倒れた父の会社を継ぐべきか?

本コーナーでは、経営者、社長、後継経営者、起業予定者などから頂戴する会社経営に関するご相談に対して、WizBiz株式会社の代表であり、経営コンサルタントである新谷哲が独自の視点で経営上のアドバイスや解決方法をご提示いたします。なお、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の「3分コンサルティング」を編集して掲載しております。

相談内容:「倒れた父の会社をどうしていいか分かりません……」

  • ご相談者:息子26歳 様
  • 業  種:印刷会社

私は26歳の社会人です。昔から起業を志していて、BtoBビジネスに取り組もうと考えていました。実家は印刷会社を営んでおり、父が二代目経営者になります。母は経理をやっており、子供は私一人です。あまり会社の景気は良くないようで、母から「コロナ禍で売上が厳しくなっている」と聞いていた矢先に父が倒れました。幸い命に別状はなかったものの、後遺症が残り社長に復帰するのは難しいのではないかと感じています。父は以前「印刷会社は将来的にも厳しい。だからお前に跡を継げとは言わん。自分のやりたいことが他にあれば、気にせずにやりなさい」と言っていました。それを聞いて、自分は違う道での起業を志していました。しかし、このような状況になり、自分は何をなすべきか悩んでいます。母は経理以外タッチしておらず、会社の詳細は分かりません。父が「後継者に」と考えていた人もいないようです(役員の方にそれとなく聞きました)。正直どうすればいいのでしょうか。私は26歳の社会人です。昔から起業を志していて、BtoBビジネスに取り組もうと考えていました。実家は印刷会社を営んでおり、父が二代目経営者になります。母は経理をやっており、子供は私一人です。あまり会社の景気は良くないようで、母から「コロナ禍で売上が厳しくなっている」と聞いていた矢先に父が倒れました。幸い命に別状はなかったものの、後遺症が残り社長に復帰するのは難しいのではないかと感じています。父は以前「印刷会社は将来的にも厳しい。だからお前に跡を継げとは言わん。自分のやりたいことが他にあれば、気にせずにやりなさい」と言っていました。それを聞いて、自分は違う道での起業を志していました。しかし、このような状況になり、自分は何をなすべきか悩んでいます。母は経理以外タッチしておらず、会社の詳細は分かりません。父が「後継者に」と考えていた人もいないようです(役員の方にそれとなく聞きました)。正直どうすればいいのでしょうか。

ご相談者へ回答(回答者:新谷 哲)

これは難しい問題ですね。正直、私のできるアドバイスはないかもしれません。私の知る限り、会社を継がれて成功されている方は共通して「覚悟」を決めて経営に挑まれています。当初は継ぐつもりではなかったとしても「なんとしてでも会社を立て直す!」という意気込みを皆さん持たれていました。だからこそ、借金や、困難があったとしても、壁を乗り越えることができるのです。私が「覚悟を決めて継がれたらどうですか?」と言っても、そうなれるわけではありません。結局ところ、人生は自分で決めるしかないのです。 なので、実家の印刷会社を継がれても、会社は畳んで起業をされたとしてもどちらも間違ってはいません。一つアドバイスをするとしたら、印刷会社を継ぎ、ご自身がやりたいと考えていたBtoBビジネスを始めるという手もございます。印刷業界では出版不況やペーパーレス化により、現在では大日本印刷株式会社でさえ、動画やVR(バーチャルリアリティー)の分野へとシフトをしています。このような観点からも、無理をして会社を継ぐ必要はありません。「覚悟」をもって挑めるものは何かを、ゆっくりお考えいただければと思います。ご希望がございましたらご相談に乗らせていただきますので、ぜひお声がけください。

新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

新谷 哲

1971年 東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資開拓コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年に独立し、WizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。日本国内では、経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年間300回以上のセミナーを開催し、年間4000名を越す経営者が参加。その集客力は、各方面からも注目を集めている。

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本コーナーで掲載する経営相談は、Podcast「社長に聞く!in WizBiz」で配信中の3分コンサルティング経営者の課題解決!「倒れた父の会社を継ぐべきか?」を編集したものです。文中に登場する社会環境や企業情報、数字情報、その他の各種事象は、原則、収録当時のものですので、予めご了承ください。

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