成功経営者インタビュー

経営者インタビュー 森透匡氏(株式会社クリアウッド 代表取締役)

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、森透匡氏(株式会社クリアウッド 代表取締役)です。

今回の経営者インタビュー、経営者の悩み解決コンサルタントとして事業を経営される、株式会社クリアウッドの森透匡社長にお越しいただきました。千葉県市原市出身、野球少年だったという森透匡社長は、高校卒業後、「刑事になりたい」という意思を叶え警察へ就職。刑事として20年勤務した後、東日本大震災時に広域緊急援助隊の中隊長として派遣された経験を機に、一大決心の上で起業し経営者となりました。「信じた汗は裏切らない」という強いお言葉に勇気をいただけます。元刑事という異色の経営者である森透匡社長の経営者インタビューをぜひお聞きください!

新谷哲:今回の経営者インタビューは、元刑事という異色の経歴を持つ経営者、株式会社クリアウッド代表取締役の森透匡社長です。まずは経歴をご紹介します。警察官として27年、うち刑事として20年勤務。主に知能犯・経済犯担当が長く、政治家・経営者、公務員などの多種多様な人々の取り締まりなどを担当されました。東日本大震災では広域緊急援助隊の中隊長として福島に派遣された後、経営者の悩み解決コンサルタントとして起業して、経営者となられます。「嘘の見抜き方」「人間心理の見抜き方」などの講演を毎年180回以上されております。本日はよろしくお願いいたします。

森透匡:よろしくお願いいたします。

新谷哲:最初のご質問です。千葉県の市原市ご出身とのことですが、小学校・中学校時代はどのようにお過ごしになりましたか?

森透匡:小学校・中学校は普通の野球少年という感じです。

新谷哲:高校は千葉県の高校に進まれたようですが、高校時代はどのようにお過ごしになりましたか?

森透匡:甲子園目指して野球をやっていたので、もう野球ばっかりやっていました(笑)。

新谷哲:小学校から高校まで、野球漬けだったのですね(笑)。大学はどちらに進まれましたか?

森透匡:大学は行っていないです。高卒で、警察官になりました。

新谷哲:高校から警察官になろうと思った理由はございますか?

森透匡:もともと刑事になりたかったことと、親の勧めもあって警察官になりました。

新谷哲:刑事になりたいと思われたのは、何かのドラマを見てですか?

森透匡:ご想像の通り、刑事ドラマに憧れて警察官になりました(笑)。

新谷哲:なるほど(笑)。警察官になって最初の仕事は、いわゆる普通のお巡りさんですか?

森透匡:そうです。警察学校を卒業すると交番勤務を行い、その後、希望する部署に分かれていきます。僕は刑事希望だったので、23歳ぐらいの時からもう刑事になりました。

新谷哲:森透匡社長は優秀なので、担当されたのは知能犯・経営犯担当だと思うのですが、どの分野を担当されたのですか?

森透匡:優秀かどうかは分かりませんが、刑事部の捜査第二課を希望して配属されました。刑事部は、捜査一課~捜査四課までがあり、一課は、強盗犯や殺人事件を担当。三課は、泥棒を担当。四課は暴力団担当と、事件の内容が異なります。僕が配属された捜査二課は知能犯を担当する部署で、詐欺とか横領とか選挙違反とか贈収賄事件などを扱いました。

新谷哲:森透匡社長は、預金保険機構に出向されたとお聞きしましたが、これは珍しいのではないですか?

森透匡:そうですね。住専問題で銀行がバタバタ潰れた時代に、「経営者の責任追及をしなきゃおかしいだろう!」ということで、各省庁から人が集められ破綻処理にあたったことがありました。それで警察からは知能犯担当の刑事が出向しました。千葉県警からは僕1人が出向しましたが、警視庁や他の県警からも出向しています。

新谷哲:その出向時代の経験を、経営者として活かしている部分はございますか?

森透匡:いろんな人と仕事しましたので、活きている部分はあるかもしれません。

新谷哲:東日本大震災の時は広域緊急援助隊の中隊長として福島に行かれて、福島第一原発の水素爆発にも遭遇されたとお聞きしました。これも「知能犯を担当された方が派遣されるのか?」と驚いたのですが、選ばれた理由はございますか?

