成功経営者インタビュー

経営者インタビュー 三原淳氏(株式会社エムアイエス代表取締役)

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、三原淳氏(株式会社エムアイエス代表取締役)です。

日本トップクラスのコインランドリーフランチャイズビジネスを展開する、株式会社エムアイエス代表取締役の三原淳氏。今や急成長を遂げ、社員14名にして一人当たりで売上高1億円を実現する企業! しかし創業当初から順風満帆な出だしではなかったとのこと。苦境でもあきらめずに事業を成長させ続けた三原淳氏の経営信念とは?

新谷哲:今回の経営者インタビューは私の大好きな経営者のお一人、三原淳氏です。まずは経歴をご紹介いたします。ファイザー製薬に入社後、スーパー、OA販売会社、印刷会社、を経てコンサルタントビジネスに携わっていらっしゃいます。その後、独立し有限会社MISを2000年に設立。同年にマンマチャオのフランチャイズ展開。現在、トップクラスの店舗数を誇るコインランドリーを展開している経営者です。本日は宜しくお願い致します。

三原淳:宜しくお願いします。

新谷哲:まずは最初のご質問です。ご出身は東京ですか?

三原淳:東京品川の、荏原中延の、踏切の脇の四畳半一間で生まれたらしいです。

新谷哲:私の住んでいる地域と本当にまるかぶりですね。小学校、中学校はどんなお子様でしたか?

三原淳:荏原中延には、4歳までしか住んでおらず、それから横浜に引っ越しました。父がタイル工事の職人、母は専業主婦。凄く体が弱くて、小児喘息だったので、小学校1年2年と学校に行かなかったんですね。

新谷哲:そうですか。

三原淳:小児喘息は、小学校3年の時に治ったので、学校はそこから行き始めました。人前に出るのが好きだったので、学級委員長的な役を3年生~6年生までやったという感じです。

新谷哲:優等生ですね。

三原淳:勉強はできなかったのです(笑)。人前でしゃべったり、仕切り屋だったり、という人間でした。

新谷哲:では、今の事業説明会で話されるのとほぼ一緒でいらっしゃいますね。

三原淳:そうかもしれないですね。

新谷哲:高校・大学は、神奈川ですか?

三原淳:高校は県立鶴見高校に行きました。一応、進学校で偏差値が当時60くらいでしたね。若干ヤンキーだったので、ヤンキーなのに進学校にいるという変わった高校生でした。部活は、バレーボール部に1年間だけおりました。身長が高くなく、バレーに向いていないのですぐやめました。そこからは帰宅部という感じです。

新谷哲:ヤンキーで頭がいい、というのはなかなか経営者向きだと感じます。大学は専修大学ですが、選ばれた理由は何かございますか?

三原淳:現役でどうしても大学に行きたかったのです。勉強できなかったので、浪人もしたくなかった。そこで片っ端しから受けて、受かったのが専修大学だけでした。

新谷哲:大学では、どんな学生生活を送られたのですか?

三原淳:あまり大学に行かずに、アルバイト三昧でした。月に20万くらい稼いでいましたからね。

新谷哲:すごいですね。どんなアルバイトをしていたんですか?

三原淳:ウェイターの派遣です。ホテルや、結婚式、レストランとか、そういうのに派遣されていましたね。

新谷哲:今とは全然違うお仕事ですね。(笑)

三原淳:全然違う仕事です。まあ、アルバイトですからね(笑)。

新谷哲:その後、製薬会社にお勤めになっていますが、なぜ製薬会社さんを選ばれたのですか?

三原淳:当時、どこでも受かったのです。そんな中、外資系の製薬会社は実力主義だと聞きました。そんなに勉強ができるわけじゃなかったのに、なぜか自信過剰な部分があって、「僕、いけるんじゃないか!」と思いました。だから外資系の製薬会社入って、「先に出世してやろう」「他人よりたくさんお金をもらっちゃおう」と思い選びました。

新谷哲:そうですか!製薬会社は入社してみて、いかがでしたか?

三原淳:まあ大変でしたよ。営業というより、要はどれだけドクターと仲良くなるかが重要でした。もっと嫌な言い方すると、ドクターの犬になるかですね(笑)。シャーペンの芯が無くなると「はい、買ってきて」、車のカギ渡されて「修理してきて」というのをずっとやって仲良くなって、それでやっと薬が売れました。

あとは本当に営業命の会社でしたので、同僚、隣に座っている人もライバル、という感じです。当時はネットがないけど、ネット通信みたいなのはあって、誰がいくら売っているのかわかったんです。そこで電話がかかってきて、「薬やけに売れているけど、どうやって売っているの?」って言ってきて「こうやってんだよ」と教えても、私が「お前はどうやって売っているの?」と聞くと、「君はライバルだから教えない」と電話を切られるくらい、それくらい大変でした。

新谷哲:そうですか…。でも、営業成績がいいから聞かれるので、その当時はやはり営業力はあったんですね?

