新入社員を受け入れる準備は何をすればいい?安心できる会社づくりを実現

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「試用期間中に新入社員が退職してしまいます……」

  • ご相談者:K様
  • 業種:サービス業

新谷さん、こんにちは。先日採用した方が来年から入社します。今まで採用した方は皆、入社前はやる気があるように見えるのですが、試用期間中に多くの方が辞めてしまいます。派手な仕事ではありませんが、経営は安定しており残業も繁忙期以外はありません。どこに不満を感じているか分からないのですが、中途採用はそんなものなのでしょうか?新入社員を迎えるうえでの心構えや、備えておくべきことがありましたらお教えいただけますと幸いです。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

私自身、離職率の高さに悩まされてきたので、K様のお気持ちがよくわかります。弊社の設立当初は、新入社員が100%に近い確率で退職をしていました。しかし、対策を打つことで社員が定着し、現在では試用期間中に退職をする社員はほぼ100%おりません。今回は、弊社で実践をした取り組みを3つご紹介いたします。

1つ目は「社長が変わること」です。以前の私は、今ではパワハラに該当してしまうような、厳しいことを言う上司でした。しかし「自分が変われば、周りが変わるのではないか」と考え、温厚な経営者になるよう行動を改めました。すると、離職率は劇的に改善しました。まずは、自身を見つめ直すことが最優先です。

2つ目は、「就業規則・経営理念・人事評価制度を整え、徹底すること」です。例えば「経営理念」の浸透を図るためには、昼礼(朝礼)で社員が理念を読み上げ、コメントをします。そこに私がコメントを返すということを毎日行っています。この3つを社内に浸透させていくことが、採用活動においても、社員の定着においても重要です。

3つ目は「フォロー体制を整えること」です。試用期間中の退職を防ぐには、これが一番重要です。入社後のフォローが少ないと「私は会社に必要ないのではないか?」と不安にさせてしまいます。そのため新入社員には、直属の上司がつきっきりになり気を配るようにしています。優秀な方は1か月ぐらいで問題ないケースもございますが、平均3か月~6か月を目途にしています。それでも、うまくフォローしきれていないこともあるでしょうから、管理部や、私もカバーに加わります。例えば、元気が無さそうだったり、愚痴が増えてきたりするようでしたら、適しているメンバーが話を聞きくため飲みに連れ出したりしています。また、お休みが多い社員には健康面談をすることも有効です。このように、常日頃から社員たちの浮き沈みをチェックし、声かけをしていきましょう。

以上の3つを徹底することで、大幅に離職率は改善すると思われます。しかし、採用した人材に問題がある場合もございます。自社の体制を整えながらも、見極めをして頂ければと思います。ご希望がございましたら、無料でオンライン相談に乗らせていただきますので、ぜひお声がけください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「新入社員を迎える上で気を付けることは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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