社員に魅力的なメルマガを書かせる方法とは?

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「社員が魅力的なメルマガを書けるようになる方法についてお教え下さい」

  • ご相談者:T社様
  • 業種:新人研修業
  • 従業員数:20名

弊社は都内で法人向けの新人研修事業の経営をして、7年目になります。

いつもWizBizさんのメルマガを拝読しています。魅力的で目を引くメルマガタイトルが多く、他社さんのメルマガと比較しても、つい気になって開封してしまい、経営セミナーにも何度か伺い、経営手法について学ばせていただいております。

以前の放送で、WizBizさんメルマガは、一般の社員さんが書かれているということを聞き驚きました。どのような方法で、一般の社員さんたちに、魅力的なメルマガを書くスキルや、ターゲット読者に響くような文章の書き方を指導しているのでしょうか?

弊社でもアポイントを取るために、法人のアドレスをリスト化し、地道にメールを送るという方法をとっています。しかし「魅力的なメルマガを書くスキル、ターゲットに情報を伝えるスキル」の指導に苦戦しております。

WizBizさんでは、どのような方法で社員の指導をしているのでしょうか?御社の企業秘密、なのかもしれませんが「魅力的なメルマガを書かせる方法、ターゲットに響く文章を書かせる方法について、差し支えない範囲でお教えいただけますと幸いです。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

私も、社員の教育では大変苦労しております。入社して3年目の社員が何人もいますが、「彼は何で日本語ができるようにならないのだろう?」と、非常に悩んでいます。そんな私が、「魅力的なメルマガ文章を書く方法」についてお話ししていいものか、ちょっと悩ましいところがございます(笑)。

どのような方法で指導すればメルマガが書けるようになるかですが、弊社では社員に「とにかくターゲットを明確にしろ」と指導しています。それは弊社のお客様は経営者ですので、経営者をターゲットにすることは大前提です。しかし、経営者は経営者さまごとに悩み、ニーズが違うので、「ターゲットは何に悩んでいる社長なのか」を明確にしてメルマガを書け、と指導しています。つまり、ペルソナを明確にさせること。例えば「資金調達に悩んでいる経営者」がターゲットであれば「資金調達に悩んでいる経営者はどんな人?」「どんな時に経営者は資金調達に困るの?」と社員に想像させます。ターゲットを想像させる方法を教えることが、魅力的なメルマガを書くための第一歩です。

次に、ターゲットに響かせる文章を書く方法ですが、「繰り返しメルマガを書かせ、経営者自ら指導する」以外の方法はございません。弊社でも「メルマガの文章は全て私のチェックを通らないと配信させない」というルールにしています。これはメルマガだけでなく、サイトでもチラシでも、社外に出す文章は、全て経営者である私のチェックを受けてないとダメ。私のチェックにプラスして、上司や経営幹部がダブルチェック、トリプルチェックで文章の変なところを直していく、という方法で、文章を直しています。この方法で文章を繰り返し直していくと、「なぜこの文章が駄目なのか?」「なぜこの文章は良いのか?」が分かってきます。

また数字を使って文章を直していく方法もございます。メルマガではクリック率を必ず出しますので、「クリックされたものは良い文章」「クリックされないものは悪い文章」と数字が文章の良し悪しの全てを教えてくれます。弊社では、メルマガのクリック率を全ての社員に公開しています。結果的にうちの社員達は「このメルマガは当たった、このメルマガは当たらない」ということが分かるので、文章の書くスキルが少しずつ上がっていきます。

最後にお伝えするのは、やはり文章力が上がる速度は人によって全く違うことです。正直言うと理系の社員、論理性の高い社員は文章力が上がりやすいです。論理性の高いメンバーは1ヶ月から2ヶ月で文章力が上がりますが、論理性の低い社員は必ず1年以上かかります。しかし諦めず、2年、3年と指導を続けますと、ほぼ100%の社員の文章力は上がります。これに年齢は関係ありません。50代の社員でも20代の社員でも、必ず文章力は上がります。ただし、1ヶ月で上がる社員もいれば、3年かかる社員もいます。文章が上がる速度に差はあることだけは、ご理解ください。しかし諦めず指導を続ければ必ず上がりますので、諦めないことが文章力を上げる3つ目の方法です。

ぜひ、諦めずにご指導を続けていただければと思います。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「社員に魅力的なメルマガを書かせる方法とは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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