三原淳:たまたま営業はできていました。なぜ売れているかもわからず、プレゼンも上手じゃないし、でも、なぜか売れている人間だったのです。今、思うと、お医者さんの世話を焼いて、人となりが気に入られて売れていたのです。「三原君、君、面白いから買ってあげるよ」という感じです。

新谷哲:やはり三原淳社長には人柄というのがにじみでて、それが営業に繋がっていると、そういうわけでございますね。非常に素晴らしいです。その後、10カ月で辞めていらっしゃるのですが、何か理由があったのですか?

三原淳:これが、うつ病になってしまったのです。本当に朝は早いし、7時から病院に入って夜23時まで営業をして、それで誰とも口を聞かないのですよ。それで、凄く寂しい気持ちになってしまって、うつ病になり、辞めました。

新谷哲:ではその後、引き籠もっていたのですか?

三原淳:そうですね。

新谷哲:どれくらいの期間ですか?

三原淳:3カ月くらいですかね。

新谷哲:それで辞められた後は、スーパーで働いたそうですが、なぜスーパーだったのですか?

三原淳:うつ病になってしまっているので、自分からどこかに勤めようという気はないのです。当時、独り暮らししていたアパートを引き払って、親と住んでいたのですが、親が勝手に履歴書を出したのです。それで、とあるスーパーに行くのですが、うつ病なので面接でしゃべれない。けどあまりにも人が足りないので、採用になったという経緯です。

新谷哲:素晴らしい親御さんですね。

三原淳:今思うとそうですね。

新谷哲:その後に貿易会社さんとか、印刷会社さんにお勤めになられて、コインランドリー機器の輸入会社様に就職されてらっしゃいますけれども。その頃の思い出はなにかございますか?

三原淳:スーパーで体を動かしていくうちに、うつ病が治るんですよ。治って元気になると、営業やりたいなと思い、わざわざ一番小さめのOA機器販売会社に行きました。大企業が嫌だったのと、大企業にいたのだから中小企業は楽勝だろうという感じです。そこに行くと営業成績がまあまあ良いのです。営業成績がいいので、友達がやっている印刷会社で「一緒に営業やらないか?」って引き抜かれる。そうこうしているうちに今度は、輸入商社さんに「営業やらないか?」と引き抜かれる、というのが続きました。

新谷哲:ヘッドハンティングされ続けているのですね。その頃、ご苦労はありましたか?

三原淳:売れないときや、途中結婚したり、離婚したときは苦労しましたが、今、思うと大した苦労ではなかったと思います。経営者やってからの苦労と、サラリーマンの時の苦労では、まったくレベルが違います。

新谷哲:コインランドリー機器の輸入商社さんは、何年くらい務められたのですか?

三原淳:3年、4年くらいだと思いますね。

新谷哲:ではそこで学ばれたことを、そのまま独立に使われたのですか?

三原淳:基本的なところだけですね。コインランドリーの洗濯機には、知識はあるということで独立してしまったというわけです。

新谷哲:独立された理由は何だったのですか?

三原淳:たまたまですね、当時の会社の同僚に「日本にまだ入ってないけどアメリカ製の洗濯機があるよ」と教えていただいたので「じゃあ辞めるか」と。今考えるとその会社もすごく浅はかな理由で辞めるのですが、何回も転職していますし、どこに行っても勤まらないなと思ったんですね。そこで、会社を作るという選択肢もあるかなと、すごく簡単な気持ちで独立したという感じですね。

新谷哲:三原淳社長らしい度胸があるというか、素晴らしい設立でらっしゃいますね。それで企業された後は会社経営というのは順調でしたか?

三原淳:全然儲からなかったです。私は、会社経営というものがよく分からなかったわけですよ。自分が営業課長で多少売れていたから、それを個人事業主として売ればいいんじゃないみたいな感じでした。だからお金も全然管理できない、すぐに資金は底をついて大変でしたね。

新谷哲:それが儲かるようになるまで、どのようにしていったのですか?

