Q:取り込み詐欺に遭ってしまった時の対処法は?

本コーナーでは、2019年6月に日本経済新聞出版社から出版された、新谷哲の著書「社長の孤独力」の内容を解説します。経営者へのアンケートで集めた1000個の悩みをジャンル分類した本書から、毎回1テーマを取り上げます。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「社長の孤独力 番外編」を編集して掲載しております。

詐欺は、される人も悪いです。私も以前、最高額1000万円ほどの詐欺に遭ったことがあります。当時「こうやったら儲かる」という話についつい乗ってしまい、相談をした役員全員も騙されてしまいました。なぜ、このような詐欺に遭ってしまったかと考えると「儲けよう」と思う心に原因があったのだと思います。最近では、住宅メーカーが何十億円という詐欺にあったという話がありましたが、まさに同様のパターンです。なので、自分の心に隙があったと反省し、今後は正しいことをやろうと教訓にしました。詐欺に遭ってしまったら、どうしようもない場合は諦め、どう取り返していくかを考え、ビジネスに励んでいくことが大切です。そして、同じ繰り返しをしないよう儲け話はしっかりと審査をしていきましょう。

ちなみに、最近、私はまた詐欺に近いことに遭いました。しかし、リスクヘッジをかけることにより、逆に儲かったという出来事がありました。「本当はこうかもな、このパターン昔あったな」と思い、予防策をこうじました。結果、お金の回収もうまくいき、もっと大きなものが手に入りました。詐欺に遭うことも経験の一つです。用心をし、被害を免れたことにより、1000万円は勉強代だと思えるようになりました。だからといって詐欺に遭えと言うつもりはありません。おいしい話には慎重になり、リスクヘッジをかけていかれてはいかがでしょうか?

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の社長の孤独力番外編!「取り込み詐欺に遭ってしまった」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

『社長の孤独力』抜粋版(PDF29ページ)
無料プレゼント中!

『社長の孤独力』(新谷哲/著) の【抜粋版】を無料プレゼントしております!

71の課題の中から「資金・人材・売上・採用・後継者」の5つを抜粋いたしました。銀行からお金が借りれない社員がすぐに辞めてしまう売上を伸ばしたい、など、具体的なお悩みの解決策が掴めます。ぜひご覧ください。

無料プレゼントの詳細はこちら

関連記事