本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、御手洗大祐氏(rakumo株式会社 代表取締役社長)です。(2021年1月13日・2021年1月20日 配信)
大学時代に触れたデジタルアートから、インターネットの世界に魅了された御手洗氏は、卒業後、日本電信電話株式会社(以下・NTT)に入社。
その後、1999年9月バックテクノロジーズ株式会社を設立。大学当時から考案していた、口コミレビューサイトを立ち上げ、第一人者として活動されました。後に、美容系総合ポータルサイト「@コスメ」を運営する、株式会社アイスタイル社外取締役もお務めになられます。
2004年12月には、株式会社日本技芸(現rakumo 株式会社)を設立し、代表取締役社長に就任。クラウド環境で動作するオフィスツール製品を提供し、Google Workspace に足りない機能を補うアプリケーションは、1,800社以上、75万ライセンスが利用する企業にとってなくてはならない存在へと成長を果たしました。そして、紆余曲折ありながらも、設立当初から目指された上場を、2020年9月28日に果たされました。(東京証券取引所マザーズに上場)
「仕事をラクに。オモシロく。」「人」が楽しく働くことを通じて社会に参画し、発展を支援されるエピソードから、経営のヒントが得られます。ぜひインタビューをお聞きください。
新谷哲:今回の経営者インタビューは、rakumo株式会社の御手洗大祐社長です。まずは経歴をご紹介します。1996年NTTにご入社されます。その後、1999年バックテクノロジーズ株式会社を設立し代表取締役にご就任。そして、2004年にrakumo株式会社の前身となる、株式会社日本技芸を設立されました。2020年9月には、東証マザーズに上場されています。本日はよろしくお願いします。
御手洗大祐:よろしくお願い致します。
新谷哲:最初の質問です。ご出身はどちらですか?
御手洗大祐:生まれは愛知県です。しかし、父の仕事の関係で住居が転々としていたので、出身と言えるほどではありません。
新谷哲:小学校・中学校時代も転校が多かったのですか?
御手洗大祐:はい。4歳からナイジェリアに2年ほど住み、日本に帰国してからも東京、横浜など転々としていました。海外も含め色々な地域で過ごしてきました。
新谷哲:小学校時代はどのようにお過ごしでしたか?
御手洗大祐:転校が多かったので、友達と仲良くなっても別れなければいけなく、寂しい思いをした記憶があります。
新谷哲:中学校時代はどちらでお過ごしですか?
御手洗大祐:中学校時代は東京で過ごしました。そして、中学を卒業するころに再び海外に移りました。
新谷哲:中学校時代の思い出はございますか?
御手洗大祐:生徒会など、学校全体に関わる仕事をしていました。また、軟式テニス部に所属していたことが思い出深いです。
新谷哲:生徒会をされていたということは、成績優秀で選ばれたのですね!
御手洗大祐:成績は悪い方ではありませんでした。しかし、会計担当だったのでリーダーのポジションとは毛色が違うかもしれません。
新谷哲:なるほど。高校時代はどのようにお過ごしですか?
御手洗大祐:高校に上がるタイミングで、父がシンガポールに転勤することになりました。そのため、私はイギリスロンドンの郊外に立教の分校があり、その寄宿舎に移ることになりました。
新谷哲:高校時代から留学されたのですね!
御手洗大祐:英語の勉強をしていたわけではありませんが、日本にはない環境で3年間学ぶことができました。
新谷哲:当時の思い出はございますか?
御手洗大祐:寄宿舎だったので、30名分の二段ベッドが並ぶような部屋で共同生活をしていました。人と人とのぶつかり合いや、一緒に何かをやるという経験をたくさんし、イギリスにいた3年間は思い出深いです。
新谷哲:大学時代はどのようにお過ごしですか?
御手洗大祐:大学では日本に帰国し、芸術学を専攻し芸術評論のようなものを学んでいました。先生は、「あまり大学に来なくていいよ。その代わり、いっぱい作品に触れてください」とよく仰っていました。そのため、外で作品を観たり、創作のお手伝いなどに力を入れていました。
新谷哲:将来的には芸術家を目指されていたのですか?
御手洗大祐:大学に進学するときから「何をやろう」とは決めていませんでした。イギリスに居たころに様々な絵画や作品に触れる機会があり「こういう物が好きだ」と感じました。そして「もっと理解したい」と思い進学を決めました。
新谷哲:大学卒業後、NTTにお勤めになります。選ばれた理由はございますか?
