本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。
相談内容:「数字に強い経営者、決算書が読める経営者になるために、何を勉強すればいいでしょうか?」
- ご相談者:2代目経営者様
- 業種:卸売業
- 所在地:群馬県
私の父は、35年前、卸売業を立ち上げました。
年齢とともに、少しずつ体力の衰えを感じてきているようで、近い将来には、長男である私が経営を引き継いでいくことを視野に入れています。
様々な話し合いの元、先月新卒から10年間務めた都内の会社を辞め、地元に戻り、父の会社に社員として入社したところです。今はまだしばらくは、父が経営を担っていく予定ですが、いずれは自分が社長を交代し、継いでいくことになります。
お恥ずかしい話なのですが、一番心配なのは、自分が数字に強いタイプではないということ。
経理まわりは、父が税理士さんと相談しながらやっていただけで、かなりどんぶり勘定でここまで来たとのことなのです。経営は今のところは安定しているのですが、この時代、良い状態が続くとは確証できません。
周囲の経営者の知人などの話を聞くと決算書を読めることや、数字に強いこと、銀行からの有利な資金調達をすることなどが経営の肝となってくるとのこと。
勉強期間である今、様々なことを学べるチャンスです。
「数字に強い経営者」「決算書が読める経営者」になるために何ができるでしょうか。その方法をお教え下さい。
稚拙な質問で恐縮なのですがアドバイスを頂ければ幸いです。
ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)
勉強期間ということですが、まずは経営の本を読み漁るのがいいと思います。
弊社では社員に、必読書としてドラッカーの「現代の経営」、ユニクロ柳井正氏の「経営者になるためのノート」などを読み、レポート提出するのを義務付けています。本を読むと知識として入る部分のほかに、経営とは何かを想像することができますので、読み漁ることが重要ではないかと思います。
次に「数字に強い経営者になる方法」ですが、決算書の読み方の勉強することが重要です。
自社の決算書を横に置いて、本を読みながら決算書の数字が何を意味しているのかなどを勉強されたら良いと思います。分からない部分は、顧問税理士の先生にお聞きになれば、だんだんと決算書が読めるようになります。
実を言うと、決算書が読めると多くのことが分かります。業種やもちろん、経営者の性格も決算書を読めば想像することができます。
それぐらい決算書というのは重要で、分かりやすいものです。是非、決算書を勉強して、数字に強い経営者になっていただければと思います。
新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長
1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。
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本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング「数字に強い経営者になる方法とは?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。
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