本コーナーでは、2019年6月に日本経済新聞出版社から出版された、新谷哲の著書「社長の孤独力」の内容を解説します。経営者へのアンケートで集めた1000個の悩みをジャンル分類した本書から、毎回1テーマを取り上げます。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「社長の孤独力 番外編」を編集して掲載しております。
本日は、『社長の孤独力』6章6項「上場会社の社長が会ってくれない」を解説いたします。
経営者の皆様の中には「上場企業の社長に会うことは難しい」とお考えの方は多いと思います。しかし私は、難しいと思ったことはございません。前職の会社で仙台支店長をしている時には、東北地方にいる上場企業の経営者様の8割~9割にお会いすることができました。どのような方法を取ったかと言いますと、FAXで手書きの手紙を送りました。ダメ押しとして送った後に部下の女性に電話をさせることで、日程調整をして上場企業の経営者にお会いすることが出来ました。
上場企業の社長にお会いする上で、手紙を書くことは有効です。しかし、全ての上場企業に同じ手紙を書いたわけではありません。相手の企業ごとに3つの課題を考え、それに合わせた課題解決策を書いた手紙をお送りしました。課題を3つ考える理由は、当たる確率を上げるためになりますので、手紙をお送りする際には3つの課題と解決方法を書くことが有効です。先方に「経営課題を解決してくれるかもしれない」と思わせることが出来れば、上場企業に限らず、どんな企業の社長であっても会うことが出来ます。
最後に、手紙をお送りする方法ですが、郵送やFAXでなくとも構いません。弊社では「社長に聞く in WizBiz」というPodcast番組を配信し、そこで経営者インタビューをしております。出演いただいた経営者様のうち約3割が上場企業の社長様なのですが、実は企業のお問い合わせフォームから出演依頼をお送りしています。もちろん、出演依頼をする文章はきちんと作っていますが、フォームやメールでお送りしても上場企業の社長様とお会いすることが出来ます。手紙をお送りする手段は色々ございますので、アプローチする方法をぜひお考えください。
新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長
1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。
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本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の社長の孤独力番外編!「上場会社の社長が会ってくれない」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
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