御手洗大祐:私が大学に通っているころに、日本でもインターネットが普及し始めました。アーティストは新しい物好きな方が多いです。芸術分野でも、インタラクティブアートのような、見る人がアクションを起こすと反応がおこる作品や、インターネットを作品の発表の場にする人が増えていきました。私も、かなり早い時期からインターネットを始めていたのですが、文系の学部だったこともあり環境が整備されていませんでした。大学卒業後は、「インターネットに沢山触れることが出来る環境で、仕事を創出していきたい」と思い、当時一番環境の整っていたNTTに就職をしました。
新谷哲:NTTでの思い出はございますか?
御手洗大祐: NTTでは様々な仕事を経験させて頂きました。当時は、研究と事業開発の中間のような部門に所属し、新しい仕組みを事業化するなどのビジネス開発をさせて頂いていました。それが評価を受け、アメリカでの仕事に関わるようになりました。そこでは、アメリカのベンチャー企業に出資をし、一緒に立ち上げを行うなどしていました。起業のダイナミズムや、インターネットを活用し新しい発想を仕組みにしていくことに、とても面白さを感じていました。
新谷哲:NTTの経験が、現在のrakumo株式会社に繋がったのですか?
御手洗大祐:インターネット事業を展開するうえで、当時の経験は非常に大きかったです。
新谷哲:その後、バックテクノロジーズ株式会社を設立されました。こちらは退職後すぐに創業されたのですか?
御手洗大祐:実は、バックテクノロジーズ株式会社の設立前にキャリア的に大事な期間があります。当時、デジタルガレージの取締役や、インキュベーター、マサチューセッツ工科大のメディアラボの所長などをされていた、伊藤穰一さんという方がいらっしゃいます。私は、伊藤穰一さんに学生時代から非常にお世話になっていたこともあり「会社を辞める」とお話しをしたときに「一緒に何かやろう!」と改めてお声がけを頂きました。そこからしばらくは、カバン持ちのような形で仕事をさせて頂いていました。その中で、伊藤さんがアメリカのベンチャーキャピタルから自身の会社に出資を受け、インキュベーションにチャレンジされるという話がありました。「御手洗君もやりたいものがあるなら、やってみたらどう?」と言って頂き、手持ちのお金を出資し、ご支援を受けながら会社を立ち上げました。
新谷哲: NTTを辞めようと思ったきっかけはございますか?
御手洗大祐:アメリカの上司からのアドバイスがきっかけです。私は、アメリカのベンチャーと一緒に仕事をする中で、スピード感や、新しいことに果敢にチャレンジしている姿が素晴らしと感じていました。悪く言うわけではありませんが、NTTは大企業なので、コンセンサスを取っていかなければ物事が進めづらく、スピード感にも難しさがありました。そんなこともあり、非常に焦っている時にアメリカの上司から「このままずっと居るかよく考えた方が良い」と言われたのです。今思えば、非常に良いご支援、ご声援を頂き「昔からやりたかったことに挑戦しよう」と思い辞職を決めました。
新谷哲:なるほど。バックテクノロジーズ株式会社は、どのような事業内容でしたか?
御手洗大祐:デジタルガジェットと呼ばれる携帯電話やPCを中心に、レビューサイトを展開する事業です。これは、私が学生の頃からやりたかったことの1つでした。当時はまだインターネットが浸透していなかったので、物を買おうと思ったときは情報誌などからしか情報を得ることが出来ませんでした。しかし、そういったメディアの情報は、広告が主体のビジネスとして成り立っていて、本当に正しく書かれているのか疑いが出てしまいます。そこで、ユーザーが使った評価を自由に投稿でき、それを他の購買者が参考に出来るメディアがあれば面白いのではないかと考え取り組んでいました。
新谷哲:今ではAmazonなど、どのサイトもレビューシステムがあるのが当たり前になっています。バックテクノロジーズ株式会社の事業でも上場出来たのではないでしょうか!?
御手洗大祐:当時のインターネットユーザーは全国で1,000万人いるかどうかで、メディアとして成立が難しい状況でした。ちょうど株式会社サイバーエージェントが上場されるかどうかのタイミングで、インターネット広告も発達していませんでした。さらに、私が若かったこともあり、広告ビジネスを理解しておらず、いきなり資金繰りに困ってしまいました。現在のようにベンチャー投資の環境も整っていなかったので苦労をしました。そのため、技術に非常に強いパートナーと共に、インターネットサービスを作る受託の仕事をコツコツやりながら、レビューサイトに取り組んでいました。
新谷哲:その後、2004年に株式会社日本技芸を設立されました。こちらも創業されたのですか?