森透匡:たまたま、援助する部隊の責任者として異動したのです。警察の世界にも色々な部署があり、本当にたまたま異動して、1か月後に震災が起こり、部下64人を連れて福島に派遣されます。福島で様々なことを経験する中で、「生きているうちに挑戦するのも面白いのではないか?」思いました。実は、もともと「起業して経営者になりたい」という気持ちを持っていました。

新谷哲:その「起業して経営者になりたい」と思われたのは、どのくらいの時期ですか?

森透匡:35歳で警部になるなど、警察官として階級は上げていたのですが、僕は高卒で警察に入ったので、警察の組織しか知りませんでした。民間で働いたことがないので「何かもっと面白いことできるのではないか?」という自分に根拠のない自信がありました。ある意味不謹慎なのですが、震災の現場を見て「人間なんて簡単に死んじゃうんだ。生きているうちにもっと挑戦しても良いのではないか?」と思い、半年ほど起業や経営の勉強をして、経営者になりました。

新谷哲:引き止めや反対などは無かったのですか?

森透匡:「本当に辞めるの?」みたいなことはありましが、「起業して経営者になる」と決めていたので、「辞めます」と言って辞めた感じです。

新谷哲:現在は「嘘の見抜き方」「人間心理の見抜き方」などをお教えする刑事塾という事業を経営されていますが、起業して経営者となることを決めた時点で、この事業の経営をしよう、と考えていたのですか?

森透匡:起業や経営の勉強をする中で、「自分には何ができるのか?」を考えました。元刑事で経営者というと、探偵や警備業者をイメージする方がいますが、「もっと違った形で世の中に貢献できる仕事はないか?」を考えました。刑事という仕事を紐解いていくと、常に色々な人と接していることに気が付きます。話を引き出したり、言いたくないことを言わせたりしているので、「刑事とはコミュニケーションの専門家だ」と思ったのです。そのスキルの中で何が一番面白いかを考えて、「世の中に嘘の見抜き方って教えている人いない」ので、「嘘を見抜く技術を体系的に伝えることは世の中のためになる」と、刑事塾の事業を経営することを決めました。

新谷哲:弊社でも人材採用していると、「この人は本当にそういう経歴なのか?」と疑問に思うことはあるので、素晴らしい着眼点です。嘘を見抜くポイントとは、どのようなものなのですか?

森透匡:嘘にはポイントがあり、嘘を見抜く手順があるのです。どう見抜くかというと、嘘のサインを見抜くのです。質問に対して嘘をつくと、嘘のサインが表れます。この嘘のサインが2つ以上表れたら「嘘をついている可能性が高い」ので、さらに解明するための質問をしていく、という手順です。嘘のサインは仕草と話し方に出ます。

新谷哲:私、嘘が見抜かれているのではないかと、ちょっと怖くなってきました(笑)。

森透匡:よくそのように言われますが、嘘をつく場面ではないので大丈夫ですよ(笑)。経営セミナーで使う例え話をしますが、「結婚している旦那さんがいます。ある夜、ちょっとやましい気持ちがありまして、若い女性と2人でお酒を飲んでいました。何があったか分からないが、深夜ご自宅に帰りました。普段寝ているはずの奥さんがなぜか起きて待っていまして、お父さん、今までどこで誰とお酒飲んできたの?」と質問します。この質問がスッと入った瞬間に、旦那さんは「やばい」と思い、嘘の反応が表れます。このような嘘を付く場面でない限り、嘘のサインは現れないので安心してください。

新谷哲:なるほど、安心しました(笑)。森透匡社長は、これからどのような事業の経営をしていこうと考えておりますか?

森透匡:元刑事の経営者はあまりいませんので、刑事からイメージできるサービスを提供する事業を経営していきたいと思っています。嘘を見抜く技術以外にも、探偵のような調査や防犯面など、そのような分野の事業を経営して、事業拡大していきたいです。

新谷哲:ここからは、違う質問もさせていただきます。事前に好きなもの・好きなことをお聞きしましたら、「お酒・カラオケ」とお答えいただきました。お酒はどのくらい飲まれるのですか?

