Q:既存客がどんどん減っている場合の対処法とは?

本コーナーでは、2019年6月に日本経済新聞出版社から出版された、新谷哲の著書「社長の孤独力」の内容を解説します。経営者へのアンケートで集めた1000個の悩みをジャンル分類した本書から、毎回1テーマを取り上げます。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「社長の孤独力 番外編」を編集して掲載しております。

本日は、『社長の孤独力』3章1項「既存客がどんどん減っている」を解説いたします。

既存客が減っている理由は、飽きがきているか、商品・サービスのレベルが落ちているかのどちらかになります。やはり長く続けていると飽きがきてしまいます。最近ネットの記事で「いきなりステーキの業績が、7億円の赤字に転落」と出ていました。一時期は30億円の利益が出ていた会社が、赤字に転落した理由は「飽きられたから」です。立ち食いではあるものの、1,300円~1,700円で、美味しくて多い量のステーキが食べられる、ということでブームになりました。当初はライバルが不在でしたが、現在では吉野家が超特盛を700円で出したり、松屋が600円~700円のハンバーグを出したりして、安いのに量の多いお肉が食べられるようになりました。そうなると、「1,300円~1,700円を出してまでステーキを食べる必要ないな」となってしまい、急激にお客さんが減ったと記事には書いてありました。業績が好調の企業でも、既存客に飽きられてしまうとすぐに赤字に転落をしてしまいます。

既存客に飽きられないためには、次々と新商品・新サービスを開発しなければなりません。経営を続けていればライバルは必ず出てきますので、彼らに勝つためにも必要となります。例えば、コンビニのセブンイレブンも次々と新商品を出しています。その理由を、鈴木敏文元会長は「うちのライバルはお客さんだ。お客さん達が支持をしなくなった瞬間、そのビジネス、商品・サービスが廃れて、ビジネスは終わっていく。だからお客さんがライバルで、お客さんに勝ち続けなきゃいけないんだ」と言っていました。これはまさに「飽き」の話をしています。

鈴木敏文元会長が言うように、全ての企業は新商品・新サービスの開発をし続けなければならない運命にあります。存客に飽きられないよう、ぜひ、新しい商品・サービスを開発し続けて下さい。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の社長の孤独力番外編!「既存客がどんどん減っている」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

『社長の孤独力』抜粋版(PDF29ページ)
無料プレゼント中!

『社長の孤独力』(新谷哲/著) の【抜粋版】を無料プレゼントしております!

71の課題の中から「資金・人材・売上・採用・後継者」の5つを抜粋いたしました。銀行からお金が借りれない社員がすぐに辞めてしまう売上を伸ばしたい、など、具体的なお悩みの解決策が掴めます。ぜひご覧ください。

無料プレゼントの詳細はこちら

関連記事