下請けの工場は事業拡大のために自社ブランドを開発すべきか?

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「事業拡大のために、下請け業を拡大するべきか、自社ブランドを開発するべきか、どちらが良い方法かお教え下さい」

  • ご相談者:F様
  • 業種:衣料品製造業

はじめまして。私は、東北で服の製造工場を経営するFと申します。世界有数の技術力があり、国内外の有名ブランドの服を製造する下請け業をしています。

この技術力を生かし、自社ブランドの製品を作って販売をしよう、と2年前から挑戦を続けているのですが、失敗を続けています。自社ブランドの開発は、新しい収益の柱を作り事業を拡大するために始めたことなのですが、このまま自社ブランド開発の挑戦を続けていくべきか、悩んでおります。

そこで事業を拡大する方法について質問がございます。現在の主力である、ブランドの下請け業を拡大する方法と、自社ブランドを開発し新規事業とする方法。どちらの方法が、事業拡大に向いているでしょうか?

また、下請けの拡大や、自社ブランドの開発以外に私の会社が生き残るための経営の方法があればお教え下さい。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

大変難しいご質問です。今の情報では、下請け拡大と自社ブランドの開発、どちらが優れた方法かを断言することはできません。ですが、あえてお答えするとしたら、下請け業の拡大を行いながら、自社ブランドの開発を行うのが、最もよい方法です。

最近、100年以上続く企業を研究するため、いろんな本を読んでいます。その中で必ず出てくる共通点が、時代に合わせて新しい商品やサービスを作ったり、新しい技術を開発したりしている企業が生き残っている、ということです。

事業拡大するために、生き残るために、自社ブランドを開発しようとするF様は経営者として正しいです。しかし、自社ブランドの開発はチャレンジですので、経営にとって大きなリスクが伴います。そのため、自社ブランドの開発が成功するまでは、既存の下請け業を拡大することが重要です。ですが、下請け業だけでは衰退するリスクがございますので、自社ブランドの開発を同時に進めることが、事業拡大には最も良い方法です。

弊社までお越しいただければ、もっと細かなご相談にも乗らせていただきます。是非、お声がけください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「下請けの工場は、事業拡大のために自社ブランドを開発すべきか?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

『社長の孤独力』抜粋版(PDF29ページ)
無料プレゼント中!

『社長の孤独力』(新谷哲/著) の【抜粋版】を無料プレゼントしております!

71の課題の中から「資金・人材・売上・採用・後継者」の5つを抜粋いたしました。銀行からお金が借りれない社員がすぐに辞めてしまう売上を伸ばしたい、など、具体的なお悩みの解決策が掴めます。ぜひご覧ください。

無料プレゼントの詳細はこちら

関連記事