三原淳:色々ありますが、インターネットのインフラが全然ない時代に、ホームページを始めたことです。当時インターネットで集客をしているというコインランドリー関係の会社さんはゼロだったのです。それで、割と先進的な事を考えている方からお問い合わせを頂きました。ネットに来た人への反響営業を最初から出来たことが、本当に良かったと思います。

新谷哲:今だとほとんどの会社さんがやっているようにWEBで営業をしてお客さんを作っていったのですね。

三原淳:見込み客はWEBで作るというのは最初からやっていました。

新谷哲:先進的でいらっしゃいますね。御社のコインランドリーの電子マネー導入も相当早かったですね。

三原淳:そうですね。2010年に入れています。

新谷哲:割と三原淳社長は先進的になんでも経営に取り入れるタイプですか?

三原淳:そういうとすごくかっこいいのですが、新しいもの好きですね。スマホも1年で買い替えますから。

新谷哲:御社のコインランドリー事業は、将来的には何店舗くらいを目指して経営されていらっしゃるのですか?

三原淳:色々な動画で話しているんですが、2020年までに500店舗だとか、700店舗やるとか言ってたのですが、今、330店舗くらいありまして、月に15ずつくらい増えているんですよ。年間で180増えるので、1年後に500。2020年までには1000店舗目指して活動しています。

新谷哲:全く違う質問をさせていただきます。座右の銘に、急がば回れではなく「急がば急げ」をあげていただいているのですが、これはどういう意味ですか?

三原淳:これはですね。要はクイックレスポンスですね。ポンと聞いたらポンと返すと。何かお客様から教えてと言われたときに、色々な情報を集めて、文章を美しくまとめて、から回答する。こういうことをする方が多いんですね。でもお客様側からすると、「これはどうなの?」「こうですよ」と聞きたいのに、下手する24時間も待ってしまう。これはいかがなものかと思います。

そこで私は、全社員にクイックレスポンスを徹底してほしいと言っています。それから、優先順位がしっかりとわかるような会社です。優先順位を考える、クイックレスポンスをすること、この2つを考えると、「急いでいる時に回っている場合じゃないよね、まず急いだら?」と思うわけです。とにかく「急がば急ぐ」というのが、私の座右の銘でございます。

新谷哲:三原淳社長らしい座右の銘ですし、大変勉強になります。おっしゃる通り、スピードが命ですよね。では最後の質問になりますが、これから起業する方、経営者の方に向けて、会社経営の成功の秘訣をお教えいただけますか?

三原淳:ブラック企業なんて言葉がありますよね。100歩譲って従業員さんは、そんなに残業させたら色々あるかもしれない。でも、経営者は24時間働いても誰にも罰せられないのです。なので、経営者たるもの「8時間寝なきゃ」とか「土日休まなきゃ」とか言っていたら絶対に会社は潰れます。24時間戦えないのであれば起業なんかしちゃダメです。

あと、起業する動機が、「会社の経営者になったら個人的なものも経費に回せるんでしょ」とか、「たくさん給料貰えるんでしょ」とか、そういう個人的な気持ちで起業されると、凄くがっかりされると思います。なので、大きな志を持って、それも短期スパンではなくロングランで、24時間365日働く。もしくは24時間365日、仕事のことだけを考える。夢も仕事の夢しか見ない。そういう人じゃないと、僕は会社を経営して儲けることはできないと思います。

新谷哲:ありがとうございます。ビルゲイツも、寝ないでずっと仕事をしてあのマイクロソフトを作ったと聞いたことがあります。まさに、三原淳社長もビルゲイツのような感じですね。大変勉強になります。私も24時間365日きちんと戦い、経営したいと思います。本日はどうもありがとうございました。

三原淳:ありがとうございました。

編集後記

本日の三原淳社長のお話を聞き、毎日毎日、戦って経営されているのは本当に素晴らしいと思いました。終わった後に、年商が3億から6億、6億から14億、そして20数億と、倍々ゲームになっているというお話をお聞きしました。私が昔、三原淳社長に、「ビジネスというのは倍々ゲームだ。1億は2億になるし、2億は4億、4億は8億、8億は16億、100億は200億、こういった話をしたことがありまして、その通りに実現されていらっしゃいます。本当に素晴らしい経営者です。今はもう500店舗になろうとしていますが、次は1000店舗の素晴らしいトップ経営者です。是非皆様方もこのように経営をなさってください。

三原淳氏
株式会社エムアイエス 代表取締役

1967年生まれ。専修大学経営学部経営学科卒業、ファイザー製薬に入社。スーパー、OA販売会社、印刷会社、輸入商社を経て、コインランドリービジネスに携わる。オーナー視点に立った経営を目指し独立。

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本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
今回は、三原淳氏(株式会社エムアイエス代表取締役)の経営者インタビューを取り上げました。

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