御手洗大祐:はい。バックテクノロジーズ株式会社は最終的に、アメリカのCNET Networksというメディア会社に売却をしたのですが、アメリカのCNET NetworksはCBSに買収されてしまい、CBSインタラクティブグループの1つになっています。売却後は、シーネットネットワークスジャパン株式会社で日本の社長をしばらくやらせて頂きました。そこでは、メディア事業を立ち上げるまでの数年と話をさせて頂いており、優秀な方がどんどんと入ってきたので退任をしました。そして、「新しいチャレンジをしよう!」と株式会社日本技芸を設立しました。
新谷哲:なるほど、株式会社日本技芸はどのような事業内容からのスタートしたのですか?
御手洗大祐:当初は、新しいことだけをやる会社として立ち上げました。私の経歴を見て頂ければ分かるように、3年ごとに仕事が変わっています。新しいこと好きですが、そこには非常にエネルギーが必要です。この新しいことをやり続けることを続けられる環境を作ろうと考えたとき、お世話になっていた伊藤穰一さんのようにインキュベーションの会社を、受託会社と合わせることで上手くいくのではないかと考え会社を設立しました。
新谷哲:現在のrakumo株式会社の事業内容に変わったのはいつ頃ですか?
御手洗大祐:2008年から2009年ごろに思い切って事業転換をしました。2008年にリーマンショックが起こり、IT産業でもインターネットコンサルティングや労働集約型の産業が厳しくなるという見通しが見えてきました。専門領域も決まっていく中で、知識だけを売る事業は競争も激化し、自分達だけでやっていくのは厳しいと判断をしました。当時は、インキュベーションでも様々なチャレンジをしていて、上場をしたアジャイルメディア・ネットワーク株式会社などでも創業に携わらせて頂くなどしていました。しかし、今後どうしていこうか考えたときに「自分で新しい事業にチャレンジしていかなければ難しい」と感じ現在の事業を始めることにしました。
新谷哲:なるほど。株式会社日本技芸では上場を目指していませんでしたか?
御手洗大祐:当時は上場を目指してはいませんでした。受託の事業で非常に稼いでいた時期もあり、そのお金で新しい投資をコツコツとしていました。そして、新事業を始めるにあたり上場も含めて考えるようになりました。まず、どのようなサービスをするかを考え、上場まで行けそうだったら頑張ろうという話になっていました。
新谷哲:上場までのご苦労はございますか?
御手洗大祐:上場までには紆余曲折をしていて、2009年に新事業を始めてから、難しい局面もありました。2013年に自力で事業を継続するのが難しくなり、マザーズ上場企業のネットイヤーグループに、過半の株を買っていただきました。一旦上場を諦めましたが、2017年に改めてネットイヤーグループから株式をベンチャーキャピタルにご購入いただき、追加投資も頂いて上場を目指しはじめました。
新谷哲:2度目のチャレンジで上場を果たされたのですか?
御手洗大祐:はい。1度は諦めましたが、再度チャレンジをしました。
新谷哲:なるほど。もしよろしければ、rakumo株式会社の事業内容をお教えいただけますか?
御手洗大祐: Googleが提供しているGmail、Googleカレンダーなどがセットになった業務向けサービスであるGoogle Workspaceというコラボレーションツールや、セールスフォースのセールスクラウドという営業支援ツールなどがあります。弊社は、このようなクラウドサービスと一緒にお使いいただくことで、それらのツールでは業務を進める上で足りない部分を埋めることが出来る様々な業務ツールをサービスとして提供しています。例えば、電子稟議や、社内での情報交換用掲示版サービス、勤怠管理などが代表的なサービスとして挙げられます。弊社のツールは、ベースになるGoogleやセールスフォースのクラウドサービスと非常に密接に繋がっていています。そのため、プラットフォームのサービスや当社のツールでデータをご登録を頂くだけで、正確性を担保したまま両方のサービスでデータを使い回せるので、業務の手間を減らすことが出来るのです。現在、まさしくリモート環境下で皆さんにご好評いただいているサービスになります。
新谷哲:コロナ禍で業績が伸びられたのではないですか?
御手洗大祐:私たちからすると、コロナの波は後から来たと感じています。2010年に事業を始めた当時から、「誰もが働きやすい環境で仕事ができる世界」を目指してきました。日本では今後、少子高齢化で人口が減少していきます。生産人口が減っていくにもかかわらず、負担が増えていくので、1人当たりのGDPを上げていかなければ国が回らなくなってしまいます。一方で労働環境を見ると、子育て中の女性もオフィスに行かなければ仕事ができないなど、仕事を継続する難しさがありました。その課題を解決し、日本社会を発展させるためにも「自分たちでなにか貢献できれば」と思い事業を起こしました。
新谷哲:ありがとうございます。ここからは違う質問をさせていただきます。好きなもの、好きなことをお聞きして「テクノロジーとアート・歴史・旅行・アウトドア・ツーリング・ドライブ」とお答えいただきました。「テクノロジーとアート」に注目したのですが、大学時代に芸術学を学ばれたとお伺いしましたが、現在もテクノロジー・アートを体感していることはございますか?
