成功経営者インタビュー

経営者インタビュー 佐々木圭一氏(株式会社ウゴカス 代表取締役社長)

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、佐々木圭一氏(株式会社ウゴカス 代表取締役社長)です。

今回は、シリーズ127万部を超えるミリオンセラー作家、『伝え方が9割』の著者である、佐々木圭一氏にお越しいただきました。上智大学大学院を卒業後、株式会社博報堂入社。伝説のクリエイター、リー・クロウ率いる、米国TBWAを経て、2014年クリエイティブ ブティック「ウゴカス」を設立。日本人初、米国の広告賞「One Show Design」で金賞を獲得。カンヌ国際クリエイティブアワードにて計6つのライオンを獲得し、国内外で合計55のアワードを受賞 されています。現在では日本のコミュニケーション能力をベースアップさせることを、ライフワークとしている佐々木圭一社長ですが、幼少期は他人とコミュニケーションを取るのが苦手だったそう。コピーライターとしての確かな実績に基づいた、「経営者として成功する秘訣」は、大変奥が深いお話をいただきました。ぜひ経営者インタビューお聞きください!

新谷哲:今回の経営者インタビューは、127万部突破のベストセラー「伝え方が9割」の著者である佐々木圭一社長です。まずは経歴をご紹介します。上智大学大学院を卒業後、株式会社博報堂に入社。その後、2014年にはクリエイティブブティック「ウゴカス」を設立し、日本人初のアメリカの広告賞「One Show Design」で金賞を獲得されていらっしゃいます。その他、カンヌ国際クリエイティブアワードにて6つのライオンを獲得し、国内外で合計55のアワードの受賞をされています。著書である「伝え方が9割」は127万部を突破しており「情熱大陸」などテレビ番組にも多数出演されていらっしゃる素晴らしい経営者です。佐々木圭一社長、本日はよろしくお願いいたします。

佐々木圭一:よろしくお願いします。

新谷哲:最初のご質問です。神奈川県横浜市出身ということですが、小学校・中学校時代はどのようにお過ごしになりましたか?

佐々木圭一:転校生だったので、すでにできているコミュニティに入らねばならないことに苦労しました。

新谷哲:何回ぐらい転校されたのですか?

佐々木圭一:小学校の時と中学校の時にしています。

新谷哲:いじめを受けたことはございますか?

佐々木圭一:話をするだけで笑われるという経験をしていますので、休み時間が一番辛かったです。人と話をしないといけない時間でしたので。

新谷哲:では、現在は話し方の先生でいらっしゃいますが、当時は話すことが好きでなかったのですね。

佐々木圭一:人と話すのがすごい怖かったです。その反動から、「どうやったら上手に話ができるようになるか?伝えられるようになるか?」を真剣に考えました。

新谷哲:ちょっと驚きでございます。高校時代はどのようにお過ごしになりましたか?

佐々木圭一:高校時代は勉強と、あとは山を登っていました。

新谷哲:山に登ると言うと、登山部に入られていたのですか?

佐々木圭一:はい。

新谷哲:なるほど。大学・大学院は上智大学に進まれていますが、選ばれた理由はございますか?

佐々木圭一:上智大学は文系ではなく、理系で入りました。理系を選んだ理由は、文系の微妙なニュアンスがよく分からなかったのです(笑)。今でいうと、「コミュ障」と言われているカテゴリーの人間でした。文系は答えが2つあったりするのに対し、理系は答えが1つしかありません。それがすごく心地良かったのです。就職活動との時期になると、「自分はどんな仕事をするのか?どんな人生にしたいのか?」を考えました。進路について悩んだ時に「本当はもっと人とコミュニケーションできるように変わりたい」ということに気付きました。

新谷哲:理系というのも驚きですが、「コミュ障」という話はもっと驚きです。大学ではどのようなことを学ばれたのですか?

佐々木圭一:機械工学、今でいうとロボットを勉強していました。人とコミュニケーションするより、ロボットと一緒にいるほうが心地良かったです(笑)。

新谷哲:大変新鮮で、驚きのお話です(笑)。

新谷哲:卒業後は博報堂に入社されますが、これは「コミュ障」を直すために選ばれたのですか?

