企業風土の築き方！社員を巻き込んでチャレンジングな会社を作る方法

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く！in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容：「スタッフに挑戦する素晴らしさを伝えるにはどうすればよいですか？」

• ご相談者：M様
• 業種：フラワーショップ
• 従業員数：5人

新谷さんはじめまして、Mと申します。この春「新しい形を届ける」をコンセプトにしたフラワーショップを立ち上げ、実店舗に合わせ斬新なスタイルのオンラインショップを開設しました。ビデオ通話で実際に使用するお花をセレクトし、フラワーアレンジメントが仕上がるまでの過程をご覧いただけ、後日に品をお届けするというものです。ご利用いただいた方からは「とても癒やされる」とのお声を頂いていて受注も順調です。そこでこの度、新たな商品として「ベジタブルフラワー」という、野菜をアレンジメントする商品を企画しました。しかしスタッフからは「売れる気がしない」と反発の声が上がっています。花だけを専門にしてきたスタッフたちにも、新しいことへ挑戦する素晴らしさを伝えるにはどうすればよいのでしょうか？

ご相談者へ回答（回答者：新谷 哲）

社員達が新しいことへ挑戦する企業風土を築くのは、なかなか一筋縄ではいきません。まだ会社を立ち上げたばかりですので、周りの意見を取り入れず強行してしまえば、振り返ると誰もついて来ないということもありえますので、慎重に仕組みを整えていきましょう。そこで一番重要となってくるのが、企業理念をきちんと作り上げることです。そこに貴社のコンセプトを明示し、浸透を図っていくことが重要です。

弊社には、「WizBizスピリッツ」という企業理念があります。毎日の昼礼（朝礼）で、社員は理念に沿ったエピソードを話し、それに対して私がコメントをするということをしています。社員が企業理念について考える時間を設け、繰り返しその意義を伝えていくことで、求める人材へと育ち、合わない者は去っていきます。社員数も5名とのことですので、ちょうど1週間で回せると思うので、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか？そこで、共感が得られず辞めていく社員が出てきたとしても仕方がありません。新しく従業員募集をする際は、あらかじめ求人票に「チャレンジ精神の旺盛な人」や「新しいことが好きな人」と記載しておきましょう。

西武グループの創業者である堤康次郎氏は生前に『全員が賛成したら、その計画は危ない』という名言を残されています。社長というのは外と触れ合うことが多く新しいことを思いつきやすいのですが、社員達は目の前の業務に集中しているのでどうしても保守的になりがちです。社会変革はチャレンジなしでは為しえないので「これだ！」と閃くものがあるようでしたら「何としてもやるのだ！」と強い気持ちを持ち皆さんを説得していきましょう。ご希望がございましたら無料でオンライン経営相談も行っていますので、ぜひお声がけください。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く！in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決！「チャレンジ精神が旺盛な企業風土を築くには？」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。