森透匡:お酒は人並みです。元刑事と聞くと「すごい飲むのではないか?」と思われる方が多いのですが、普通です。

新谷哲:体育会系なので、すごい量を飲むと思っていました。

森透匡:いえいえ、そんなことないです。人並みに飲みますね。カラオケも人並みに歌うという感じですね。すみません、話がつまらなくて(笑)。

新谷哲:いえいえ(笑)。次に座右の銘をお聞きしたところ「信汗不乱」。私は初めてお聞きする言葉ですが、どのような意味でしょうか?

森透匡:もう亡くなった方ですが、オリックスの仰木監督が造った造語です。「信じた汗は、流した汗は裏切らない。一生懸命汗を流せば必ずその望みは叶う」という意味です。

新谷哲:こちらを選ばれた理由はございますか?

森透匡:僕も警察に27年おり、小学校から高校まで野球をしていたので、一生懸命やっていれば必ずその結果は返ってくると信じています。一生懸命やることが大事だと思うので、「信汗不乱」を選びました。

新谷哲:なるほど、大変勉強になります。次が最後の質問になります。全国の経営者、これから起業する方に向けて、経営者として成功する秘訣・方法をお教え下さい。

森透匡:「諦めないでコツコツやっていくこと」が、経営者として成功する秘訣・方法だと思います。経営者として6年目ですが、経営者って孤独で、色々な悩み事があり苦労も多いですが、非常に面白い仕事だと思っています。日々、色々なことが起こりますが、諦めたら終わりです。これは刑事時代の事件捜査も一緒で、もう諦めた瞬間に絶対に犯人は捕まりません。なので、「諦めないでコツコツやっていくこと」が経営者として成功の秘訣・方法だと思っています。

新谷哲:簡単にお話していらっしゃいますが、深いお話でした。私も諦めずにやっていきたいと思います。森透匡社長、本日はありがとうございました。

森透匡:ありがとうございました。

編集後記

森透匡社長のインタビューをして、「嘘を見抜かれているのではないか」とドキドキしていました。「嘘をつく場面ではないので見抜けない」とおっしゃっていましたが、それでもドキドキするので、人の心理は難しいです。森透匡社長は大変真っ直ぐな目で、純粋に人を見ているからこそ、嘘を見抜けるのだと感じました。東日本大震災を体験され「人間何があるか分からない、もっと挑戦したい」というお話を聞き、「その体験が経営に活きているのだ」と感じました。私も「信汗不乱」、諦めずに経営を続けていきたいと思います。

森 透匡 氏
株式会社クリアウッド 代表取締役

警察の元警部。主に知能・経済犯担当の刑事を約20年経験。刑事課長、県警本部課長補佐、警察庁(管区)課長補佐などを歴任。刑事時代には国政選挙などの選挙違反事件、首長や公務員による贈収賄事件、数十億円被害の大型詐欺事件や業務上横領事件など多数の事件捜査に従事。刑事約20年の経験の中で政治家、詐欺師、横領犯、銀行幹部や行員など多種多様な人物の取調べや事情聴取を行い、人間心理やウソの見抜き方を体得。
27年勤めた警察を退職して独立し、刑事時代に培った知識、スキルをビジネスで役立ててもらうために「刑事塾」という学びの場を開講。「ウソ(人間心理)の見抜き方」を主なテーマに東洋大学、東京商工会議所、千葉県税理士会、日本政策金融公庫、みずほ総合研究所、朝日新聞社、日経懇話会、東京都宅建協会、神戸製鋼所、JXエネルギー、日本電気(NEC)、富士通、鹿島建設、大和ハウス工業などの各種団体、企業から依頼を受け、毎年全国170か所以上で講演・セミナー・企業研修を行い「究極の心理学だ!」「おもしろい!」と人気を博している。テレビ朝日「モーニングバード」、フジテレビ「ノンストップ」、読売新聞、日経新聞などメディアへの出演、掲載も多数。

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本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
今回は、森透匡氏(株式会社クリアウッド 代表取締役)の経営者インタビューを取り上げました。

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