佐々木圭一:そうですね。自分のコミュニケーション能力を上げられそうな会社だったので、博報堂に入社しました。

新谷哲:博報堂は何年いらっしゃったのですか?

佐々木圭一:博報堂は15年いました。

新谷哲:その15年間で学ばれたことは何でしょうか?

佐々木圭一:コピーライターという仕事をしていました。15年間、言葉と毎日向き合い、プレゼンを毎日のようにしていると、「どのように言ったらクライアントがOKと言いやすいのか」ということが分かるようになりました。

新谷哲:では「伝え方が9割」の大本は、博報堂時代に学ばれたことなのですか?

佐々木圭一:学んだというか、ある時、気付いたのです。何か月も書くコピーが全部ボツになることが続き、ストレスが溜まりプリンを1日に3個食べていた時でも、欠かさず続けていたことがあります。それは「このフレーズが良いな」と思った言葉をノートに書くことです。例えばブルース・リーの「考えるな、感じろ」や、田村亮子選手の言葉の「最高で金、最低でも金」。そして、ある日突然「どこか似ている」と思ったのです。新谷社長は何だと思いますか?

新谷哲:ずぶの素人なので、よく分からないです。

佐々木圭一:両方とも正反対の言葉が入っているのです。ブルース・リーは「『考える』に対して『感じる』」。田村亮子選手は「『最高』に対して『最低』」。そのことに気付いたときに「もしかしたら法則があるのか?言葉の中に正反対の言葉を入れると、印象深い言葉になるのではないか?」と思ったのです。例えば「あなたが好きです」ではなく、「嫌いになりたいのに、あなたが好き」と言われたら、普通に「あなたが好き」と言われるよりもドキッとします。その時に、「法則を発見できたら、自分でも魅力的なコピーを作ることができる」と考えたのです。15年間博報堂に勤め、その後、起業して経営者として活動した5年間。合わせて20年間を通して見つけた7つの法則をまとめたものが「伝え方が9割」だったのです。

新谷哲:お聞きしていると、佐々木圭一社長は論理性が高いことが伝わってきます。素質があったから「伝え方が9割」が書けたのですね。その後、博報堂を辞めて株式会社ウゴカスを起業され経営者となられますが、どういう経緯で起業し経営者となられたのですか?

佐々木圭一:きっかけとなったのは、「伝え方が9割」が出て、それが20日間ぐらいで10万部ぐらい売れたことです。そこから、自分の周りが動き出したという感覚があります。例えばテレビで取材を受けたり、講演の依頼をいただくようになります。アクションを起こす時だと感じたので、起業して経営者となりました。

新谷哲:「伝え方が9割」の出版がきっかけとのことですが、なぜこの本を出そうと思ったのですか?

佐々木圭一:「ビジネス書を出したい」という気持ちは昔から持ち続けていました。上智大学で一般の人向けに講座をしているとき、ダイヤモンド社の土屋さんという編集者が聞きに来てくれたことが出版のきっかけです。

新谷哲:「伝え方が9割」のお話を聞いていると、経営者の皆様も本を出したほうが良いと思えてきます。「伝え方が9割」が127万部も売れた理由を、佐々木圭一社長はどのように分析されていますか?

佐々木圭一:再現性があることです。本を読まれた方からは、「読んだら即、自分のビジネスで使える」というお話をいただきます。また、経営者の方が多く買ってくださります。ある経営者の方は、「3000人の従業員全員に『伝え方が9割』を買って配った」という話をしてくださいました。あとは、頑張って育てたのに従業員が辞めてしまう、と悩まれる経営者が「自分の伝え方が悪いのかな?」と思い買われています。人が辞める理由の70%は「上司とのコミュニケーションが上手くいっていないから」と言われていますね。

新谷哲:少し違う質問をいたします。事前に「好きなもの・好きなこと」をお聞きしたところ「プリン・朝のランニング」とお答えいただきました。先程プリンのお話もございましたが、今は1日3個も食べていらっしゃいませんよね(笑)?

