社員に主体性を持たせる方法とは?経営者が伝えるべきメッセージを解説

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「どうすれば自立的な人材へ育ってくれるのでしょうか?」

  • ご相談者:E様
  • 創業:2年
  • 社員数:3名

新谷社長、はじめまして。今回ご相談させていただきたいのは、指示待ち社員の動かし方についてです。社員はみな、指示したことに関しては一生懸命やってくれており、及第点の成果物を出してくれます。しかし、指示をしないと自発的には全く動かず、いつも受け身の姿勢です。社員たちのモチベーションや能力も決して低いわけではないのですが、指示以上の仕事はせず、常に答えを求めています。もっと自発的に行動してもらいたいのですが、どう接すれば自立的な人材へ育ってくれるのでしょうか。ぜひともご助言いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

弊社も創業当初は指示待ち社員が多く苦労をしましたが、今ではずいぶん体質が改善しました。その一番の要因は、私自身が姿勢を改めたことです。当時の私は、ガミガミと何に対しても細かく指示を出してしまうダメ社長でした。それを止め、社員ひとりずつが自発的に考えてもらえる取り組みを行ったことで、少しずつ社員の意識がまとまっていったように感じています。

具体的には、Wizbizスピリッツという経営理念書をまとめました。その経営理念書は、「自立した人間を育てる」を裏テーマに、約40項目の文章で編成されています。そして毎日朝礼で、社員に経営理念書と実体験を絡めたスピーチをしてもらい、私もコメントを返すようにしています。これによって、いわゆる“指示待ち人間”の社員たちは辞めていき、自分で考えて動ける人材が残っていったのです。

また経営理念書の中には、業務目標に対する設計計画書を作るためのノウハウも組み込んであります。全社員に自分の目標を持たせ、業務の設計計画書を作成させることで「このようにしたらいいのではないか?」と、自ら考える力が付いてくるようになります。会議の際にはその設計計画書を元に話を進めますが、今の私はアドバイスをする程度です。

社員が自立する上で大切なことは「知恵を出すのが仕事」ということを理解して頂く事です。弱い人間は、一度自立をしたと思っても、半年後には元に戻ってしまうことがよくあります。私の師匠は、社員を動かすためには「相手がしつこいと感じている顔をしてから、あと3回言いなさい」と仰っていました。そのため、私は今でも会議の際には「あなたはどうすればいいと思う?」と、繰り返し聞くことを心がけています。ぜひE様も参考にされてみてください。ご希望がございましたら、無料でオンライン相談に乗らせていただきますので、お声がけください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「社員の受身体質を改善するには!」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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