副業と起業の境目とは?

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「副業として続ける、脱サラし起業、どちらが良いのでしょうか?」

  • ご相談者:A様
  • 業  種:サラリーマン兼せどり、個人輸出ビジンネス
  • 月  収:本業28万円、副業15万円〜30万円

新谷様初めまして。私は、普段はサラリーマンですが、趣味のオタク活動の延長戦で、アニメグッズのせどり、個人輸出ビジネスなどをしております。最初はオタク活動の足しになればと気軽に始め、月1万円~2万円の収入を得ていました。コロナの影響で今年に入り在宅勤務時間が増え、月15万円〜30万円の利益を得る事ができています。以前は収入が少なかった事もあり申告はしていませんでしたが、ここ数ヶ月それなりの利益が出て居る事もあり、納税や届出の必要があると感じています。また、もっと本格的に活動する時間を費やす事ができれば更に利益をあげることが出来るのではないか?好きなものに囲まれ生計を立てて行きたいと考えるようになりました。しかし、会社では副業が禁止されています。脱サラをして副業を本業にする事を考えていますが不安もあります。副業としてこじんまり続けるべきか、もしくは脱サラし起業するか、どちらが良いのか?判断する基準や境目はあるのでしょうか?不躾なご質問ではありますが、どうか知恵を授けていただければと思い投稿しました。よろしくお願いいたします。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

副業で月15万円~30万円の利益を出せるのは素晴らしいです。ただし、年間180万円~360万円となるので、利益が100万円を越えるようでしたら必ず確定申告はしてください。「確定申告をすると副業が会社にバレるのでは?」と思われるでしょうが、1年間はバレないことが多いです。副業がバレたときにどう罰されるかは、A様がお勤めの会社次第なので判断しづらいですが、それまでに身の振り方を考えないといけませんね。

「副業としてこじんまり続ける、脱サラし起業、どちらが良いのか?」に関しては「その仕事で10年やっていけるか?」が判断基準と考えて頂いて良いと思います。2年~3年で終わってしまいそうなものであれば、副業としてこじんまりやった方が良いでしょう。10年続くようであれば、その期間に得た利益を違う事業に投資していくことも出来ます。当たらなければ違う事業に移り、利益を上げれば良いのです。そのため、A様の読み次第ということになります。アニメグッズは将来性がありそうな気もしますね。

そして、起業をする上で最後に必要なのは「勇気」です。個人事業主登録でも、株式会社を作るでも、どの様な形態でも構いません。不安はあるでしょうが「えいやっ!」とやってしまえる勇気を持てるかどうかが境目だと感じます。中には、会社を設立してから「何をやろうかな?」と考える方もいらっしゃいます。すごい方ですと、そこから上場まで持っていってしまったというエピソードもございます。

そんなことを考えていくと、基準や境目は無いようなものです。「社長としてやっていきたいか?」「そういう生き方が好きか?」A様のご趣味に持っている感覚に近いのではないでしょうか。やりたければやる、やりたくなければやらない、全くアドバイスになっていませんが、最後は勇気です。ご希望がございましたらご相談に乗らせていただきますので、ぜひお声がけください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「副業と起業の境目とは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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