上場市場と主幹事証券会社の決め方とは?

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「どのように上場市場と主幹事証券会社を決めていくべきでしょうか?」

  • ご相談者:Y社様
  • 事業内容:化粧品の企画製造販売
  • 売上高 :120億円

初めまして。メルマガやPodcast、いつも楽しみに拝聴しております。

さっそくご相談です。実は今、上場に向けた証券会社選びで悩んでおります。弊社は、化粧品などの美容関連商品の企画開発、製造及び販売を行っております。

業種によって、目指すべき上場市場と主幹事証券会社は変わるものでしょうか?どのように上場市場と主幹事証券会社を決めていくべきか、また、各市場と証券会社の違いについてご教示いただければ幸いです。不躾な質問ではございますが、何卒、宜しくお願い申し上げます。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

上場市場により特色がございます。審査基準は、東証一部、二部の順番で厳しくなります。東証一部ではそれなりの実績が求められ、かなり厳しいと思ってください。一方で東京証券取引所が管理している、マザーズやJASDAQ(ジャスダック)は難易度が少し下がります。マザーズはIT、AIなどの未来寄り、ジャスダックはリアル寄りと言われていますが、そこまで大きな違いはありません。更に小さい市場ですと、名古屋証券取引所のCentrex(セントレックス)、福岡証券取引所のQ-board(キューボード)、札幌証券取引所のAmbitious(アンビシャス)などがあります。

Y社様がこれらの地元企業であればよいかもしれませんが、小さい証券取引所では資金調達額も小さいのでお勧めしません。売上高が120億円もありますから、最初から東証一部、東証二部を狙うことが出来るかもしれません。もしくは、マザーズやJASDAQ(ジャスダック)をご検討さるのはいかがでしょうか?

また、東京証券取引所が認めている主幹事証券会社は日本に十数社しかありません。大手証券会社では、野村証券、大和証券、日興証券が挙げられます。弊社では野村証券で上場を目指したことがあります。大変厳しいですが、情報豊富で、スピーディにご相談に乗っていただけました。上場させるためのノウハウがありレベルが高いです。中堅の証券会社は、そこまで厳しくありませんが答えがなかなか出ないこともあります。しかし、親身に相談に乗ってくれるので良い部分もあります。

Y社様であれば、どの証券会社さんも「やりたい」と言ってくださると思います。その為、色々な証券会社に会い相性の合う会社を決めていくとよいと思います。ご希望がございましたらご相談に乗らせていただきますので、ぜひお声がけください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「上場市場と主幹事証券会社の決め方とは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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