法を従業員に見せ教育するだけではなく、文章・写真・動画などを用いて製造マニュアルを作成し、従業員の作業訓練を行います。こうして、品質にばらつきが無い状態にまで持っていければ販売ができます。しかし、ここまで教育するにはそれなりの時間が掛かると認識し、生産工程計画を立てる必要があります。例えば、労働力の担保として必要になってくる人件費や、作業場の家賃なども考慮しましょう。事業化されたばかりは赤字が予想されますので、資金繰りが一番ネックになるかもしれませんね。
2つ目の品質検証では、品質の管理・検査をしていきます。仕入れる原材料や部品などの品質管理、工程管理が適切に行われているかの監督、顧客が満足する品質を満たしているかの検証などです。ハンドクラフト商品の場合、「ゆらぎ」と「粗悪品」の判断は難しいので、最初のうちはS様がきちんと検証されていくことをおすすめします。
3つ目の品質改善では、製造工程で生じる問題点を洗い出し、原因を突き止め再発防止策を立てていきます。
事業規模が大きくなれば、製造評価指標や規格、数値データの集計や設備管理などもうひと段階踏み込む必要がありますが、まずはこれらの改善を繰り返し行うことで、品質向上へと取り組んでいきましょう。ご希望がございましたら無料でオンライン経営相談も行っていますので、ぜひお声がけください。
新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長
1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。
※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。
本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「販促費を掛けずに見込み顧客を発掘する方法!」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
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