Q:業界ナンバー1を獲得する方法は?

本コーナーでは、2019年6月に日本経済新聞出版社から出版された、新谷哲の著書「社長の孤独力」の内容を解説します。経営者へのアンケートで集めた1000個の悩みをジャンル分類した本書から、毎回1テーマを取り上げます。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「社長の孤独力 番外編」を編集して掲載しております。

本日は、『社長の孤独力』6章4項「業界ナンバー1になりたい」を解説いたします。

これからは、業界ナンバー1にならねば生き残れません。弊社WizBizは経営コンサルティング事業も行っている会社ですので、色々なことを調べています。その中で、ファストフード業界、コンビニ業界を調べたことがございました。ファストフード業界のナンバー1はマクドナルドで、シェア率が50%ほど。その下にケンタッキーフライドチキンやモスバーガーが続きます。コンビニ業界のナンバー1はセブンイレブンで40%ほど。その下に、ファミリーマート、ローソンが続きます。日本は人口減少時代で、30年後には1億3000万人が1億人にまで減ると言われています。つまり、3000万人の人がファストフードやコンビニに通わなくなりますので、よりシェア争いが激しくなります。

実は、このことはファストフードやコンビニに限らず、どの業界でも同じです。やはり1位にならなければ負けてしまいますし、悪くても2位に入らなければ生き残れません。なんとしてでも業界ナンバー1を取りに行かなければならない時代となります。また面白いことに、マクドナルドやセブンイレブンは、1店舗当たりの売上高が競合他社に比べて大変高いです。1店舗、もしくは1商品を磨き上げて、1店舗当たりの売上高、1商品当たりの売上高を業界ナンバー1に持っていくことも重要になります。

また、業界ナンバー1は無理でも、地域でナンバー1のシェアを取ることが出来れば生き残ることがございます。例えば、北海道のコンビニ業界でナンバー1のシェアを誇るセイコーマートは、北海道では生き残れます。業界ナンバー1のように広い範囲でなく、狭い地域でナンバー1を獲得することができれば、セイコーマートのように生き残ることができます。ナンバー1を取るには、自社の業態や商品、サービスを磨き上げ、差別化をする必要がございます。せひ、そのように考えて業界ナンバー1、地域ナンバー1を目指してください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

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本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の社長の孤独力番外編!「業界ナンバー1になりたい」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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