看板商品を超える新商品を開発する方法

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「看板商品を超える新商品を開発し売上に繋げるにはどうすればよいでしょうか?」

  • ご相談者:H様
  • 地  域:静岡県
  • 業  種:製菓販売
  • 従業員数:25名

私は3代続く和菓子店を5店舗営んでおります。弊社には、開業当初から地元の皆さんに愛されている看板商品があります。しかし、近隣に新しい洋菓子店や、コンビニエンスストアが普及し、年々売上が減少しているのが現状です。

売上の少ないので、店舗をたたむことも頭をよぎりましたが「なんとしてでも先代の築き上げてきたお店を守っていきたい」と考えています。競争が激化している製菓業界ですが、挽回を図るため従業員共々次なる看板商品開発へと奮闘しております。しかし「これは!」と思う新商品を発売しても、売れるのは定番商品ばかりです。売り出すため多めに陳列をしていましたが、余ってしまい結果捨ててしまうので最近は生産数も抑えています。

看板商品として愛される商品があることは、とてもありがたいのですが、それを超える新商品を作り売り上げに繋げていくにはどのように商品開発に取り組めばよいのでしょうか?お恥ずかしながら菓子作り1本でやってきたので、経営に関しては至らないことが多く、ぜひご意見を伺えればと思いご連絡しました。アドバイスを頂けますと幸いです。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

新商品を発売し、定番商品が売れることは良いことです。新商品をチラシやホームページなどで宣伝することにより、お客様の来店に繋がります。その時お客様が定番商品を買ったとしても、購買サイクルが短縮されています。ある意味、新商品がセールスマンの役目をしてくれているのです。

私の所には、上場企業の新規事業開発室長の方などが良くいらっしゃいます。「新しい事業は、どれくらいの確率で成功しますか?」と尋ねると、「10個に1個、100個に1個」とお答えになります。それでも、「3個に2個は当てなければいけない!」と上司から言われ苦戦をしているようです。新商品を当てることはそれだけ難しいのです。

コンビニや飲食チェーンでは、毎月何らかのキャンペーンを打っています。セブンイレブン、松屋でも本当に色んな新商品を出していますね。先日トンカツチェーンの「かつや」では、チキンを使った新商品のポスターを一杯出して宣伝をしていました。それでも私は普通のロースカツ定食を頼んだのですが、それでいいのです。

新商品を投下しても、売れるかどうかは分かりませんし、定番商品を越えるのは難しいことが多いようです。売れたら1年後に再度キャンペーンを打ち、また売れたら定番商品側に変えていく、売れなければ違う事をやればよいと思います。つまり、新商品・新サービスを毎月出し販促ツールとして活用することで、お客様の興味を引き来店に繋げていくことが大切です。新商品が売れなく廃棄することになってしまったとしても「それでもいいのだ」と腹をくくり、売上増に向け商品開発に取り組んでいかれてはいかがでしょうか?ご希望がございましたら個別にご相談に乗らせていただきますので、ぜひ、お声がけください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「看板商品を超える新商品を開発したい」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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