成功経営者インタビュー

経営者インタビュー 寺澤康介氏(ProFuture株式会社 代表取締役社長)

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、寺澤康介氏(ProFuture株式会社 代表取締役社長)です。

6万人以上の会員を持つ日本最大級の人事ポータルサイト「HRプロ」、約15,000人が参加する日本最大級の人事フォーラム「HRサミット」を運営する、ProFuture株式会社 代表取締役社長の寺澤康介氏にお越しいただきました。好きなことに「仕事」と挙げるくらい、経営者としての仕事に邁進されている寺澤康介氏は、「いかに仕事を楽しくできるか」が重要だと言います。これから起業を志す方・経営者の皆様へのお言葉も、多くの修羅場をくぐり抜けてきたという寺澤康介氏ならではの力強さです。経営者インタビューをぜひお聞きください!

新谷哲:今回の経営者インタビューは、「HRプロ」で有名なProFuture株式会社の寺澤康介社長をお呼びしました。まずは、ご経歴をご紹介いたします。1986年慶応大学卒業後、就職情報会社役員等を経て、2007年に採用プロドットコム株式会社、後のHRプロを設立し、代表取締役に就任されます。人事ポータルサイト「HRプロ」、経営者向けサイトは「経営プロ」、日本最大級の人事イベント「HRサミット」「HRテクノロジーサミット」等を運営されている、人材採用関連では有名な経営者です。本日はよろしくお願いします。

寺澤康介:よろしくお願いします

新谷哲:それでは、最初の質問ですが、ご出身はどちらですか?

寺澤康介:生まれたのは兵庫県の神戸市です。幼稚園の時に伊丹市を引っ越しました。

新谷哲:空港のある伊丹市ですか?

寺澤康介:そうです。

新谷哲:小学校・中学校時代の幼少期というのはどんなお子さんでしたか?

寺澤康介:中学・高校で中高一貫の男子校に行きました。男まみれの中でサークルをやったり、友達と遊んだりする、ごく普通の男の子だったと思います。

新谷哲:高校時代の思い出はございますか?

寺澤康介:高校2年まで、剣道部に入っていました。高校3年からは受験のための勉強に入ったので、部活以外では特に何もしていません。

新谷哲:大学は慶応大学にご進学をされています。寺澤康介社長は見た目も格好良くて慶応ボーイという感じがします(笑)。

寺澤康介:いえいえいえ、全然そんなことないです(笑)。

新谷哲:慶応を選ばれた理由はございますか?

寺澤康介:私は地元の国立大学を受けて、私学は東京の大学を受けようと思いました。当時、兄が慶応に行っていたので、慶応を選びました。受験の結果は、地元の国立が落ちて、慶応に受かったから選んだという、非常に安易な理由です。

新谷哲:でも慶応ということは、頭もよろしかったということですよね?

寺澤康介:そんなことはないですよ、たまたまです。

新谷哲:大学時代はどんなことをして過ごされたのでしょうか?

寺澤康介:当時、新設の学科だった「人間関係学科」に入りました。人間を基軸にした学部で、心理学、社会学、哲学などを専攻しました。前半はまだまだ勉強していたのですけど、後半はあまり学校に行きませんでしたね(笑)。

新谷哲:人に関連する学問と聞きますと、現在のお仕事と通じるものがあるように思います。

寺澤康介:全くの偶然です。卒業後は進学して大学院に行こうと思っていましたが、大学院に落ちました。就職活動は社会経験の一環のような感じで行っていて、たまたま就職情報会社にだけ内定をもらっていました。お金を稼がないといけないので「1年ぐらい働いてみるか」と思い、人材業界に入ります。なので、大学で学んだ人に関連する業界に行こうなんていう頭は全くなく、偶然受けただけという形です。

新谷哲:では、大学で勉強したこととは全然関係ない方向に行こうとしたら、また元に戻ったみたいな感じのイメージですか?

寺澤康介:そうですね(笑)。しかし、大学時代に学んでいたことと、就職をしてから仕事は、全く別の内容です。大学の勉強が仕事で役に立ったということはありません。

新谷哲:新卒で就職情報会社に入られて、そのまま役員になったのですか?

