業績が低迷するチームリーダーへの指導法

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く！in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容：「業績が低迷しているチームリーダーへのよい指導法はありますか？」

• 相談者：S様
• 業　種：不動産業

現在、営業部門は、2チーム（Aチーム・Bチーム）です。それぞれのリーダーは30代前半の男性です。ここ1年、Aチームは業績を上げていますが、Bチームは低迷しています。そのため、口数も少なく雰囲気も暗くなってきました。Bチームには頑張ってほしいのですが、両チームの指導ぶりを見ても、大きく違うものは見出せず、どこから手をつければ良いのか悩んでいます。リーダーに対する指導等、アドバイスいただければ幸いです。

ご相談者へ回答（回答者：新谷 哲）

業績が低迷しているチームリーダーへ有効な、2つの指導法をご紹介します。

1つ目は、社長さん自らがチームに入り込み、一緒に盛り上げていくことです。私が前職で東日本の責任者をしていたとき、北海道、東北、関東、首都圏の4チームを受け持っていました。ある時、関東支店のマネージャーが急に辞めることになり、サブマネージャーを昇格させました。しかし、至らない点が散見されたため、私の8割の業務時間を関東支店のマネジメントサポートへと費やしました。最初に私は、管理表を見て「ここの企業はどうなっている？」とマネージャーへ質問をしました。すると、「え、そんな企業ありましたっけ？」と返事が返ってきたのです。その企業は、彼の部下が日報に挙げていたことのある企業です。まず、日報を毎日読むという基本ができていなかったのです。

このように、本人が「できている」と思っていても「できているつもり」ということが非常によくあります。そこを気づかせていく必要があります。ぜひ、社長様自らが伸び悩みを感じるリーダーへ寄り添い、細かいところまで指導をしてあげてください。すると、次第に慣れマネジメントを身に付けていきます。最初は疎まれるかもしれませんが、仕事ができるようになり感謝をする日がくるはずです。これが問題解決のために、まず必要な方法です。

2つ目は、業績を上げているチームリーダーの成功要因を洗い出すことです。例えば、「メンバーにどのような声掛けをしているか」「メンバーの日報に返信しているか」「どのようなことに時間を使っているのか」など、細かいところまで徹底的に調べていきます。業績を上げるAチームと、低迷しているBチームの差を見つけることができれば、全てやらせてみるとよいでしょう。すると、Aチームのリーダーに近づき、心持ちが変われば、雰囲気さえ変わってくる可能性があります。

業績を上げているAチームがいるなら、Bチームの業績を上げることは難しくありません。ぜひ、上記の2つを取り組まれてみてはいかがでしょうか？ご希望がございましたらご相談に乗らせていただきますので、ぜひお声がけください。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く！in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決！　「業績が低迷するチームリーダーへの指導法」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。