御手洗大祐:私は、世の中を大きく変えていくドライバーは、いつも新しい技術だと思っています。例えば弊社のサービスで言えば、クラウドという技術が出来たからこそ、リモートワークがしやすい環境が作れるようになりました。最近では宇宙開発などが広がりを見せています。このような世の中を変えるインパクトがある新しい技術を見ることで、「次の世の中どうなっていくか」「自分たちの生活がどう良くなっていくのか」と着目しています。
新谷哲:ありがとうございます。座右の銘もお聞きして「原理は単純を、構造は複雑を極め、人は最も人らしく」と大変深いお言葉を選ばれています。こちらを選ばれた理由はございますか?
御手洗大祐:これは、士郎正宗さんが描かれている「APPLESEED」という漫画の中に出てくる言葉です。世界が荒廃した後に、アンドロイドと人間が共生する都市を作ろうとした一団が残した言葉で、プログラマーなどの職業に就いている方は好きな人が多いようです。私自身、ビジネスや、システムを作る時、この原理に基づいて行動することが正しいと感じています。システム設計を行ううえで、時々人間性が排除されてしまうことがあります。それでも、最終的には「使う人たちが人らしくあれるように」と、最初のコンセプト作りから意識することが大切です。あまり、原理が複雑だと誰からも理解をされません。皆が理解でき、人らしくあれる、そんなものを作れるよう座右の銘として心に持っています。
新谷哲:大変深い意味ですね。次が最後のご質問です。全国の経営者、これから起業する方に向け、経営者として成功する秘訣をお教えください。
御手洗大祐:私の中での成功する秘訣は2つあります。1つ目は信頼です。信頼を得るためにも人との約束は守り、期待に応えていく必要があります。そして、得た信頼を失わないためにも、間違ったことはやってはいけません。上場も信頼を頂くための一つのステップです。そこが担保できていることで、ご相談も頂け、ご相談もさせて頂きやすいと思います。何よりも、まず信頼を得るということが非常に大切です。2つ目は、諦めずにやり切る力です。私は、以前「@コスメ」という化粧品のレビューサイトを運営する株式会社アイスタイルで、非常勤の取締役を長い間務めていました。アイスタイルさんも、上場するまでには3回のチャレンジをしました。代表の吉松徹郎さんが上場挨拶で強調していたのは、粘り強さ、諦めない、実現するまでやるというお話です。アメリカでは、これらを「GRIT(グリット)」という言葉で良く使われています。このやり抜く力と、信頼は仕事をやっていく上での中心として大事にしています。
新谷哲:私も信頼を大きくし、諦めないようにしなければと感じました。御手洗大祐社長、本日はありがとうございました。
御手洗大祐:ありがとうございました。
編集後記
今回は、御手洗大祐社長でした。2020年9月、東証マザーズに上場をされたばかりの社長様です。お話を聞いていると、NTT時代にアメリカでVCとのやり取り等々で学ばれたことを、着実に行動に移されていて素晴らしいです。会社を作って売って、上場を目指してVCや他社が入るなど、アメリカ流で資本主義らしいと感じました。さらに、成功の秘訣では「信頼」と「諦めない」とお答えいただきました。本当にその通りだと痛感しました。聡明で優秀な社長様で、私もこういう社長になりたかったのですが、全然なれていません……。是非皆さんも「信頼」と「諦めない」ことを大切に、共に成功社長を目指していきましょう!
御手洗大祐氏
rakumo株式会社 代表取締役社長
愛知県生まれ。父親の転勤の関係で、様々な国・地域で生活をされました。大学卒業後は、
日本電信電話株式会社(NTT)にご入社されます。その後、1999年バックテクノロジーズ株式会社を設立し代表取締役にご就任。そして、シーネットネットワークスジャパン株式会社の代表取締役社長を経て、2004年にはrakumo株式会社の前身となる、株式会社日本技芸を設立され代表取締役社長にご就任されました。2020年9月には、東証マザーズに上場を果たされました。また、株式会社アイスタイル社外取締役を務められるなど、幅広い活躍をされています。
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本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
今回は、御手洗大祐氏(rakumo株式会社 代表取締役社長)の経営者インタビューを取り上げました。
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