決算書を見れば分かる!成功企業と失敗企業のワケ 〜ワタミ株式会社編〜


本コーナーでは、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が、好業績企業の決算書をもとに企業分析を行い、解説をいたします。ぜひ皆様の会社経営の参考になさってください。

ワタミ株式会社

第2回はワタミ株式会社!

テーマは「TOPが変われば!」です♬

分析には

・決算書(BS、PLどちらも拝見)

・ホームページ

・その他インターネット上の情報

を参考にしております。一番参考にしている資料はBS(貸借対照表)です。

さて、ワタミ株式会社は直近の決算では赤字。しかし、このコロナの最中、から揚げ業態の成功等により業績を急回復中です。(本コラム執筆2020年11月)

~業績回復中の業績のグラフ~

では、どうやって業績を回復させたのでしょうか?

回復要因は・・・

・低収益、赤字店舗の撤退

・特別損失の計上(不良資産の削除)

・新業態の投下

上記3つをあげさせていただきます。

昨期の業績は当期純利益29億円の赤字。ウミを出す一年でした。おそらく、不良資産を捨て、赤字店舗や低収益店舗の撤退を行ったことによって、特別損失を計上したのだと思われます。そのことにより、黒字体質ができた模様です。

~BSの数値を表で~

BSを見ても、2016年3月期の決算で固定資産260億円だったものが、4年後の2020年3月期決算では、固定資産202億円になっています。これは、赤字店舗等の撤退を示しているものと思われます。

そして、今期は攻めに転じ、新業態を次々と出して行っています。その一つが「から揚げ業態」。このヒットにより、ワタミの復活が見えた瞬間と言えるのではないしょうか!(少し、コロナが助けた面はあるかもしれませんが・・・)

これは事業再生の見本ともいえる

不良資産償却→黒字体質強化→収益事業強化(新規事業創出)

の手順を行ったことが、成功要因といえます。この事業再生の見本ともいえるやり方は、全ての経営者が理解し、学んでおくことが必須と思われます。いつの日か、この手順をしなければならないことも、あるかもしれません。ぜひ、覚えておいて頂ければと存じます。

また、今後、「居酒屋和民」の業態を焼肉業態に変換すると発表しております。これにより、「居酒屋和民」という上場までさせた業態を捨てることとなります。創業、上場の業態ですので、思い入れも強かったことと存じます。相当な決断が必要だったのではないでしょうか。この決断は渡邉美樹代表がワタミ株式会社に戻ってきたことによって、出来たものと思います。自分の創った業態を捨てるのは、自分でしかできないのだと考えます。他の幹部の方だと、決断しにくかったのではないでしょうか?よって、渡辺美樹氏がワタミ株式会社に戻ってきたことが真の成功要因とも言えます。

企業は新規事業を常に投下し続けないと生き残れません。ワタミ株式会社はこの新規事業開発に成功し、企業変革を成功させました。企業は環境適応業。皆様、ワタミ株式会社のように常に企業変革をして参りましょう。

ということで、皆様、是非、上記を学ばれ、自社に生かして頂ければと存じます。

本日はここまで〜。
次回も不定期に分析して参ります。よろしくお願い申し上げます。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

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