寺澤康介:違います。最初に入った会社は14年ほどで辞めて、最後は部長でした。当時、株主が変わり、経営体制が大きく変わった時期で「この会社に残るのは嫌だな」と思って、7人の部長で独立します。それが2社目の会社になり、そこで私は常務になりました。

新谷哲:では、新卒で入られた会社から飛び出して、7人で起業した2社目で役員になったのですね。

寺澤康介:そうです。

新谷哲:業種としては、1社目と同じ就職情報系の会社ですか?

寺澤康介:同じ就職情報会社でした。

新谷哲:社会人になられてから、もしくは2社目で苦労したことはございますか?

寺澤康介:最初の会社は、就職する気がない中だったので、「何がやりたいか?」と聞かれて、「やりたいことは特にないです。でも営業はやりたくない」と言って採用されました。でも実際入ってみると「配属先は営業だ」と言われて、辞めたいと思いましたね(笑)。社会人になって半年ぐらいはもう生き地獄でしたが、やっていくうちに営業の面白さが分かってきました。「営業が一番面白いのではないか」と思うほどに面白くなった、というのが社会人のスタートでしたね。

新谷哲:営業を好きになったきっかけは何ですか?

寺澤康介:お客さんに対して媚びへつらって物を売らないと、商品は売れないのだと思っていました。でもある日、お客さんから「提案をされたものを全部やろう」と言われて、びっくりしました。お客さんに「なぜやってくれるのですか?」という話をしたら、「あなたを信用したから」と言われて、これは天にも舞うぐらい嬉しくて、営業の面白さに気づきました。それからは、営業に対する考え方、やり方がガラッと変わります。「お客さんの顕在的なニーズ、そして潜在的なニーズまで引き出して、提案をして受け入れてもらい成果に結びつけていくことが仕事としては一番面白い」と、完全に考え方が変わりました。

新谷哲:その時の経験で、経営者の仕事にも通ずる部分を得られたのですね?

寺澤康介:そうです。ビジネスの基本は営業です。私は営業を嫌っていたので、無理にでも営業をやり、その面白さに気付けたことは私の財産です。

新谷哲: 2社目の常務をやられた後、2007年に起業されています。2社目では常務という経営幹部だったと思うのですが、辞めてまで経営者になろう、起業しようと思った理由はございますか?

寺澤康介: 2社目の会社は、前の会社をどんどん退職する人が出て、そこの受け皿になったような会社だったのです。なので、やることは同じ就職情報。当時私は「インターネットビジネスが非常に面白いな」と思っていたのですが、ある程度収益が出てからにしようと考えました。ところが、ある程度収益が出てきた時に、私のやりたいインターネットビジネスが通らないのです。「船頭を多くして船を動かす」の典型のような形で、「7人の思惑が一致せず大胆な手を打つことができない」と感じ、自分で会社を作り経営をスタートしました。

新谷哲:その時起業した会社が、現在のProFuture株式会社ですが、起業当初の構想通りに進んでいますか?

寺澤康介:そんなことは、全くないです。

新谷哲:当初はどんな構想でいらっしゃったのですか?

寺澤康介:採用担当者のための情報を提供する会社になろう、と構想しました。当時私は業界の問題点というのを感じていて、客観中立的な立場で情報を出そうとしました。でも採用の問題は、採用担当者だけではなく人事全般に関わることなので、最初は人材育成、次に人事管理、それからシステムと広がっていきました。当初の構想は、恐らく半分以上は捨てています。

新谷哲: ProFuture株式会社では、どのような事業をされているのですか?

寺澤康介:採用担当者の方をたくさん集めて、その方々をターゲットにしている採用ビジネスをやっています。就職ナビ会社や転職ナビ会社、適性検査の会社もあれば、プロモーションの制作会社など、様々な企業のマッチング事業からスタートしました。その後、人事全般へと事業領域を広げました。人事担当者には、様々なサービスを見つけやすい場を提供。サービスを提供する会社には、ターゲットと効率的に出会える場を提供することで、双方にとって良いマッチングができる事業です。経営や人事に役立つ情報提供をしながら、その方々に対してサービスを提供したい会社とマッチングをすることが、基本的なビジネスモデルになります。

新谷哲:起業してからの苦労話は何かございますか?

