教育のために若手社員に本を読ませる方法とは?

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「教育のために、若手社員に本を読ませる方法をお教え下さい」

  • ご相談者:K社様
  • 業種:人材派遣業
  • 従業員数: 50名

本日相談させていただきたいのは、若手社員の教育方法についてです。

私は経営をするにあたって、過去の経営者の著書や歴史書などを読み、参考にしてきたことが多いため、若手社員にも様々な本に触れ、社会人としての幅を広げてほしいと考えております。

しかし入社してくる若手社員たちは、YouTubeなどを見るばかりで、読書の習慣がほとんどありません。本を読むことを勧めても「社会人になっても勉強しなくてはいけないのか?」というような返答をしてきます。自分のおすすめの本を紹介してみても、なかなか読んでいる様子もありません。

若手社員には人間として成長してほしいと思っており、そのためには読書が有効だと考えているのですが、新谷社長はどのようにお考えでいらっしゃいますか?

本を読まない若手社員にきちんと本を読んで経営を学び、教育する方法についてお教え下さい。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

私どもには必読書というものがありまして、若手社員、ベテラン社員含めて、指定する本を読み、レポートを必ず出すことにしています。どんな本を読ませているかというと、ドラッカーの「現代の経営」とか「アメーバ経営」とか「海賊と呼ばれた男」などです。レポートを出さないと弊社の社員としては、本当の意味では認めないことにしています。

なぜかと言いますと、弊社の事業は「経営者向けネットメディア」だからです。若手社員には始めに「経営者の気持ちが分かること、経営者の気持ちを動かすことができること」が重要だと言っています。また、レポートを書かせることは、若手社員の文章力を上げる効果もございます。もちろんYouTubeを見ることも、重要で勉強になります。しかし、本を読むというのも意味があることを分からせるためにも、若手社員・ベテラン社員含め、必読書のレポート提出を義務にしているのです。

K社様でも必読書を定めてレポート提出する教育ルールをつくることが良い方法なのではないでしょうか。なお、何を必読書にするかですが、単に社長がおススメの本を必読書にすることは止めるべきです。「若手社員がどのように成長してほしいか」、「御社は若手社員にどんな能力を持ってほしいか」を考えて、「それを得られる本はどれか」と考えて決めるべきです。でなければ、本当の意味での若手社員の教育につながりません。

私は、本を読むことは大変大切だと考えています。K社様も、若手社員教育のため、必読書を決めることをおススメします。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

※新谷哲に経営相談をご希望の方はこちらよりお問い合わせください。初回のみ無料で承ります。

本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「教育のために、若手社員に本を読ませる方法とは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

『社長の孤独力』抜粋版(PDF29ページ)
無料プレゼント中!

『社長の孤独力』(新谷哲/著) の【抜粋版】を無料プレゼントしております!

71の課題の中から「資金・人材・売上・採用・後継者」の5つを抜粋いたしました。銀行からお金が借りれない社員がすぐに辞めてしまう売上を伸ばしたい、など、具体的なお悩みの解決策が掴めます。ぜひご覧ください。

無料プレゼントの詳細はこちら

関連記事