経営者インタビュー 平野敦士カール氏(株式会社ネットストラテジー 代表取締役)Vol.1|経営ノート

経営者インタビュー 平野敦士カール氏(株式会社ネットストラテジー  代表取締役)Vol.1|経営ノート

「社長に聞く!」経営者インタビュー 〜活躍する現役社長に、経営者としての半生をお聞きしました!

本コーナーで掲載する経営者インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集しています。今回、ご紹介する経営者は、ネットストラテジーの代表取締役社長、平野敦士カール氏です。ベストセラー「プラットフォーム戦略」の著書であり、「ビジネス集中講義シリーズ」など、経営者必読の本を多く執筆されています。そんな平野敦士カール氏の生の声が聴けるインタビューは、経営者の皆様にとって多くのヒントを得ていただけることでしょう。(2017年1月配信)


 

新谷哲:私たちは全国18万人を超える経営者向けに情報発信をしている、経営者向けネットメディアを運営しています。常日頃、経営者様とお会いすると「経営者は孤独だ」、「経営者は悶々と悩むもの」、「どう決断すればいいか経営者として悩む」といった声が多く聞かれます。 その答えを出すために、経営者のインタビューをお届けすることで一助となればと思い、この番組を始めました。多くの経営者様、経営者を目指す方、役員幹部の皆様にお聞きいただき、社長業とは何かを考えてほしいと思っております。 1回目は、私が大変尊敬している平野敦士カール氏です。本日はよろしくお願いいたします。

平野敦士カール:はい、よろしくお願いいたします。

新谷哲:まずは、平野敦士カール氏の経歴をご紹介させていただきます。平野敦士カール氏は東大経済学部を卒業後、日本興業銀行にお勤めになられ、その後NTTドコモに移られ、iモード企画部担当部長として、iモードを立ち上げられました。

その後、ハーバードビジネススクール教授陣と株式会社ネットストラテジーを創業し、かの有名な「プラットフォーム戦略」を執筆なさった先生が平野敦士カール氏です。それではまずご質問をさせていただきます。

ご経歴からですが、麻布高校、東大から通常だと官僚などを目指されるのではないかなと思ったのですが、何か日本興業銀行にご入行された理由はございますか?

平野敦士カール:先々週亡くなられたのですが、大学で貝塚啓明さんという東大名誉教授のゼミに入っておりまして、その方が金融財政の日本の大家だったのです。そういう意味では金融論をずっと大学の時から勉強しておりましたので、金融に行こうかなと思いました。

同じ私のゼミの同期が14人ぐらいいるのですが、うち11人が金融に行きまして、興銀も3名ですかね。あと日銀とか、他も銀行が多かったのです。それがあって、興銀に入社しました。当時は「天下の興銀」と言われていましたので、興銀に行ったという経緯でございますね。

新谷哲:じゃあ、金融分野で活躍しようというのが、一番だったということですね?

平野敦士カール:正直に言うと、あんまりよくわかっていなかったですね。

新谷哲:そうなのですか。

平野敦士カール:何がやりたいのかなというのもあまりなくて、何となく就職をしなければいけないと。初めは大学院に行くことも考えたのですが、一旦はちょっと世の中を見てみようと思い、何か特定の業種に絞るということができなかったのです。もちろんその時に、銀行以外にもJALさんとかも受けたのです。結局JALさんは組合が強すぎるということでやめて。

ただ夢があったので、私自身はJALに行きたかったのです。でも最終的には興銀が一番いろんなことができるのはないかと思いました。特に、業を興すというか、興業銀行ですので、何か産業を興すというところに非常に魅力を感じて、興銀マンになりました。

新谷哲:ありがとうございます。その後、興銀を辞められて、NTTドコモのほうに移られてiモードの立ち上げをしておられますが、何か興銀を辞められた理由ございますか?

平野敦士カール:そうですね。興銀では、主にプロジェクトファイナンス、投資銀行業務ですね。それから国際業務の本部に長くおりましたので、ずっと本店におりました。最後は、大蔵省関係の仕事も携わらせていただきました。そういう中で非常に停滞している状況がありました。ある程度新しいことをやりたいなと思って。正直に言いますと、当時アメリカも、某有名投資銀行のほうに内々定をいただいていたのです。ただドコモが、ちょうど公募だったのです。全くの公募で人を募集しているということだったので、当時まだ携帯電話というのが普及し始めた間もない時だったのです。ちょっと金融はもうある程度自分の中ではやり尽くしたなと思いまして。大体7年ぐらいやると飽きてしまう性格なのです。ちょうど14年近くおりましたので、じゃあ何か違うもうひとつ、自分のメジャーというか、専攻を見つけたいなと考えました。それを掛け合わせると面白いことができるのではないかなと思いまして、あえてドコモに行きました。

ただ、たまたま初めは投資を担当する部署にいまして、ほとんど新しい「経営企画部」というところがあったのですけど、そこからちょうど分かれたばかりの投資などを担当する部署に行きました。ちょうどiモードが2月。私が1999年の5月にドコモに入りました。iモードが始まって3か月ぐらいですかね。ですから立ち上げというよりは、なかなか立ち上がらなかったのです。その時に初めは投資という形でお手伝いをして、その後iモード企画部のほうに移りまして、担当部長ということでおサイフケータイの普及とか、あるいはベンチャーへの投資などもやっておりました。

Vol.2へ続く

 

[プロフィール]平野敦士カール氏(ネットストラテジー 代表取締役社長)
経営コンサルタント 株式会社ネットストラテジー代表取締役社長、社団法人プラットフォーム戦略協会代表理事。

麻布中学・高校卒業、東京大学経済学部卒業。日本興業銀行、NTTドコモiモード企画部担当部長を経て2007年ハーバードビジネススクールHagiu准教授とコンサルティング&研修会社㈱ネットストラテジーを創業し社長に就任。米国イリノイ州生まれ。ハーバードビジネススクール招待講師、早稲田MBA非常勤講師、BBT大学教授、楽天オークション取締役、タワーレコード取締役 ドコモ・ドットコム取締役を歴任。米国・中国・韓国・シンガポール他海外での講演多数。

平野敦士カール氏著書に『プラットフォーム戦略』(東洋経済新報社)、「ビジネスモデル超入門」(ディスカヴァー21)『新・プラットフォーム思考』『シリーズ 経営戦略・ビジネスモデル・マーケティング・金融・ファイナンス』(朝日新聞出版)など多数。韓国台湾中国タイなど海外でも翻訳出版されている。

 

本インタビューは、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の経営者インタビューを編集したものです。文中に登場する社名、肩書、数字情報などは、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

今回は、ネットストラテジーの代表取締役社長、平野敦士カール氏の経営者インタビューを取り上げました。

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