寺澤康介:私は新しいことが好きなので、どんどん新しいことをします。でも新しいことをしようとすると、社員が反対し、なかなか同意が得られない。それを説得し、新しいことをやってもらうことが一番大変です。でも、それがやりがいだと思います。

新谷哲:経営者ならではのご苦労ですね!ところで、違うご質問させていただきます。好きなこと・好きなものに「美味しい食事・お酒」いただきましたが、お酒は結構毎日のように飲まれるのですか?

寺澤康介:飲みますね。

新谷哲:私と一緒です(笑)。他にも好きなことで、「仕事・会話・旅行・読書」とお答えいただきました。仕事というのが、寺澤康介社長らしい素晴らしい答えだと感じます。仕事は大好きなのですか?

寺澤康介:経営者になれば平日はもちろん、土日でも仕事が頭から離れないです。それを嫌だと思ってやっていると人生面白くないので、いかに仕事を楽しくやるかを考えています。同じ仕事をやっていても、イヤイヤやっている人と、楽しくやっている人なら、楽しくやっている人の方が良いです。なので、いかに楽しくやるか、楽しく思える仕事にするかを心がけています。

新谷哲:私も見習って、仕事好きにならないといけないなと思います。次に座右の銘ですが「明けない夜はない」。なぜこれを座右の銘にされたのですか?

寺澤康介:会社を起業する前から、修羅場が結構ありました。若い時ほど、その修羅場に対して「辛い・逃げ出したい・厳しい・どうなってしまうのだろう」と精神的に追い詰められました。でも、ひと越えすると精神的にタフになり、同じようなことがあっても「あれは経験しているな」と思えるようになる。そういう修羅場を経験していくと、大抵のことは「よしよし。大変だからより自分も周りも成長できる機会だな」とポジティブに捉えるようになってくるので、選びました。

新谷哲:座右の銘も、身につけられた考え方も素晴らしいです。最後の質問なのですが、全国の経営者、これから起業する方に向けて、経営者として成功する秘訣・起業成功の秘訣をお教えいただけますか?

寺澤康介:単純ですけども早くやった方が良いです。立ち上げるその領域によりますが、昔と比べると、立ち上げ費用が低くなり、起業のリスクは低いと思います。しかも、非常に変化の激しい時代の中で、会社にどっぷり浸かっていても、本当に必要なものは簡単には身に付きません。そういう中で、1人でやってみると色々なことが経験できるし、それを乗り越えることで強さ生まれます。なので、フェイルファースト、早く失敗して、経験をすることがいいと思います。もちろん、財産を全て失ってしまう失敗は怖いでしょうから、身の丈に合うところからでも良いので、起業することをおススメします。これは若い人だけでなく、高齢の方にもお勧めしています。経営者になることは大変だけど、得るものもすごくあるし、これからの人生を考えるとやって損はないです。やってみて、失敗して、いかに改善・改良をしていくか。PDCAを回すことを繰り返し、粘り強くやれるかが大事だと思います。

新谷哲:私も、改善・改革をしながら事業を進めたいと思います。寺澤康介社長、本日はどうもありがとうございました。

寺澤康介:どうもありがとうございました。

編集後記

寺澤康介社長は、創業経営者らしい創業経営者でした。また、私と経歴が似ています。私も前は東証一部上場企業の常務までやったのに、そこを飛び出て創業しています。ですので、寺澤康介社長のお話は、非常に勉強になりました。是非皆様も、私と一緒に寺澤康介社長の真似をして、成功する経営者になりましょう。

寺澤 康介 氏
ProFuture株式会社 代表取締役 HR総研所長

1986年慶應義塾大学文学部人間関係学科を卒業後、就職情報会社文化放送ブレーン入社。営業部長、企画制作部長などを経て、2001年文化放送キャリアパートナーズを共同設立。常務取締役を経て、2007年採用プロドットコム(現社名=HRプロ)を設立、代表取締役社長に就任。約25年間、大企業から中堅・中小企業まで幅広く人材採用のコンサルティングを行う。

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本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
今回は、寺澤康介氏(ProFuture株式会社 代表取締役社長)の経営者インタビューを取り上げました。

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