佐々木圭一:今もプリンは好きですが、3つは食べていないですね(笑)。

新谷哲:やっぱりストレスで食べていただけですか?

佐々木圭一:そうですね。当時、僕に甘かったのがプリンだけでした(笑)。

新谷哲:かわいらしい面がおありですね(笑)。「朝のランニング」もお好きとおっしゃいましたが、毎朝されているのですか?

佐々木圭一:週に2回ですね。土曜日か日曜日に1回と、平日に1回走っています。「なるべく良いコピーを作りたい。どうすれば頭の回転を上げられるか?」と試して、一番良かったのがランニングだったのです。不思議なことに、ランニングする前と後では、出てくるコピーのクオリティが違います。

新谷哲:なるほど。座右の銘もお聞きしたところ「二段階ジャンプ」とお答えいただきました。大変面白いのですが、なぜこの言葉を選ばれたのですか?

佐々木圭一:これは仕事をしていく上での、後付けなのです。例えばランニングをするにしても、10km走ろうというふうに決めて、でも10km以上走るんです。そうすると目的としている体力よりも、もう一歩上に上がれます。決めたところよりも、もう一歩ジャンプをする、ということで選びました。

新谷哲:座右の銘の理由からも、頭脳明晰だと感じました。次が最後の質問です。全国の経営者、これから起業する方に向けて、経営者として成功する秘訣・方法をお教え下さい。

佐々木圭一:経営者として成功する秘訣・方法は「クライアントの言っていることをきちんと聞いて、深くそれを理解する」です。コピーライターの仕事をしていると、競合がいる仕事というのがあるのです。起業してからの成績を数えたのですが、20勝2敗で、勝率が9割でした。なぜ勝っているのかを考えたとき、競合相手は「クライアントの言っていることを聞いていない」ことに気付きました。例えばレストランに行って「カレーライスをください」と言ったらシェフが出てきて「うちはラーメンがおいしいからラーメンを食べてください」とラーメン出すようなものです。どんなに素晴らしいラーメンでも「ラーメンじゃなくてカレーが食べたい」と思いますよね。クライアントが求めているものと、違うものを出してしまうことは多いです。僕の場合は、カレーを食べたいと言われたら「いかにしてクライアントの好みに合ったカレーを作ろうか」を考えて提案をするようにしています。そこで勝率に出ていると思いますので、「クライアントの言っていることをきちんと聞いて、深くそれを理解すること」が経営者として成功する秘訣・方法だと思います。

新谷哲:「伝え方が9割」にも通ずる部分なので、経営者の皆様も「伝え方が9割」はお買い求めいただければともいます。佐々木圭一社長、本日はありがとうございました。

佐々木圭一:ありがとうございました。

編集後記

佐々木圭一社長はコミュニケーションより論理性が高い、頭脳明晰な経営者でした。「伝え方が9割」も論理的に作られているので、どなたでも再現できるのだと感じます。経営者の皆様も「伝え方が9割」を上手く使い、部下やお客様を動かしてみてはいかがでしょうか?

佐々木 圭一 氏
株式会社ウゴカス 代表取締役社長

上智大学大学院を卒業後、株式会社博報堂入社。伝説のクリエイター、リー・クロウ率いる、米国TBWAを経て、2014年クリエイティブ ブティック「ウゴカス」を設立。日本人初、米国の広告賞「One Show Design」で金賞を獲得。カンヌ国際クリエイティブアワードにて計6つのライオンを獲得し、国内外で合計55のアワードを受賞。著書『伝え方が9割』はビジネス書ランキング年間1位(紀伊國屋書店新宿本店調)シリーズ127万部突破。「世界一受けたい授業」「情熱大陸」などTV出演多数。日本のコミュニケーション能力をベースアップさせることを、ライフワークとしている。

※本インタビューへの出演をご希望の方はこちらよりご応募ください。

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
今回は、佐々木圭一氏(株式会社ウゴカス 代表取締役社長)の経営者インタビューを取り上げました。

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